友人が最近頻繁にロシアへ行く。
ロシアは市場としてはどうなのだろう?
調べてみると、ロシア語圏の人口はおよそ2億7500万人。ロシア以外では17か国で話者がいる。ビジネスをする上では無視はできない数である。だが、ロシアの人口はおよそ1億4000万人。日本の人口が1億2600万人なので、実はそれほど変わらない。もっと多いイメージがあったので、少し驚いた。
かつて超大国であったソビエト連邦の人口は3億人もいた(1989年)。ソ連崩壊によってウクライナの4500万人をはじめ、ウズベキスタン2700万人、1000万人から数百万人クラスの国が全部で14も独立したのだ。
ソ連は第二次世界大戦で2700万人が死亡した。多くは若い男性である。戦後二十数年後に出生数が激減する時期があり、その数少ない年齢層が子供を作る世代になると、谷のように出生数が減る時期がある。日本の団塊の世代と逆である。
そして、ロシアの人口は毎年減り続けている。日本より減少の幅は少ないものの1年で25万人が減っている。また、2014年から2017年の経済危機で大きな打撃を受け、ルーブルの価値は半分になってしまっている。
ロシアの平均月給は4万2413ルーブル、つまり670ドル(約7万5000円)だ。現在、人口の13%以上が貧困層であり、プーチン大統領は2018年の年次教書演説で貧困層を半減させると誓っている。
世界銀行によると2017年、原油と天然ガスはロシアの輸出の59%、財政収入の25%を占めており、脱天然資源がロシア経済の鍵を握ると言える。
だが、反面、ロシアには4600億ドル以上の外貨準備があり、その対外債務は国内総生産(GDP)の29%を占める。米国の1252億ドルのおよそ4倍だ。因みに日本の外貨準備高は1兆2593億ドルである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます