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さそりのらびりんす~たわごと~

慢性膵炎持ちのあゆが気ままに書く、たわごと日記です。

ごあいさつ

ようこそ、いらっしゃいました。あゆと申します。
2005年に慢性膵炎を発症いたしました。
闘病記録に日々のあれこれ、趣味のこと。
たわごとに寝言、なんでもありの内容となっております。
時折現れる、さそりの毒にはご注意を。(^_-)-☆

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膵臓に関する記事は、あくまで素人の作った内容です。
間違いが含まれている可能性はありますので、あくまで自己責任ということで情報を利用してください。

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県立大野病院事件、無罪判決

2008年08月20日 18時42分04秒 | 医療・健康
県立大野病院事件の判決がでました。
無罪です
安堵いたしました。
医療に従事しない私でも、不当逮捕だと憤りを感じておりました。

一方で。
亡くなられた方とご遺族の方には哀悼の意を表します。

医療は万能ではありません。
結果が不幸なことになることも多々あります。
全力を尽くして結果がダメだったからと逮捕されていたのでは、日本の医療は終わってしまいます。
(既に崩壊しつつありますが・・・)

加藤医師はたった1人でお産を続けていたそうです。
家に帰るヒマも寝るヒマもなかったはず。
そんな中でもお産を続けるというのは、自分が頑張らなければお産難民ができてしまうという責任感からでしょう。
また、遺族の方に何度も頭を下げたという報道からすると、とても誠意のあるお医者さまだということが伝わります。

癒着胎盤というのは事前に予想できない不幸な事故だそうです。
私の通っている病院にも他の産婦人科から妊婦さんがよく搬送されてきます。
それだけ、お産というものは予測のつかないものだろうと考えます。

日本で産婦人科がどんどん減っているのは訴訟のリスクが他科に比べて高いことも一因だとか。
他の手術であれば、万が一のことを覚悟してはいても、お産というのは喜ばしいものだから、「万が一」を想像できないからなのかもしれません。

でも、一昔前はお産とは「命がけ」でした。
産婦人科がどんどん減っている現状でも「命がけ」になりつつあります。

これ以上産婦人科医を減らさないために、患者側に何ができるのか。
それは決して訴訟ではないと思います。

他人事だから言えるのだと言われるのかもしれませんが、私もERCPのときの合併症では死の危険と隣り合わせになりました。
事前に、最悪死に至る場合がある、とは聞かされていたものの、実際に重症急性膵炎になるとは思いもよりませんでした。

でも、主治医を恨む気持ちはかけらもありません。
たまたま起こった不幸な事件なのです。
むしろ悪いのは特異な体質だった私の方かもしれません。
とばっちりは主治医。

それに、ERCPの前には家族へ
「万一何かがあったとしても、先生がして合併症を起こすのであればそれはもう仕方がないことだと思ってよ」
と伝えてました。
主治医を訴えるようなことをして欲しくなかったからです。

合併症は医療ミスではありません。

医療を施した結果の死に逮捕が待っているのであれば、日本中から外科医、産婦人科医はいなくなってしまいます。

必要以上に煽り立てて騒ぐマスコミ。
医療に過度のサービスを求め、何かといえば医療ミスだと騒ぐ患者。
そして医療崩壊を見て見ぬふりをする行政。

本当の犯人は誰なのか?

医療は万全ではない。
人には誰でも寿命がある。
全力を尽くした結果が不幸なものであったとしたら、それは潔く受け入れる。

こういう風に考えることができれば医療崩壊は食い止められるように思うのですが。。。

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