さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

事実とステレオタイプ

2009年05月14日 12時55分09秒 | Web log
昨日友人から急に電話がかかってきた。
会いたいというので行ってみたら、
「弟が先月自殺した」という。

うつ病によるものだったらしい。

彼女もうつ病でずっと薬とカウンセリングで
治療しているのだ。

実は回りに精神疾患を患っている人が多い。

うつ病、パニック障害、過食症、不安神経症、
アルコール中毒など、いろいろだ。他にも
子供やだんなが薬物中毒だとかいう話も何度も
聞いた。

統計によると、オーストラリア、ニュージーランドの
若年層の自殺は、日本の2倍近くに上ると言われている。
(人口10万人に対する割合を算出)

日本では、自殺があるとすぐニュースで取り上げられるので
海外のメディアに取り上げられることも多く、自殺王国日本の
レッテルが貼られていると思う。

こちらでは恐らくプライバシーの問題とも相まって、ほとんど
ニュースにならない。

日本は、総数を数え上げれば結果的にそうなのかもしれないけれど、
傾向的に、高齢者の自殺者が多い。でも、メディアが若年層の自殺を
取り上げることが多いので、若年層の自殺が多いかのような
錯覚を起こしているにすぎない。

しかし国際的にみれば、日本を更に上回る国が身近にあるのだ。

こんなに閉塞感いっぱいの日本、陰湿ないじめが多い日本だから、
自殺が多いと思うのはなんという勘違い。

青い空、海、白い雲、広々とした大地、人は人懐こくて優しく、
のんびりしていて・・というイメージとは裏腹に、深刻な
社会問題がここにある。

自殺の大きな原因となるうつ病患者を救い上げようと政府が
いろんな援助の手を伸ばしていることが手に取るようにわかる。

でも、現地の人は言う。
「ここは、子供を育てるのにいい国だから・・・」

だったら、若者の暴走、衝突による交通事故死、自殺が
多いのをなんと説明するのだろう?

ただ知らないだけなのか?

社会問題は文化的に、環境的に根深いものがあるので、あれこれ
言うつもりはまったくないし、どこの国であっても多くの人が
自ら命を絶ってしまうのは、悲しい限りだけれど、数字的な事実を
知るにあたって、自分がいかにステレオタイプに惑わされているか
ということを思い知らされる。

話は横に逸れますが、外にいると、日本は税金は安いわ、健康保険は
充実しているわ、いいとこもあるんだなってことがわかる。でも、
福祉はどうかなぁ??高齢者、シングルマザー、低所得者をはじめ
生活弱者への援助はこちらが充実している気がする。

ま、国は変わってもいろいろありますです。

つまらない話、ぐだぐだと長く書いてしまいました。
失礼しました~





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