まあどうにかなるさ

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カサンドラ・クロス

2011-03-09 18:25:48 | 映画
1976年のパニック映画の名作『カサンドラ・クロス』を久しぶりに観た。
イタリアで制作されたこの映画は実によく出来ていで、緻密なストーリーがスリリングな展開を見せる。
スイスのジュネーブにある世界保健機構の本部にテロリストが侵入する。
警備員に発見され、工作に失敗したテロリストは銃撃戦の際に細菌兵器の溶液を浴びたまま逃走し、ジュネーブ発ストックホルム行きのヨーロッパ横断鉄道に乗り込む。
彼はやがて車内で発病し、病原菌は他の乗客へ伝染して行く。
病原菌はアメリカが極秘に開発していたものであり、事態を闇に葬りたいアメリカ陸軍情報部は、列車を老朽化したカサンドラクロスと呼ばれる大鉄橋へ誘導し、千人の乗客もろとも谷底へ突き落とす計画を立てる。
偶然列車に乗り合わせた主人公の外科医チェンバレン博士(リチャード・ハリス)は乗客の一人から鉄橋は老朽化が進んでいて、とても渡れない事を知らされる。元妻(ソフィア・ローレン)と共に列車を停めるべく行動を開始するが・・・
パニック映画は惨事を事前に食い止めるか、実際に惨事が起こり、人々を恐怖のるつぼにおとすかのどちらか。
この映画はそのどちらでもないラストを迎える。
乗客を襲う細菌兵器と鉄橋までのタイムリミットが縦軸。主人公を追って列車に乗り込むソフィア・ローレン演じる元妻との人間関係が横軸。美しいテーマミュージックが映画をさらに盛り上げている。
それにしても、この頃のソフィア・ローレンはほんとうに美しい。