さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

母親たちの『抗議』

2010年12月11日 10時13分17秒 | Web log
先日、マイクがコーチをしているT-Ballのチームの子が
マイクに暴力を振るった事件について書きましたが、

昨日、ジョナサンの仲良しのお友達のお母さんから電話がきまして。

「家の子から、聞いたわ~。大変だったわよね。
マイクが無償で、好意でコーチしているわけでしょ?
それなのにねぇ。マイク、大丈夫??」

その電話の本意がどこにあるか、たんなるゴシップネタを探るためなのか
本当にマイクに同情してなのか、図りかねたので、ま、詳細は話さないときめて。

「マイクは大丈夫です。問題を起こしたお母さんが侘びにきて、
試合に出さないと、息子が『悪くなる』ことはあっても、
良くなることはないから、試合に出させて欲しいといわれて。

マイクとしては、暴力を振るわれたことよりも、
その子のお母さんから懇願されて、自分の意思を貫けなかったことを
一番不本意に思っているんです。次に他の子が反乱を起こしたときに
示しがつかないことを懸念しています。」と話しました。

「そうよね、やったことに対するConsequenceを学ばせないとね。」

こちらの躾でよく耳にする言葉です

Consequence 結果と訳するようですが、因果応報的な意味が強いかな。

悪いことをしたら、罰が待っているというようなニュアンスです。

小さいときから、言うことを聞かなかったら、処罰が待っている
悪いことをしたら、悪い結果を自分で引き受けなければならない

ということを、厳しく教えます。

ということで、その子が暴力を振るったことに対する結果が
『試合に出られないという処罰』だったわけで、それを通さない
=その子は何も学ばないということを、マイクだけでなく多くの
親たちが懸念しているというのは、共通の思いのように思えます。

試合前、マイクは、暴力を振るった子どもに対して
みんなの前に出て謝罪するようにと言い、
「マイクを叩いてごめんなさい」と謝罪したそうです。

が、マイクに同情的な親たちは、黙っていません。

試合のあと、親たちが暴力事件について、マイクに対して
同情的なコメントを寄せてくれたそうです。

実際、チームのマネージャーをしているお母さんは
保護者に電話をかけて、マイクをサポートするように
働きかけたとか。

そして、暴力を起こした子どもおよび親に対して、かなり
厳しいコメントが多くあったようです。

「親が甘いからだめなんだ」という意見が100%だったそうです。

子どもを心配して、マイクの情に訴えた当事者の保護者であるおかあさん。

表面的には、めでたし、めでたしだったのかもしれませんが、
結果的に自分と子どもを批判の風上に置いてしまったようです。

結果的に、孤立してしまうかも・・と思いました。

私は、その子や気苦労の絶えないお母さんに同情的だったのですが。

世間は、全然、全然、甘くないということを知りました。

マイク曰く「もしあのような暴力行為をジョナサンやベンジャミンが
僕にしたとして絶対許さないし、ましてや、他人にあんなことをしたのなら
絶対に絶対に許しておかない。もちろん試合にも出させない、それが
普通だろう。」

私が言う「子どもなんだから」という理由は、あまりにも甘すぎるのかも
しれません。

少なくとも、周りに住む多くの親たちは「子どもだからといって、容赦は
しない」という感覚が普通のようです。

署名

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