まあどうにかなるさ

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同じ話をすることについて

2020-03-08 17:05:48 | コラム

「その話前に聞きましたよ」

複数人で話している時に、そう言って話の腰を折る人がいる。二人だけならまだ解るが、その話を聞いてない人もいるかもしれない。
僕は、面白い話は何度聞いても面白い。だから、前に聞いた話でも全く構わない。自分も面白いと思う話は何度か話す。
古典落語は過去何度も話継がれてきているが、知っている話でも笑いを誘う。同じように他人の面白い話は何度聞いても面白いと思う。
中には一度聞いた話はつまらないと思う人もいるだろう。それは理解できる。でも、楽しく聞いている人もいるかもしれない場で、話の腰を折るのはどうかと思う。
では、その人は面白い話ができるのかというとそういうわけではない、むしろすぐにそう言って話の腰を折る人に限って話はつまらない。
過去に聞いた話を忘れてしまっていることも多い。聞いている途中で、前に聞いたことを思い出すこともある。でも、知らないふりをして聞いている方が話す方も夢中になれるので、話は面白い。その結果、その場は楽しい時間となる。

「その話前に聞きましたよ」

そう言って話を中断してしまうと、せっかくの時間も台無しになってしまう。中断したのだから、中断した人が何か面白い話をすればいいのだが、それはない場合が多い。
だったら話の腰は折らない方がいいと思う。
明らかにつまらない同じ話を何度もしていて、場がしらけている場合もあるのかもしれないが、話の腰を折った人は、せめてその場を楽しくする話をしてもらいたいと思う。