僕が使っている箸は映画『ラストサムライ』の鑑賞記念にもらったものである。箸には『今古有神奉志士 』という文字が刻まれている。
この文字は映画の中の、勝元(渡辺 謙)がオールグレン(トム・クルーズ)に刀を与えるシーンでその刀に刻まれた銘である。
本来の意味は「今も昔も、志を持つ士には神が宿る」
映画の中では「我は古きと新しきに和をもとらせし者の刀なり」と説明していた。
武士の心を現代にも残したい。そんな意味が込められているのだろうか。
映画の勝元は西郷隆盛をモデルにしたと言われている。
西郷隆盛は西南戦争という日本では最大級の国内戦の首謀者となった。
この戦争を最後に薩摩には武士がほぼいなくなったと言われている。そして日本からも。
現在の鹿児島県とその周辺地域は、歴史に残っているだけでも4回、中央政府に対し反乱を起こしている。
西暦720年、九州南部に住む隼人がヤマト王権に対して起こした反乱、関ヶ原では徳川と敵対し、幕末は長州と共に幕府を倒した。
維新によりできた新政府に対しての反乱が西南戦争である。
ある意味、薩摩は中央政府の仮想敵国でありつづけた。幕府もそう思っていた。
だが、西南戦争を境に反骨心をもった武士は消滅し、政府は薩摩という仮想敵国からようやく解放されたのかもしれない。
『ラストサムライ』という映画のタイトルは日本史にとって偶然にも意味深い言葉であるように思う。
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