巨星大島渚監督逝く
心からご冥福をお祈りします。
大島渚監督作品はそれほど観たわけではないが、最初に観たのは名画座で観た『愛のコリーダ』
阿部定事件をモチーフにした作品
日本では猥褻にあたるとして論議された作品である。
僕が映画館で観たこの映画の印象は
やたらぼかしが多い
ということだった。
ぼかしが多いため、かえって猥褻感が増し、作者の意図した主題が伝わらなかったのではないかと思う。
少なくとも、日本では、ノーカットで観る機会はあまりないと思う。
本当のよさはわからないのかもしれない。
同じく学生時代に観た映画が『戦場のメリークリスマス』
男の友情や、友情以上の感情を戦場という極限状況の中で描いた異色作。
主な登場人物は全て男性
敵と味方という関係でも、友情やそれ以上の感情が芽生えるのか?
想像もできない状況下での感情を丁寧に描いている。
坂本龍一やビートたけし、デビッド・ボウイなど、それまで演技とは無縁なキャスティングも話題になった。
でも、この映画で一番印象に残ったのは坂本龍一のテーマミュージックである。
何の番組かは忘れたけど、あるトーク番組で大島渚と野坂昭如が取っ組み合いのけんかをしたことを記憶している。
何にでも一生懸命になる人だったのだなと思う。
安らかに眠ってください。