「特攻ってなに?」
先日、百田尚樹著『永遠のゼロ』を読んだ。
特攻で死んだ祖父のことを姉弟が調べていく話である。
当時の特攻隊のことも詳しく描かれていたので、中学校2年の息子に読むように薦めた。
だが、息子は特攻隊のことを知らなかった。
教えたことはなかっただろうか?
考えてみると現在、テレビや新聞などで特攻隊のことが取り上げられることはほとんどないように思う。学校でもそんな話題はしないだろうし、先生も社会の授業では教えないのかもしれない。
僕が子供の頃は当然のようにみんな知っていたと思う。
父は小学校の頃に戦争を体験しているし、まだ、第二次世界大戦の記憶が残っていた時代だった。
僕の父は70を越え、世間では戦争をリアルタイムで体験した人はどんどん少なくなっていく。
記憶も薄れていっていく今、戦争のことをきちんと描いた作品を読むことは意味のあることだと思う。
この作品は小説として描かれているが、特攻と自爆テロを混同する風潮があることに作者の苛立ちを感じる。戦争を美化するわけではなく、守るべき人のために死んでいった特攻隊員の精神には心から敬意を払うべきであると訴えているように思う。
特攻は最悪の作戦ではあったと思う。彼らは戦争の犠牲者というよりは当時の海軍に殺されたというべきかもしれない。
特攻隊員が残した遺書には『お国のため』などと書かれていることが多いが、これは検閲があったためである。特攻隊員は決してマインドコントロールされていた訳ではない。
この国の未来を信じ、家族や愛する人のために死んでいったのである。
特攻で死んだ人が、今この国を見たらどう言うだろう?
平和でいい国だと言ってくれるだろうか?それとも自分勝手な人が増えて、こんな国のために死んでいったのではないと怒っているだろうか?
先日、百田尚樹著『永遠のゼロ』を読んだ。
特攻で死んだ祖父のことを姉弟が調べていく話である。
当時の特攻隊のことも詳しく描かれていたので、中学校2年の息子に読むように薦めた。
だが、息子は特攻隊のことを知らなかった。
教えたことはなかっただろうか?
考えてみると現在、テレビや新聞などで特攻隊のことが取り上げられることはほとんどないように思う。学校でもそんな話題はしないだろうし、先生も社会の授業では教えないのかもしれない。
僕が子供の頃は当然のようにみんな知っていたと思う。
父は小学校の頃に戦争を体験しているし、まだ、第二次世界大戦の記憶が残っていた時代だった。
僕の父は70を越え、世間では戦争をリアルタイムで体験した人はどんどん少なくなっていく。
記憶も薄れていっていく今、戦争のことをきちんと描いた作品を読むことは意味のあることだと思う。
この作品は小説として描かれているが、特攻と自爆テロを混同する風潮があることに作者の苛立ちを感じる。戦争を美化するわけではなく、守るべき人のために死んでいった特攻隊員の精神には心から敬意を払うべきであると訴えているように思う。
特攻は最悪の作戦ではあったと思う。彼らは戦争の犠牲者というよりは当時の海軍に殺されたというべきかもしれない。
特攻隊員が残した遺書には『お国のため』などと書かれていることが多いが、これは検閲があったためである。特攻隊員は決してマインドコントロールされていた訳ではない。
この国の未来を信じ、家族や愛する人のために死んでいったのである。
特攻で死んだ人が、今この国を見たらどう言うだろう?
平和でいい国だと言ってくれるだろうか?それとも自分勝手な人が増えて、こんな国のために死んでいったのではないと怒っているだろうか?