さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

告発者に対するオーストラリアと日本の対象的な動き

2010年12月20日 11時33分53秒 | Web log
つい先日、ウィキリークスの創始者 ジュリアン・アサンジが釈放されましたね。

前も述べましたが、彼はオーストラリア人であります。

国際的に物議をかもし出し、アメリカ政府を怒らせてしまい、アメリカが裏工作をしたのかどうか、
定かではありませんが、スウェーデンから性犯罪の容疑で国際指名手配を受けてしまいました。

彼がヒーローなのか、トラブルメーカーなのか、意見が分かれるところでしょうが。

オーストラリア政府は彼に対して一体どんな立場をとるのだろうか?と注目しておりました。

まず、前首相のケビン・ラッドが全面的支援を表明しました。

オーストラリア警察も、Wikileaksの活動を独自に調査し、違法性はないと
宣言しました。

現女性首相の Julia Gillard は、彼を『犯罪者』と発言したのですが
多くのジャーナリストたちが連名でJulia Gillard に対し、アサンジ支援を訴える
公開文書を提示しました。

アメリカを敵に回し、オーストラリア国家の代表であるGillard首相が、国家元首として
オーストラリア人を全面的にサポートする声明を出すか、ださないかは、ある意味
国際問題にまで発展するでしょうから、難しいところだと思いますが。

オーストラリア国民も黙っていません。650,000にも及ぶ署名を集め、アサンジを
支援する活動を展開しています。

また、多くの州議員等がアサンジを擁護するよう発言しております。

誰かが『Wikileaks の公開文書の中に、アフガニスタン戦争で、アメリカ政府に加担した
アフガニスタン人の名前が公開されており、その公表によってその人の命がタリバンにより
狙われる可能性がある、よって、Wikileaksの活動は間違っている』と言う人がおりますが

そうでしょうかね?

その理論も分かりますけれど、アフガニスタン人が自らの国を敵に回し、アメリカに有利な
活動をおこなわせたアメリカの方法は正しいのでしょうかねぇ?

当事者を危険な身に置かせているのは、アメリカ政府であって、そこまでさせた彼らが
そのアフガニスタン人を守る責任があると思うんですけれど???

ま、それはさておき。

尖閣諸島中国漁船衝突問題のVTRを流出させた海上保安庁 神戸海上保安部所属の海上保安官の
処遇について。

今朝のYahooニュースで見ました。

海上保安庁が流出への関与を認めた神戸海上保安部の海上保安官(43)を含む上司や関係者など
50人以上の職員の内部処分を検討していることが19日、関係者への取材で分かった。
保安官が辞職届を提出したことも判明。海保は受理しておらず、年内にも保安官を懲戒処分にするとともに、
他の関係者への処分も合わせて行う方針。

中国との関係を荒立てないために、中国人船長を釈放した内閣のしたことが正しいのか?

50人以上が恐らく連帯責任を問われて処分されるのだろう。

本人は・・・辞職。処分はされなかったけれど、自らの意思で(?)辞職

この一連の流れに異を唱える人は誰もいないのでしょうか?

本当にこれでいいのでしょうかね。

オーストラリアと日本

告発に対する対照的な動きだな~と思います。

一縷の望みに賭けるせつなさと残酷さ

2010年12月19日 20時28分21秒 | Web log
昨日は夕方からビーチに行きまして。

あそんでいたら、イルカ発見。
すぐ遠くにいってしまったのですが、至近距離(1mくらいのところ)に
黒い影が。

イルカだ!と思ってみていたら

あざらしでした。

尾が見えました。感動~

で、今日、友達から電話がかかってきて、そのことを話したら

彼女たちは セイウチ を見たとか。

すごいですね。

野生だから、感動もまた大きいんですよ。

水族館でみるのと、違いますからね。

さて、今日の午前中にシュノーケルとか水中マスクとかを買いに出かけまして。

ベンジャミンの旧クラスメートと遭遇。

お母さんとお姉ちゃんと3人で買い物をしていました。

その子のお父さんなんですが、おそらく30台後半くらいで、まだまだ若いのですが
大腸がんが肝臓に転移しまして。危篤状態が続いております。

一ヶ月前に、あと数日と言われたのですが、持ち越しまして。

ちょっとは回復したのかなと思って「ご主人の様態はどうですか?」と
軽い気持ちで聞いてしまったのですけれど。

だんだん悪くなっているとのこと。

余計なことを聞いてしまい、申し訳なく思っていましたら。

堰切ったように、いろんなことを話してくれました。

「もう、先は長くないし、今の医療では手の施しようがない状態なので、その事実を受け止め
家族で最後の時間を大事に過ごしたいのだけれど、義理の両親が『風水』を信じていて、
私が一緒にいるのが『良くない』というんです。だから、今、実家に帰っているんです。
迷信なんですけれど。彼の両親がそう信じているから、私にはどうしようもできないんです。」

と言いながら、お店の中でポロポロと泣き出してしまいました。

「義理の両親は、息子である主人を愛しているから、一日でも長く生きて欲しいから、
風水で言われたとおりにしているのは、良く分かるんですけれど。でも、わたしは
一日でも、一時間でも長く一緒にいたいし、子どもたちと一緒に過ごして欲しいと
思うんです。」

「ご主人は何と言っているの?」

「主人も、諦めたくないと思っているから、風水の言うことにすがっている・・・」

一縷の望みのために、不合理にすがるご両親、ご本人を全く理解できないわけではない。

底なしにせつない。

人生の終わりを告げる砂時計の砂が、少しでもゆっくり落ちてくれれば、と何かにすがりたい
気持ちも良く分かる。

でも、砂は着実に落ちているのだ。

であるならば、少しでも長く家族との時間を過ごしてあげるべきではないのか???
と思う。

蚊帳の外に放り出されてしまった、奥さんと子どもたちがとてつもなくかわいそうで、
何とかならないのか?・・と思いながら頭の中であれこれ考える。

あれこれ考えながら『世の中には、私が何をどうしようが、どう考えようが、
どうしようもないこともあるんだ』という、理性の声がかすかに聞こえてくる。

何を信じようが、それはその人の自由。
迷信であろうが、正統的な宗教であろうが、そこに優劣は問えない。
信じる人にとっては、それが全てなんだろうから。

信じることは、合理性や論理や知性を超えているから、
相手の理性に働きかけることはできても、信じさせることはできない。

どんなことであれ、信じることへの決断はどこまでも主体的で主観的なものだ。

だからこそ、難しい問題なんだろうと思う。

一縷の望みに賭ける義理の両親の切実な思いとせつなさと
それゆえに彼女に『隔離』を言い渡す彼らの残酷とのはざ間に立たされて、
呆然と立ち尽くすしかない彼女の孤独を一体誰が、癒すことができるのだろう。

理由もなく殴られた・・・

2010年12月17日 13時45分47秒 | Web log
昨日で学校も終わり。

今日から夏休み!!!! いえい。

今朝は9時まで寝てました。

腑抜け状態です。

昨晩は「今日は外食をする」と宣言していたので、
前に紹介した『大波屋』という日本食のお店にみんなで出かけて
夕食を楽しんで帰ってまいりました。

今日、マイクが休みをとってくれたので
朝からダラダラとすごしています。

午後、ジョナサンの友達が遊びにくるのですが

わたし、マジでやる気なし。

ジョナサンも、疲れてるようです。

そういえば、火曜日にジョナサンが校長室に呼ばれまして。

クラスの子に殴られて(殴った子の単なる勘違いだったのですが)
事情説明のために、殴った子と一緒に校長室へ。

ジョナサンが先に手をだしたわけでもなく、何か相手を
怒らせることをしたわけでもなく、他の子が後ろから
その子にいたずらをして、逃げていった後、その背後に
たまたまジョナサンがいた。

で、その子は勘違いし、『ジョナサンがその子に嫌がらせをした』と
思い込んで、殴ってしまったのですが。

ジョナサンは仕返しもしなかったし、全くの「白」。

ジョナサンにとって何が一番応えたかというと、
自分は悪いことをしていないのに校長室に呼ばれたということ。
何もしていないのに容疑者扱いされ、自尊心が傷ついたようです。

が、そのときはちょっと落ち込んでましたが、
すぐ忘れたようです。

昨日、ランチパーティのために学校におすしを作ってもっていったときも
ジョナサンは、その子に何もなかったかのように接していたし
並んで座っていたし、その子も普通に私に話しかけてくれたし

わたしも気に留めていませんでした。

その子は、以前から感情のコントロールができない子のようだという
話をジョナサンから聞いて知っていましたが。

ジョナサンが気にしていなければ、わたしが過度に干渉すべきではない
と思ってきました。で、今回も同じ。

きっとこれからも今まで通りにその子を家に呼ぶだろうし
ジョナサンが遊びたいといえば遊ばせるだろうし。
遊びたくなければ、特に無理して遊ばせない。

それだけのことです。

わたしが子どもの意思を超えて阻止する問題ではないと思っています。

そしてその子が完璧ではないからという理由で
ジョナサンの友達リストから私の意志で外すことは
ないと思います。

私はお母さんのことを知っているし、
本当に何かあったら、言えると思うし。

自分の子どもではないからといって、人間として発展途上の子どもを
容赦なく切り捨てるのは私のポリシーと違うと思うからです。

その子を切り捨て、孤立させたからといって、何かいいことが起こるか?

悪化させることはあっても、良くなることはないと思います。

でもって、今朝、その子のお母さんからお詫びのメールが来まして
学校から連絡が行ったそうです。

お母さんが普通の感覚をもっていて、子どもに対する責任を十分に
感じているのであれば、それで十分だと思うのですが。

でも、根本的に

最初に、その子を殴り、トンずらした2人のいたずらっ子たちが
何のお咎めもないということが、一番問題なんじゃないの?

と思うのですが。

ジョナサンだけでなく、その子だって、ある意味、被害者。

なんか、学校の対応が片手落ちだと思うのは、わたしだけですか?

逃げたもん勝ちって、一番卑怯だと思うんですけれど。

怒涛の日々が、ようやく終わった!

2010年12月15日 12時06分32秒 | Web log
昇級試験の結果、無事、合格。
(っていうか、頑張れば合格させてくれるのですけれど)

今年最後の空手も月曜日に終わって。

昨日は、もう体中が痛い。足、背中、腰、おしり等々。

空手って全身の筋肉使うんですね。

で、のども痛いし、ゆっくりしようと思っていたのですが、

ベンジャミンとジョナサンの来年の制服を買わなくてはいけないことを
思い出し、まだ寝ているベンジャミンを抱えてユニフォームショップへ
向かい、

帰宅したら、電話が鳴って、朝食もとらずに電話で長話。

その後、別の人から電話がかかってきて、また長話。

その後、また別の人から電話がかかってきて、「子どもを連れて、公園に行こう」と。

・・・・・」

ということで、また忙しい一日となりました。

今日は、朝から恐らくクリスマス・ショッピングにでかけて。

というか、安いときに、必要なものを買っておけば、後で役に立つだろう・・・
という、考えでありまして。

余計といえば、余計な買い物なんですけれども。

今日買ったもので、面白いものが一つ。

これは、子どもをクリスマスの朝にびっくりさせるための仕掛け。

特製の素材でできたボールをバスタブに水を張ってつけておくと、
24時間で中のサンタが飛び出して、7日かけてサンタが成長するというもの。

朝、風呂場にいるサンタをみたら、きっとびっくりするだろうという予想。

気付くくらいに大きくなってくれるといいのですが。

肝心の最大でどれくらいになるのか、参考値がないのが気になるところ。

子どもたち、喜んでくれるといいなあ。

そして昨日。

ジョナサンが「クリスマスのプレゼントをもらえない孤児に何かプレゼントをしたい」
と申しでる。

別に、私が何か言ったわけでもないのだけれど。

クリスマスは、プレゼントをもらうだけではなく、プレゼントももらえない、十分な食べ物すらない
困った人のことを考え、自分にできる何かをする日、というメッセージが、どこからか伝わったようです。

優しいジョナサンなのでした。

明日はジョナサンのクラスの End of Year の ランチ・パーティです。

おすしを作って持って行きます。

これが、最後の最後のイベントです。

忙しかった日々が終わり、最後のイベントを控えて、

「クリスマスと学年末と夏休みが一気にくるのは、体がもたないのでやめて欲しい」

と切実に思うのであります。

空手昇級試験(グレーディング)終了

2010年12月13日 11時31分03秒 | Web log
通常なら、3日目は黒帯候補者の集中スパーリングがあったり、
新しい型を学んで疲労したりなどあるのですけれども、
今回は黒帯候補者がいなかったからか、一日集中セミナーのような
感じでした。

2時間、あたらしい6種類の蹴りを学び、練習し、
正しいスパーリングの仕方を学んだり、
最後は、Soo Bahk Do の哲学を学んだりして
4時間半。

疲れました。

メルボルンから毎年やってくる Michael Austin という師匠が
最後の講義で、自分の話をちらっとしてくれたのですが、
実は日本の空手の流派「松涛館」に長く所属したり、極真空手を
学ぶために日本の、恐らく東京にある道場に住み込みで修行したという
経歴があるらしく。

最後は、韓国の空手(Soo Bahk Doo Moo Do Kwan)を選び取ったらしいです。

理由は Grand Master である、Kwang Jang Nim Hwang Kee という人物に
ついていくと決めた、のだそうです。

きっと、すばらしい人物なんでしょう。

朝鮮戦争が終わった後、国を強めるために、韓国のテコンドーとSoo Bahk Dooを
一緒にして、韓国の武道にしようという動きがあったらしく、Kwang Jang Nim は
国から圧力がかかったらしいです。

彼は「テコンドーは格闘競技で、勝ち負けを決めるもの。テコンドーとSoo Bahk Dooを
一緒にすることで、勝ち負けにこだわる武道になってしまう」ということに危惧して 
統合することを固く拒否をし、韓国から追い出されることに。

そして、海外で広めることになったという歴史があるらしいです。

そういう「空手は勝ち負けではない」という哲学が背景にあるからでしょう、
Non Contact で、防御に重きを置いております。

「Obtain Victory Without Combat 」というのが、究極の目標だそうです。

私がこの空手を選んだ理由は

ジョナサンと何か一緒にしたかったこと。
たまたま近くに道場があったということ。
家族ぐるみで参加している人が多いこと。
女性も多かったこと。
そして雰囲気がとてもよかったということ。

黒帯、赤帯の人が率先して、道場をしきり、一生懸命働く姿は、日本の「下のものが
上のために働く」というのとちょっと違ってなんとなく違和感を感じてしまいます。

ので、今も上級者に働かせるのは礼儀に反すると思って、色々お手伝いするのですが。

常に「違うなぁ」と感じてしまいます。

でも、上の人が率先して動いてくれるから、感謝と尊敬も生まれるのだろうと思います。

ま、いつか日本の空手もやってみたいですが、一味違う「韓国空手」から学ぶことも
中々多いです。

なんてったって、この私が「空手」ですから。

一年続けて、少しづつですが空手の面白みも感じ始めている今日この頃。

学年末の忙しいのにプラスで、週3日練習に通い、家でも練習したこの2週間。

疲れた~。

今晩、今年最後の練習と、昇級試験の結果発表です。





空手、最終グレーディングが始まった。

2010年12月12日 09時00分17秒 | Web log
木曜日、土曜日、そして明日の日曜日と、空手のグレーディング。

今日は、プレゼンテーションで、みんなの前で指定された技、型、等を
披露しました。

緊張しましたけれど、とにかく終わってよかった。

今回は、型、技に加えて、板割がありました。

板割と言っても、練習用のプラスティック製の板で、
真ん中が割れるようになっているもの。

真ん中を狙えば、割れる仕組みになっています。

練習はさせてもらえないので、一発勝負でした。

ま、コツは伝授してもらって、あとは精神を集中させる。

「パキン」

いい音でした。

前蹴りだったので、狙いやすく、ま、レベル的には一番割りやすい技だったんでしょう
けれど。緊張しました。

パキンと割れたときは、気持ちよかったです。

プレゼンテーション自体は、ま、グループでやったので、完璧ではなかった
ですけれど。

リードする人が、次に何をするか大声でしかも、韓国語で言わなければなければ
いけないのですが、リード役だったダニエルが、どうも緊張で頭が真っ白になって
しまい、口ごもって、なおかつ正しい用語をいえず、意味不明な韓国語らしき
音を発したので。

わたし・・・

不覚にも笑いそうになり、堪えるのに苦労しました。

シーンとしているところで、ふきだせませんから。

ダニエルを馬鹿にしているとか、そういうつもりありませんよ。
ただ、笑いのつぼにはまってしまいまして。

私がリード役だったら、同じようなことになったかと思います。
ので、気の毒だったと思うし、緊張も最高潮だったんだろうと察します。

グレーディング、明日まで続きます。

母親たちの『抗議』

2010年12月11日 10時13分17秒 | Web log
先日、マイクがコーチをしているT-Ballのチームの子が
マイクに暴力を振るった事件について書きましたが、

昨日、ジョナサンの仲良しのお友達のお母さんから電話がきまして。

「家の子から、聞いたわ~。大変だったわよね。
マイクが無償で、好意でコーチしているわけでしょ?
それなのにねぇ。マイク、大丈夫??」

その電話の本意がどこにあるか、たんなるゴシップネタを探るためなのか
本当にマイクに同情してなのか、図りかねたので、ま、詳細は話さないときめて。

「マイクは大丈夫です。問題を起こしたお母さんが侘びにきて、
試合に出さないと、息子が『悪くなる』ことはあっても、
良くなることはないから、試合に出させて欲しいといわれて。

マイクとしては、暴力を振るわれたことよりも、
その子のお母さんから懇願されて、自分の意思を貫けなかったことを
一番不本意に思っているんです。次に他の子が反乱を起こしたときに
示しがつかないことを懸念しています。」と話しました。

「そうよね、やったことに対するConsequenceを学ばせないとね。」

こちらの躾でよく耳にする言葉です

Consequence 結果と訳するようですが、因果応報的な意味が強いかな。

悪いことをしたら、罰が待っているというようなニュアンスです。

小さいときから、言うことを聞かなかったら、処罰が待っている
悪いことをしたら、悪い結果を自分で引き受けなければならない

ということを、厳しく教えます。

ということで、その子が暴力を振るったことに対する結果が
『試合に出られないという処罰』だったわけで、それを通さない
=その子は何も学ばないということを、マイクだけでなく多くの
親たちが懸念しているというのは、共通の思いのように思えます。

試合前、マイクは、暴力を振るった子どもに対して
みんなの前に出て謝罪するようにと言い、
「マイクを叩いてごめんなさい」と謝罪したそうです。

が、マイクに同情的な親たちは、黙っていません。

試合のあと、親たちが暴力事件について、マイクに対して
同情的なコメントを寄せてくれたそうです。

実際、チームのマネージャーをしているお母さんは
保護者に電話をかけて、マイクをサポートするように
働きかけたとか。

そして、暴力を起こした子どもおよび親に対して、かなり
厳しいコメントが多くあったようです。

「親が甘いからだめなんだ」という意見が100%だったそうです。

子どもを心配して、マイクの情に訴えた当事者の保護者であるおかあさん。

表面的には、めでたし、めでたしだったのかもしれませんが、
結果的に自分と子どもを批判の風上に置いてしまったようです。

結果的に、孤立してしまうかも・・と思いました。

私は、その子や気苦労の絶えないお母さんに同情的だったのですが。

世間は、全然、全然、甘くないということを知りました。

マイク曰く「もしあのような暴力行為をジョナサンやベンジャミンが
僕にしたとして絶対許さないし、ましてや、他人にあんなことをしたのなら
絶対に絶対に許しておかない。もちろん試合にも出させない、それが
普通だろう。」

私が言う「子どもなんだから」という理由は、あまりにも甘すぎるのかも
しれません。

少なくとも、周りに住む多くの親たちは「子どもだからといって、容赦は
しない」という感覚が普通のようです。

ベンジャミン、クリスマス・コンサート

2010年12月10日 12時46分57秒 | Web log
今日は、Kindyのクリスマスコンサートがありました。

講堂にいっぱいの人、人、人。

おじいちゃん、おばあちゃんも含めて多くの人が、コンサートを見に来ていました。

オーストラリア、そしてクリスマスにちなんだ歌を子どもたちが歌ったり、
踊りを披露したり、素敵なコンサートでした。

ベンジャミンは、と言いますと・・・

学校に行きたくなくて、モンテッソーリスクールを途中で辞め、
Term 2 から Kindyに行き始めたわけですが。

週2回のKindyも、行きたくないとぼやきながら、頑張って行きました。

ときどき、クラスのお手伝いに行って様子をみたりしたのですが

なんとなく、浮いているようなかんじ。

特定の友達もいるんだか、いないんだか。

自分の世界に半分足をつっこんでいるようでした。

大丈夫かなぁと思っていましたが、最近「友達」に目覚めたらしく

「どうして、家にはジョナサンの友達は来るのに僕の友達は来ないの?」

とか、

「誰も僕を招待してくれないの?」

とか言うようになりました。

そして、本日のコンサート中も

隣の男の子とふざけたり、笑ったりしながら、時々あくびしたり
周りの子としゃべったり・・

最後には、列からつまみ出され

はじっこに置かれていました。

・・・ おい、おい、おい

大丈夫か?ベンジャミン!!!!

でも、わたしも実はそういうところがありまして

小学校2年生までは、とてもおとなしい子どもだったのですけれども
3年生を境に豹変しまして。

先生にかなり目をつけられておりました。

だから、そういう部分、わからなくないです。

ベンジャミン、大人しくて、シャイな子と思っていたが・・・

そうでもなさそうです。

でも、そういう部分が見えて、逆に安心しました。

いい子であることも大事ですが、

周りの目を気にして、自分を押し殺してしまうよりも、図太く、そして自分の意見や意志を
しっかり持つように成長して欲しいと思うのであります。

まだまだ子ども

2010年12月09日 14時45分44秒 | Web log
昨日、T-Ballの練習があって、近くのグラウンドにマイクとジョナサンが出かけました。

帰ってくると、マイクの表情がちっとおかしい。

で、小声で何かぼそぼそ言っている。

聞いてみると、練習のときに1人の男の子が「反乱」を起こしたらしい。

全くマイクの言うことを聞かないので、「金曜日の試合には出さない」と言ったら
キレて暴力をふるってきたらしい。

殴る、蹴る、叩く、わしづかみにする等々

きっと、マイクもショックだったに違いない。

ちょっとしてから、その子のお母さんがお詫びにきまして。

しばらく外でマイクと話込んでいました。

実は学校でも色々と問題を引き起こしているらしく、3学期には副校長に殴りかかったらしい。
で、カウンセリングなど専門機関にも通って、感情のコントロールをする訓練をしているんだとか。

マイク的には一度行ったことは撤回したくなかったらしく。
試合には出させたくなかったのですが、お母さんに泣かれてしまい
折れることに。

他の子にも示しがつかないから、特別扱いにはしたくなかったのだけれど
試合にださなかったら、後、とんでもないことになるというお母さんの懇願もありまして。

この子だけでなく、ジョナサンのクラスにも癇癪を起こす子が何人かいるし、
ま、いろんな子がいます。

子どもだしね。8歳だし。
まだまだ発展途上ですから。

問題は問題ですが。
それはそれ、これはこれ。

子どもは、大人じゃないんですから、完璧を求めるのもどうかなぁと思います。

でも、子どもが問題を起こしたら

「あの子とは遊ばせないほうがいい」
「誕生日パーティには呼ばない」
「校長に言いつける」

などなど、本人同士よりも、親たちが意外と過敏な行動にでたりすることが多かったりして。

わたしも数年前に

「ジョナサンは家の子に悪い影響を与えるから今後、遊ばせない」なんて言われて
かなり落ち込んだというか、悩んだことがありましたっけ。

子ども同士は翌日とかにはケロッとして、仲良くなって、普通に遊んだりするのにね。

プレッシャーをより敏感に感じているのは、意外と子どもよりも母親だったりして。

母親間のプレッシャーが要因で、粗暴な子だと言われたくないがために、
親が子どもに「いい子になりなさい」と過度のプレッシャーを与える結果と
なっているのではないのかなぁなんて思います。

子どもが子どもでいられない社会なんだなぁとつくづく思います。

もっと、もっとのびのびしたっていいと思うのは、私だけですか?

わたしは、母親同士のうわさなんて、あほらしいから割り切るようにしています。

他人のうわさ話よりも、自分の子どもを信じたいな、と思います。

ジュリアン・アサンジ 出頭、逮捕

2010年12月08日 10時40分36秒 | Web log
Wikileaks創始者のジュリアン・アサンジにスウェーデンでの強姦容疑で
逮捕状がでまして、彼自ら、British Police に出頭しましたね。

Wikileaksのボランティアをしていたスウェーデン人2人の女性を強姦した
という容疑だそうです。

本人は「合意の上」と言い、容疑を否定していますが、逮捕状が出た時点で、
スウェーデン当局側はある程度の証拠を押さえたのでしょう。

でなければ、逮捕状はでませんからね。

正確に言えば、家庭内(夫婦間)でおこったことでも合意でなければ
レイプとみなすのが恐らく欧米での常識かと思います。

アサンジは一応容疑者で、はっきり黒と判定されたわけではないので、
なんともいえませんが

でも、密室で行われたことで、しかも男性側は「合意の上」と主張し、女性側が
「無理やりだった」という場合、どのように容疑を覆すのでしょうかね?

男性側に不利な事件かなと思います。

フェミニズムが強いところでは、最初から「女性を擁護する」という立場で
出てくるでしょうから、難しいところですね。

さてWikiLeaksの活動については、肯定的な立場で見ておりました。

国民、消費者等、誰かに不利益をもたらす組織の腐敗は、内部の人間しかわからないわけで、
それを公にするというのは、ある意味必要なことだと思います。

しかし、立場の弱い、無力な個人が、組織の「秘密」を握るというのは、それをネタに相手を
脅すこともできるという時点で、力関係が逆転してしまうのですよね。

国家として、一個人、一組織が国家を上回る力を持たれてしまうというのは
怖いことなんだろうと思います。

国家の治安の維持という目的があるわけですからね。

創始者が逮捕されたからといって、Wikileaksの活動をすべからく否定してしまうのは
どうかと思います。

国家の暴走を抑える力が必要なわけですから。

でも、暴走を暴走と判断するためには、情報が必要なわけで。

だから、アサンジはLeakしたんだろうし、国家を始めとする大きな組織が
常に正しいわけではないと主張したかったんだろうと思いますが。

しかし、治安を揺るがされることに国家が黙っちゃいないというのも
分からなくもないですので。

今後の展開に注目です。

さて、出頭をイギリスで行ったアサンジですが、イギリスの司法制度は
すばらしいらしいですよ。

まず取調べは完全に可視化されていること。全て録音、録画されます。
そして容疑者の弁護人立会いの下で取調べが行われること。

日本のように「密室」ではないんです。

そして、容疑者は「白」であることが前提に話が進んでいきます。
検察側は、容疑者が「黒」であるということを徹底的に証明しなければ
いけない。結果、証拠後が不十分と判定されたら、不起訴で
無罪放免です。

しかし日本は、捕まった時点で容疑者が「黒」であることが前提で、しかも
検察もその方向で話を進め、本人が「無実です」と言っても、通らないばかりか
暴力、脅し、精神的拷問を通じて、嘘の自白を強要することがあります。

そして、起訴されてから弁護人が白であることを証明しなければいけない。

ので、弁護側の力量が大きく問われるわけですが、検察が「黒」であると
判断したことを覆すって大変だと思いますよ。

だから日本は、えん罪が多いんだなと思います。

黒であることが前提か、白であることが前提か、
単に裏表にしか過ぎないじゃないかと思うかもしれませんが
証拠不十分だった場合、「無罪」となるか「有罪」となるか、
人生を覆すほどの違いをもたらすわけですから。

アサンジは、そういう制度を承知でイギリスに潜伏、出頭したのかなとも思います。


署名

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