まあどうにかなるさ

日記やコラム、創作、写真などをほぼ週刊でアップしています。

孫正義、東電買収?

2011-05-02 15:09:19 | 時事問題
ソフトバンクの孫正義が東電を買収するという噂がある。
そんなことが可能なのだろうか?
東電の株価は震災前2000円ほどだったが、今は400円前後、およそ5分の1に下がっている。時価総額は5月1日時点でおよそ6894億円。
以前、買収したボーダフォンの買収金額は1兆7500億円。
何と半額以下。
少し多めの金額を提示してTOBをかけても、ボーダフォンの半額程度で済むのではないだろうか…
孫正義が東電社長に。
auユーザーでライオンズファンの僕がいうのも何だけど、面白いかもしれない。
孫正義は「脱原発復興プロジェクト構想」の中で東日本ソーラーベルト構想を打ち出している。10億円の私財を投げ打って「自然エネルギー財団」を設立するとも語っている。
原発の是非はさておき、政府の原発推進政策にノーを突きつけ、自然エネルギーを推進すれば、なかなか痛快だと思う。
ランニングコストだけを考えれば原発は一番安いけれど、放射性物質の廃棄コストや、事故対策費などを含めるそうでもないのではないかと雑誌で語っていた。
電力と通信の融合なども進めるかもしれない。コンセントに差し込むだけで、電力もネットOKというようなことも実現しそうである。
どうでしょう、孫さん、是非東電にTOBを仕掛けて、既得権益に風穴を開けてみては。


坂上二郎を悼む

2011-04-26 17:42:52 | 時事問題
坂上二郎氏が亡くなったのは地震の前日だった。
先日亡くなったキャンディーズのスーちゃんはテレビでもよく取り上げられ、若い頃の映像をしばしば目にする。
地震がなければ、二郎さんの映像も頻繁に流されていたことだろうと思う。
先日、久米宏のラジオ番組で萩本欽一氏がゲストに呼ばれ、二郎さんの追悼をしていた。
コント55号は浅草演舞場で産声を上げた。コンビを組んだ最初は全く受けなかったらしい。
踏み台をネタにしたコントで二郎さんが教授の役、欽ちゃんが書生の役をやった。二郎さんの方が七ツ年上なので、普通に考えれば妥当なキャスティングである。
でも、あまりに受けないので、ある日、役を入れ替えたところ、これが物凄く受けたそうだ。
やがて二人はスターダムにのし上がる。
役を入れ替える考えは二人とも持っていたらしいが、二郎さんから持ち掛けたという。
久米宏が司会を勤めた『ぴったしカンカン』では、二郎さんと欽ちゃんがレギュラー出演していて、久米宏は二郎さんから教わったことがあるという。
テレビでは必ずしもしゃべらなくていい、映ればいいのだと。
二郎さんはまともに答えないで奇声を発することが多かった。それが観ていて可笑しい。
司会であり、ラジオ出身の久米宏には新鮮な衝撃だったようだ。
二郎さんのヘンな表情にはいつも爆笑だった。
もともと歌手志望だったので歌も上手いし、役者としても凄かったと思う。
心からご冥福をお祈り申し上げます。


震災前の風景

2011-04-17 00:25:00 | 時事問題
東日本大震災の津波で被害を受けた市町村のホームページを見てみた。
福島第一原発のある双葉町は臨時ホームページに切り替えてある。
津波で壊滅的な被害を受けた大船渡市はホームページそのものが見当たらない。
サーバーごと津波で流されたのかもしれない。
被害を受けた各市町村のホームページには、勿論震災の最新情報がアップされているが、観光案内のページがそのままになっている場合が多い。
どのホームページにも誇らしげに美しい風景や町の姿がアップされている。
南三陸町では実に400枚にのぼる行事などの写真がアップされている。いかに住民が町を愛していたかがよくわかる。
もしかしたら、今後は見ることが出来ない風景もいくつかあると思う。
でも、甦るその日まで、美しく、活気に満ちた町や自然の風景を心に焼き付けていてほしいと思う。

石巻市観光案内のトップページ

案波山からの気仙沼

気仙沼小田の浜

女川町

相馬市 松川浦

南三陸町 かがり火祭り

南三陸町のひまわり

南相馬市の伝統祭り

陸前高田市 七夕祭り



頑張れ!福島

2011-04-07 19:45:51 | 時事問題
福島近海から採れたコウナゴから4080ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。
今まで魚介類には規制値がなかったが野菜などの規制値を流用したという。
現時点で出荷は見送られているが、この値はいったいどれくらい人体に影響するのだろう?
この値は1キログラムの値。一度に食べられる量はせいぜい200グラムくらいだろう。4080の5分の1は816、これを人体への影響を表す単位、シーベルトに換算するとおよそ0.02ミリシーベルト、これは空気中に普通に存在する放射線量の10日分でしかない。10回食べても0.2ミリシーベルト、東京ニューヨーク間を2往復したときにあびる放射線量とほぼ同じである。取るに足らないレベルと言える。しかも、ヨウ素131の半減期は8日間である。16日間で4分の1、ほぼ1ヶ月で16分の1になる。
茨城沖で採れたコウナゴには526ベクレルのセシウム137が発見された。
こちらの半減期は約30年と長いが、チェルノブイリ原発の事故後の調査ではセシウム137が原因による周辺住民のガンの発生は認められてないという。
枝野さん風にいうと直ちに健康に影響をおよぼすものではない。付け加えるならば、将来にわたっても健康には影響のないレベルである。
もし、このコウナゴを出されたら、僕なら美味しく頂きます。
福島第一原発はまだ予断を許さない。高濃度の汚染水が止まったのは何よりだが、放射性物質は依然放出されている。
だけど、現時点では放出された放射性物質の量は大騒ぎするほどではない。
それより、深刻なのは風評被害。
規制値内の野菜もあまり売れないと聞く。
福島から来た客が宿泊施設から宿泊拒否されたというばかげた話も聞いた。
いったい拒否した人は何を考えているのだろう。
放射能をウイルスや病原菌と勘違いしているのだろうか。
総合週刊誌で、福島第一原発に関して、まともな記事を掲載しているのは僕の知る限り『週刊ポスト』と『週刊新潮』の2誌。他は、必要以上に危機感を煽っている雑誌が多い。ショッキングな記事の方が販売部数を伸ばせるのは分かる。編集部としては販売部数を伸ばすことが何より大切なのだろう。
だが、そのことが「福島差別」の一因になっているとしたら、許されるべきことではないと思う。
福島産の農作物も、市場にでているものであれば全く問題はないはずである。海産物も今後市場に出るとしたら、それは全く問題ないはずである。
もし、見かけたら、率先して購入しようと思う。
頑張れ!福島


『週刊現代』と『週刊ポスト』の原発の記事

2011-03-28 19:37:29 | 時事問題
今週発売された『週刊現代』と『週刊ポスト』
同じ福島第一原発を特集として取り上げているが、まったく正反対の見解なので紹介する。
まずは『週刊現代』
タイトルは『福島第一原発、隠された真実』『風評被害より怖い、この現実  体内被曝は始まっている』と題し、数十ページにもわたる大特集を展開。新聞・テレビもあてにはならなくて、福島原発の事故は実はかなり恐ろしいという内容。
政府から突然業界団体にフード付きナイロン製のレインコート200万着を急遽用意できないかという依頼があったというミステリアスなイントロから入る。
それは避難している避難民や現地の作業員を放射能を含んだ雨から身を守るために必要なもので、使い捨てで使用するため、数から推測するとかなり長期にわたって放射能対策が必要なことが推測できる。
ボランティア団体の代表の原発から30キロの地点での体験談を披露。自衛官が避難所の避難民に「上から避難命令が出たのでわれわれは退避します」と話したエピソードをスリリングに紹介し、福島第一原発の3号機は実は再臨界寸前だったと結論づけている。
誌面では臨界事故があった茨城県東海村の現状などを紹介し、いずれ「死の灰」は東京以西にも降り注ぎ、安全な被曝なんてありえないと書かれてある。
セシウム137が広範囲で検出されたとセンセーショナルに書かれている割りにはセシウム137は無害であることには触れられてない。
一方『週刊ポスト』
こちらは『放射能と人体、本当の話』と題した記事。
「放射線」「放射能」「放射性物質」の違いから説明し、「ベクレル」「シーベルト」の単位の説明や、発表された食品や水道水の被曝量が人体に対してどれくらいのレベルなのかを「急性障害」と「晩発障害」にも触れながら判りやすく解説している。
結論として、今のところ、今回の原発事故により、一般市民に重大な健康被害が生じる可能性は低いという趣旨だ。
原発に残った決死隊より宇宙飛行士の方が被曝量が多いというようなことも紹介されていた。
二つを比べてみると『週刊ポスト』の方が信憑性が高いと感じる。
でも、記事として面白いのは、圧倒的に『週刊現代』
編集部の総力を結集した力作で、サスペンスチックな内容には引き込まれる。
福島第一原発で復旧作業に当たられている方々には心から敬意を表します。