まあどうにかなるさ

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難解な社内メール

2009-11-17 23:12:40 | 笑える話

僕の知人のT氏は、ある外資系の機械メーカーに勤めている。
そのメーカーの日本支社の支社長はまだ20代の若さ。
その社長は日本語が苦手なのですが、日本人の社員の前ではいつも知ったかぶりをしている。
T氏に、社長からよく社内メールが届くが、知らない日本語を無理に使うので難解なものが多く、いつも解読に手間取っている。
社長からのメールは短いメールなので、前後の文章から推測することは不可能。


『葬式を送ってください。』


こんな1行の社内メールが社長からT氏に届く。

「そ、葬式送れって、どうやって・・・」

しばらく考えたT氏、
社長は『書式を送ってください』と打つべきところを『しょしき』を『そうしき』と間違えて打ってしまい、そのまま変換したらしいことに気づく。
社長は日本語が苦手で、当然漢字はわからないので、そのまま送信してきたようだ。


『内閣をきれいにしてください』


「な、内閣をきれいに・・・確かに内閣はもっときれいにしないといけないと思うが、オレに言われてもなあ・・・」
この解読にはかなり時間がかかったそうです。
社長が伝えたかったのは、そのメーカーで作った製品の筐体部分が汚れているので、きれいにしてほしいということなのだが、筐体、つまり「Cabinet」の日本語が判らず、翻訳ソフトを使って「Cabinet」を日本語にすると、「内閣」と翻訳され、そのまま送信してきたのだろうということが判明。
T氏は「英語のままメールくれた方がまだ判るよ」と愚痴っていた。
T氏が勤め始めた頃は今の会社は日本のメーカーだった。
T氏の弁によると、ある日会社に行くと買収されて外資になっていたそうです。
大量のリストラが行われたのですが、必死で英語を憶えてなんとか残ったそうです。