4週間に渡る病院実習が終わりました。
あっという間の4週間でした。学校では学べないこと、リアルな看護師の仕事を
体験することができて、とても楽しい4週間でした。
ま、ちょっとむっとすることもありましたが、完璧な世界なんてありませんしね。
私が実習をした病院は キリスト教系の私立の病院でした。
実習中、病院の中でホリスティックアプローチ(全体的アプローチ)が
実践されていることがよく分かりました。
ホリスティックアプローチというのは、からだ・こころ・いのちのつながりを
大切にしたケア。
ホリスティックアプローチを実践するための、徹底した分業主義。
PCAはシーツの交換、食事の配膳、部屋の掃除、患者の移動を担当。
看護師の仕事は、薬(注射も含めて)の管理と服用の実施、バイタルサインの測定
および、患者の健康状態をモニタリング。医師と患者の間に立って、患者の状態、
変化等を伝え、指示に応じて薬の処方量を変えたり、処方された薬を一時停止したり、
追加検査をアレンジしたり、傷の処置・管理、衛生管理、患者さんの声、状態等を
患者さんに代わって、医師に伝える役目を果たします。
作業療法士は退院に向けて、様々な術後の訓練(歩行、呼吸訓練など)を実施
ケースマネージャーは、患者さんの社会的・心理的ケアが必要かどうかを
判断するインタビューを行い、必要に応じてソーシャルワーカー、パストラルケアを
手配します。
ケースマネージャからの依頼に応じて、ソーシャルワーカーは、特に身寄りのない人が
退院後に必要な様々なことをアレンジ。
パストラルケアは、カウンセリングを行い、心理的なサポートを行います。
血液検査が必要な場合は、臨床検査技師が病室に直接来て採血を行います。
ひとりの患者さんに対して必要なケアが多くの人が関わって実施されています。
そして、患者さんのファイルに各自が必要な情報を残していきます。
看護師もその日に応じて担当する患者が異なるために、申し送りによる情報の
共有化が徹底しています。
ミーティングルームでの申し送り。その後、患者さんへの挨拶も兼ねて、シフトが
切り替わるたびに、前のシフトで担当した看護師から、次のシフトで担当する
看護師への申し送りが患者さんのベッドサイドで行われます。
そして、病棟を3つに分け、担当する患者さんが決まったあと、大抵看護師2人がチーム
になって看護を行うので、ひとりが何かをし忘れても、もうひとりがカバーしたり、
ああしたほうがいいとか、こうしたほうがいいとか、話し合いながら看護が進められて
いき、二人で解決できないことに関しては、専門看護師の指示を仰ぎます。
手が空いてれば、担当外のエリアの看護師の仕事を手伝ったり、病棟全体をみんなで
看護しているという印象を強く受けました。
ということで、構造的にバランスよく看護されているなぁという印象。
だれかが「なんでもかんでも」こなすという感じではなく、それぞれが、自分に
課された職業としての責任を果たし、情報を共有し、連携をとりながら治療、および
ケアを進めていく、という感じですね。
とくに患者さんと過ごす時間が比較的に長い看護師は、あぁ、この人は肉体的な病気だけでなく、
精神的なケアが必要だなぁ、不安を抱えているなぁということはちょっとした会話ですぐピンときます。
が、大抵カウンセリングやソーシャルワーカーが手配されているし、もし手配されていなければ、
手配するという形で専門家にお任せして、それぞれがそれぞれの仕事、看護師は看護の仕事に集中
できるという形です。
日本で看護師として働いたこともなければ、入院したのは一度きり、しかも10年前
の話なので、日本の病院もこんな感じなんでしょうか??
最初に述べましたが、私が実習を行った病院は「私立(プライベート)」なのですが
その病院で実施されている「ホリスティックアプローチ」がどうして実現可能なのか?
という点について、その理由を次回探ってみようと思います。
あっという間の4週間でした。学校では学べないこと、リアルな看護師の仕事を
体験することができて、とても楽しい4週間でした。
ま、ちょっとむっとすることもありましたが、完璧な世界なんてありませんしね。
私が実習をした病院は キリスト教系の私立の病院でした。
実習中、病院の中でホリスティックアプローチ(全体的アプローチ)が
実践されていることがよく分かりました。
ホリスティックアプローチというのは、からだ・こころ・いのちのつながりを
大切にしたケア。
ホリスティックアプローチを実践するための、徹底した分業主義。
PCAはシーツの交換、食事の配膳、部屋の掃除、患者の移動を担当。
看護師の仕事は、薬(注射も含めて)の管理と服用の実施、バイタルサインの測定
および、患者の健康状態をモニタリング。医師と患者の間に立って、患者の状態、
変化等を伝え、指示に応じて薬の処方量を変えたり、処方された薬を一時停止したり、
追加検査をアレンジしたり、傷の処置・管理、衛生管理、患者さんの声、状態等を
患者さんに代わって、医師に伝える役目を果たします。
作業療法士は退院に向けて、様々な術後の訓練(歩行、呼吸訓練など)を実施
ケースマネージャーは、患者さんの社会的・心理的ケアが必要かどうかを
判断するインタビューを行い、必要に応じてソーシャルワーカー、パストラルケアを
手配します。
ケースマネージャからの依頼に応じて、ソーシャルワーカーは、特に身寄りのない人が
退院後に必要な様々なことをアレンジ。
パストラルケアは、カウンセリングを行い、心理的なサポートを行います。
血液検査が必要な場合は、臨床検査技師が病室に直接来て採血を行います。
ひとりの患者さんに対して必要なケアが多くの人が関わって実施されています。
そして、患者さんのファイルに各自が必要な情報を残していきます。
看護師もその日に応じて担当する患者が異なるために、申し送りによる情報の
共有化が徹底しています。
ミーティングルームでの申し送り。その後、患者さんへの挨拶も兼ねて、シフトが
切り替わるたびに、前のシフトで担当した看護師から、次のシフトで担当する
看護師への申し送りが患者さんのベッドサイドで行われます。
そして、病棟を3つに分け、担当する患者さんが決まったあと、大抵看護師2人がチーム
になって看護を行うので、ひとりが何かをし忘れても、もうひとりがカバーしたり、
ああしたほうがいいとか、こうしたほうがいいとか、話し合いながら看護が進められて
いき、二人で解決できないことに関しては、専門看護師の指示を仰ぎます。
手が空いてれば、担当外のエリアの看護師の仕事を手伝ったり、病棟全体をみんなで
看護しているという印象を強く受けました。
ということで、構造的にバランスよく看護されているなぁという印象。
だれかが「なんでもかんでも」こなすという感じではなく、それぞれが、自分に
課された職業としての責任を果たし、情報を共有し、連携をとりながら治療、および
ケアを進めていく、という感じですね。
とくに患者さんと過ごす時間が比較的に長い看護師は、あぁ、この人は肉体的な病気だけでなく、
精神的なケアが必要だなぁ、不安を抱えているなぁということはちょっとした会話ですぐピンときます。
が、大抵カウンセリングやソーシャルワーカーが手配されているし、もし手配されていなければ、
手配するという形で専門家にお任せして、それぞれがそれぞれの仕事、看護師は看護の仕事に集中
できるという形です。
日本で看護師として働いたこともなければ、入院したのは一度きり、しかも10年前
の話なので、日本の病院もこんな感じなんでしょうか??
最初に述べましたが、私が実習を行った病院は「私立(プライベート)」なのですが
その病院で実施されている「ホリスティックアプローチ」がどうして実現可能なのか?
という点について、その理由を次回探ってみようと思います。