まあどうにかなるさ

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受けるべき検査と受けるべきでない検査

2021-01-14 10:10:56 | 健康

看護師をしている妹から、以前こんな話を聞いた。
健康診断のバリウム検査は判ることが少ない割にリスクが高く、看護師は誰も受けていないと…
バリウム検査はかなりの量を被曝するため、それによる発がんのリスクが高まるそうである。ある調査によると、癌の原因の20パーセントは検査による被曝だそうである。
その話を聞いてからは人間ドックではバリウム検査を止め、胃カメラに切り替えている。

少し前の週刊SPA!の特集「健康診断の真実」がネットに掲載されていたので紹介する。30歳以上の現役医師200人に質問・回答を得た結果をまとめたものだ。

<受けるべきではない検査>

  • 1位 バリウム検査 (126人) 放射線被ばくによる二次がんリスクが高く、有効な検査であることを実証した証拠は一切ありません。即刻やめるべき。
  • 2位 PET検査 (122人)微小ながんは見落とす可能性がある上、全額自己負担で10万円前後と非常に高額。無理に受ける必要はない。
  • 3位 直腸指診 (97人) 大腸がん検診の一つ。肛門付近しか調べられないので、直腸指診で異常なしだからといって大腸がんではないとはならない。
  • 4位 腫瘍マーカー (95人) 国が健診で推奨していないのはがんの見極めができないから。がんの術後の経過を判定するのに適した検査。
  • 5位 MRI検査 (84人) 特別な症状のない人には不要な検査。特に、慢性頭痛でのMRI検査は過剰医療と指摘され、ビジネスの要素が強い。

一方、医師が受けるべきと回答した検査は以下の通り

<受けるべき検査>

  • 1位血液検査 (178人) 健康状態の把握には必須。血液中のコレステロール、血糖値、尿酸値などがわかるので、生活習慣病を見抜くのに有効。
  • 2位胃・大腸の内視鏡検査 (168人) 胃・大腸がんの早期発見には内視鏡検査を。これは医療界でも常識になりつつある。40代以降なら受診してもいい。
  • 3位 超音波(エコー)検査 (144人) 医療行為による体へのダメージ(侵襲)が少ないのがエコー。いろいろな情報を得られるので毎年受けたほうがいいそうだ。
  • 4位 ピロリ菌検査 (124人) 胃がん患者のほとんどがピロリ菌に感染、または感染していた高齢者。ピロリ菌の除菌は胃がんの発症予防に繫がる。
  • 5位 肝炎ウイルス検査 (120人) 肝硬変や肝臓がんを誘発する肝炎ウイルスは自覚なしに感染している可能性がある。一度は受けた方がいい。

これはあくまで健康診断での検査。具合が悪くなって医師に検査を勧められたときは、きちんと受けるようにした方がいい。