さそりのらびりんす~たわごと~

慢性膵炎持ちのあゆが気ままに書く、たわごと日記です。

ごあいさつ

ようこそ、いらっしゃいました。あゆと申します。
2005年に慢性膵炎を発症いたしました。
闘病記録に日々のあれこれ、趣味のこと。
たわごとに寝言、なんでもありの内容となっております。
時折現れる、さそりの毒にはご注意を。(^_-)-☆

慢性膵炎の経緯はこちら。重症急性膵炎の闘病記はこちら
過去の入院・検査記録はこちら。お薬の履歴はこちら
膵臓に関する記事は、あくまで素人の作った内容です。
間違いが含まれている可能性はありますので、あくまで自己責任ということで情報を利用してください。

ご意見のある方はayushirokun☆hotmail.comへ、☆を@に変えてメール送信してください。
当ブログのコメントは承認制になっています。

リパクレオン添付文書

2011年09月30日 16時30分00秒 | 慢性膵炎と日常生活
日本では新薬の扱いですが、
リパクレオンは発売から30年もたつそうです。
アボットのHPよりリパクレオンの添付文書
(PDFファイル)
日本ではこれまでに膵外分泌機能不全に対する膵消化酵素補充薬はなく、
一般の消化酵素薬を処方するしかありませんでした。
しかし、一般の消化酵素薬は胃酸で効力が失われるため、
効果を得るために保険適応外を大量(5~10倍)に服用する必要がありました。
リパクレオンは胃で効力を失わうことなく腸で溶けるように
1粒1粒コーティングがなされているそうです。

エーザイの出してるリパクレオンの説明文書にある
“慢性膵炎診療ガイドラインから考える膵酵素補充療法実施のポイント”について
簡単に内容をご紹介。

1)膵酵素補充療法を行うべき病態
・・・膵外分泌機能不全
→膵機能の障害で膵臓から十二指腸乳頭に分泌される膵酵素が欠乏し、脂肪、たんぱく質、炭水化物の消化吸収障害が起きる。
●膵外分泌機能不全が報告されている疾患・術後
 ・膵嚢胞繊維症
 ・慢性膵炎
 ・膵切除後
 ・膵ガンなどの膵腫瘍
 ・胃切除後
 ・糖尿病
 ・一部の急性膵炎後(壊死性急性膵炎もしくは重症急性膵炎)

2)膵外分泌機能不全の診断
・・・日本ではPFD検査のみ
PFD検査が出来ない場合は臨床徴候(所見)と血液検査により判断は可能と評価されている。

3)膵酵素補充療法を考慮する患者
●膵外分泌機能不全による栄養障害が疑われる患者
→栄養パラメーターの低下及び体重減少
 TP、Alb、Hgb、TG、その他(ビタミンE、プレアルブミン、トランス下リン、レチノール結合蛋白)
●栄養障害が顕在していない場合
 ・脂肪便及び脂肪便に関連した症状(便重量の増加、悪臭、下痢、軟便、便の光沢、白色便等)を伴う患者
 ・PFD検査による膵外分泌機能の低下が見られる患者
 ・消化障害を疑う患者(腹部膨満感、鼓腸、食欲不振)

慢性膵炎ガイドラインでは
消化酵素薬は脂肪便、体重減少を伴う慢性膵炎ではグレードA(行うよう強く求められる)、
腹痛、腹部不快感、便通障害などの慢性膵炎症状にはグレードC(行うほうが良い)の評価となっています。

以上のとおりリパクレオンは、
アミラーゼやリパーゼが上昇しなくなった慢性膵炎非代償期に対するお薬
ということになります。
膵外分泌機能不全という病名がなければ
使用することはできないのです。

消化剤にしては薬価も高いです。
私は湿気る、かさばる、まずいの三拍子w揃ったパンクレアチンを
飲まなくていい薬があるのなら試してみたいです。
セブンイー・Pを毎食4cp処方してくれるならそれでもいいけど
保険通すのどっちが難しいんでしょうね。

昨日の診察では電子カルテに
セブンイー・Pもパンクレアチンも「処方上限を超えてます」
と表示されてました。
コメント (20)