さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

もう終わったことだから・・・

2010年12月22日 10時40分47秒 | Web log
昨日、突然 マイクの部下(名は アルバート)がビールを持って遊びにきた。

正確には、元部下。つい最近、同じグループ内の別会社に異動になったので。

彼のことはマイクを通じて色々聞いていたけれど、会った事がなかったので初の顔合わせ。
彼はビルマ(ミャンマー出身)人。

教育を受けるためにおばさんを頼ってオーストラリアに来て、永住権を獲得しました。

とても人懐っこい人で、エンジニアっぽくなかった(笑)

夕食前の突然の来訪だったのですが、在り合わせのものを出して

遅くまでおしゃべりを楽しむ。

最初は、マイクとアルバートが仕事の話をして盛り上がっていたのですが、

一通りつまみ等を出して、わたしも参加。

個人的に、ビルマ(ミャンマー)に注目しているので、国のお話でも聞こうかなと思って。

で、最近アウンサン・スーチーが最近軟禁状態から開放されまして、その後彼女はどうしているのか。
気になってました。ので、その話から。

彼女はイギリス人と結婚したのですが、解放運動のためにミャンマーに戻って以来
軟禁され、その間にご主人はイギリスで死去。2人の息子もイギリスにいる。

彼女は、イギリスに戻ったのか?
それとも、ミャンマーにいるのか?
息子たちとはどうなっているのか、
聞いてみた。

「彼女はイギリスには戻りませんよ。絶対に。戻ったら、軍部が大喜びしますから。
そして、彼女が一旦国外に出たら、二度とミャンマーには戻ってこれないでしょうから」

で、わたしは日本軍がビルマの地で、ビルマとイギリスを相手に戦ったという史実を
知っていたのでそのことに触れたら、彼が詳しく教えてくれました。

ここでの詳細の話は止めますが。

イギリスと日本との間で、ビルマは大変だったんですね。

で、私は日本人、マイクはイギリス人。

彼にとっては「憎らしき敵国出身者」だったわけです。

そして彼はこういいました。

「もう終わったことだから。過去にしがみついて、憎み怒りつづけたところで
どうにもなりませんから」と笑顔で言いました。

彼のコメントに感謝しました。

彼のいとこは日本で教育を受け、日本で働き、日本に住んでいたことがあるそうです。

「彼は日本が大好きですよ」とも言ってました。

彼のお父さんは電気技師でビルマで公務員をしています。
発電所の管理をしているらしいです。
で、数年国境近くの発電所に赴任になったことがあり、
そのときのエピソードを聞きました。

2日かけて、次の赴任地にトラックに乗って家族で移動したときに
トラの遠吠えを聞いて、怖かったとか。
トイレ休憩で、茂みにおしっこをしにいったときに、恐怖におびえたとか
発電所には蛇がなぜか沢山いて、蛇をふりまわしたことがある。
蛇を振り回す=骨折させて殺す ということだとか。

なんだか、わくわくする話でした。

そんなことをした経歴があるにも関わらず、今は「へび、ゴキブリ、くも」
等々が、大嫌いだそうです。

外で庭仕事をしているときに、手にセアカゴケグモが落ちてきたという話をし始め

彼曰く「I was so angry!!!!」

アングリー(怒る)という表現がとても愉快だなぁと思いました。

びっくりしたとか、怖かったとか、気持ち悪かったとかじゃなくて

Angry なの????

で、「Angry だったから、叩き潰してやった。」と言うのです。

と言うので、なんだかその表現が面白くて、笑ってしまいました。

アドレナリンというホルモンしってますよね。

Wikidpediaを見ると、こうあります。

アドレナリンは『交感神経が興奮した状態、すなわち「闘争か逃走か (fight-or-flight)」のホルモン』と呼ばれる。
動物が敵から身を守る、あるいは獲物を捕食する必要にせまられるなどといった状態に相当するストレス応答を、
全身の器官に引き起こす。

要するに、Fight or Fright 闘争か、逃走か?の状態に迫られたアルバート。

彼は、セアカゴケグモを見て、脳内にアドレナリンが放出された。

で、『逃走』ではなく『闘争』に反応したわけで。

で、Angry という表現になったのでしょう。

面白いな、と思いました。くすくす。

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