日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

トプカプ宮殿、Harlem、ブルーモスク、点々転々

2019-10-03 15:54:31 | 旅行記
イスタンブールと来たからには、文化文明十字路混交混合観光です。



正しくサニーサイドアップで体も目覚め、
旧市街地を歩き始めます。



いきなり、地下の迷宮へ。
いえ、大都市の基盤を支える貯水池を地下に作った東ローマ帝国の英断というものでしょう。



この上には道が通り、建物も並びます。
柱には、メデューサを刻んだ所も。



続いては、オスマントルコ帝国の歴史遺産へ。
トプカプ宮殿です。



東西から人も集まります。
鈴懸の散歩道



そして、



スルタンの居住地、ハーレムです。
入場には予約が必須、豪華です。



タイルをはじめとしたデザインの万華鏡を楽しみました。









昼ごはんは宮殿内のレストランで、ボスポラス海峡を眺めながら、のんびりと、暖かい陽の元でいただきました。



前菜の盛り合わせ。



牛の煮込みを支えているのは、ナスのマッシュです。トルコ料理には、ほとんど毎回ナスが形を変えて顔を出します。



午後からは、ただ今改修中のブルーモスクです。



タイルを貼り絵を描く。
そして殊の外美しい青に感動したある人が、
青いモスクと呼んだそうです。












エーゲ海のサンライズ&サンセット

2019-10-03 08:34:42 | 旅行記
トルコに来てから毎日見ているものがあります。
夕陽と朝日、さらに言えば日の出と日の入りです。
日が沈むのは19時ごろ、日が昇るのは6時半過ぎ。
毎日このふたつの時間に外にいる事はもちろん、
太陽の頭と尾を地平線か水平線に臨む、雲一つない好天に恵まれているという稀有な日々を、5回も続けている事実に、驚きと幸福を感じます。

エーゲ海の都市イズミールのサンライズとサンセットをお届けします。



建国の父・在位25周年を記念した時計塔の周りは、市民憩いの広場です。



その広場にある、夕陽を浴びたモスク。




こちらは日の出を拝んだ直後に走り出したエーゲ海沿いの歩道。幾何学のデザインが足を早めます。



海に迫る山に広がる住宅地は、イズミールらしい風景です。5キロちょっとを気持ちよく走りました。



今日はゆっくり出発の移動日です。丘の上のレストランでエーゲ海に別れを告げる昼食を頂き、
イスタンブールに向かいます。


エーゲ海に捧ぐ、だよねーのトルコ旅は5日目のエフェソス

2019-10-02 07:15:44 | 旅行記
トルコ旅行も日数で言えば折り返しになります。
カッパドキアからアンカラを経て空路イズミールへ。
内陸の絶景から海沿いの街に来ました。イズミールはトルコ第三の都市です。



深い湾に迫る山の間に家やビルが肩を並べて立ち並ぶ400万人の街、日本で言えば神戸か尾道か長崎かの風景。
そしてイズミールの母なる海はエーゲ海!
もちろんジュディ・オングの歌が何回も頭の中を繰り返しながら、暖かい空気の風景を眺めます。

この街に泊まる目的は、バスで一時間ほど行くエフェソス遺跡です。



ドーンと野外劇場。2万5000人も入るローマ時代の遺跡です。今は改修中ですが、アイーダなどのオペラも上演する現役ホールでもあります。



こちらは智の女神などが守る図書館。エジプトなどに続く、古代最大級のしょぞうを誇ったそうです。



聖ヨハネ遺跡も訪ねます。





もちろん世界遺産です!


岩がゴポゴポと鳴っている

2019-09-29 16:12:59 | 旅行記
この景観ですね。



カッパドキアといえば、キノコ型の突き出した岩。



なぜ落ちないの、と聞けば、いま落ちてないから落ちないと答えるそうです。
観光客が多く訪れるようになって、形によって岩に名前がついたのは、星座と同じようなものでしょうか。



硬い岩が削り出すのは、キノコ型ばかりではありませんし、名前がつく前の実用の時代には、
こちらの方が重宝していたようです。



ウチヒサールと呼ばれる大岩にはボコボコと穴があいてます。
洞窟住居です。





ウチヒサールではありませが、穴の中に入ると、確かに立って過ごせるスペースがあり、棚も作ったようです。



さらにギョレメという世界遺産になっている洞窟もあります。



こちらは、キリスト教の教会として利用されていました。



暗闇の教会と呼ばれる岩には、窓のない穴の奥に彩飾されたフレスコ画が描かれていました。
もちろん人知れぬ信仰のために。
見学は一人3分、撮影もできないので写真はなしです。


一方、地下の岩を利用して、地下都市を作った時代もありました。
カイマクル。
こちらは、イメージのジオラマ。





縦横無尽に地下壕が掘られて、アリになったような気分で進みます。
ボトルネックのように狭くて中腰でないと進めない穴もあります。
もし敵が入り込んできた時でも、這って入ってくれば迎え撃つことも容易だからでしょう。

トイレは壺の中へ、
水は雨水を貯める。
とはいえ、雨量も少ない土地ですから、低音の地下の環境を生かして、ワインを製造して水代わりにしていたという案内も聞きました。



地下の深いところでは80メートル、
いくつか空気穴があり、ここだけは深呼吸をしたくなるような、
新鮮な空気が流れてきました。



酸素と陽光。
精緻に作られた秘密基地のような場所ですが、
10000万人もが敵から逃れて隠れていたこともあるそうです。
ただしせいぜい3日が限度。
流石にこの環境で住み続けるのは精神的にも肉体的にも無理があります。
観光客の中にも、閉所恐怖症だと言って、
途中で引き返す方もいらっしゃいました。




カッパドキア幻想

2019-09-29 06:11:42 | 旅行記
カッパドキアの夜明け前、6時過ぎ。



高台にあるホテルから街を見おろすと、離陸準備の気球が、息をするように炎を上げます。

解き放たれる、音なき出発は、幻想的としか言いようがありません。



この大地の創造主・エルジブ山が黄金に染まる中、荘厳なシンフォニーが頭に響きます。

およそ三十分、1日に100ほどが舞い上がります。



早く飛び立つのは90分コース、まだ下にいるのが60分コース。
中国人に大人気で、予約は1ヶ月先まで埋まっているとか。
近年は航空管制により飛行数が制限されていますが、
かつては500機も飛んでいたとか。その頃の接触事故で、コントロールされるようになったそうですが、それもうなづけます。

世界歴史文化遺産であり、自然遺産でもあるカッパドキアが生んだ、
唯一無二の風景です。

なつ旅最終日は岩木山、百名山だ!

2019-08-15 14:30:20 | 旅行記
秋田から青森へのブログ書き込みが遅くなったのは、
帰宅してからも日々遊んでいたからに違いありません、って我がことです。

ちょっと遡って3日目夜の弘前駅前ミスタードーナツ。ホントは31アイスに足を向けたのに、20時閉店でお掃除中、なので地方都市にはかなりの確率で見つかるミスドを見つけたら21時まで営業でした。
な訳で、体冷やしながら、彼女のやりたいこと、私のしたいことを書き出していたら、
ひょっとするともう一泊しなければならない気配さえ漂ってきました。
真っ先に削ったのが、「ゆっくり寝て、朝ごはんを一杯食べて、余裕を持った旅にする」こと。
早起きして、7時スタートのホテルビュッフェに行ったら、高校生の運動部一行さまがすでに列を作っていて、
二人で間隙を縫って、最低限の食べ物を集めました。高校生たちが、野菜類に執着しないのが救いではありましたが。



そして、グィーンと車を走らせること小一時間。
69の葛折りで高度を稼いで、八合目まで車で行けてしまうんです。



さらに一合。お酒じゃありませんが、もう一杯行きましょう!の勢いで、



二人乗りリフトを使えばもう九合目にいます。
歩くのは一合分。



標高差100メートルほど、楽チンと思ったら浅はかでした。



森林限界を越えた、火山礫ゴロゴロを足場見つけながら進むので、よっこらしょの連続です。
とはいえ距離が短い事実もあるので、老若男女が数珠つなぎで登るため、立ち止まって写真を撮る間も無く山頂へ。



三角点証明。



祠の周りに人が集まっていると思ったら、
芸能界最速ランナーと言われる、福嶋和可菜さん姉妹とスタッフが、トレランスタイルで囲まれていました。
雑誌で拝見したことはありましたが、ご本人はよ〜く走っている事が一目でわかる、足と体幹の筋肉の持ち主でした。
しかも、さあさんが背負う、発売されたばかりのトレランザックを見て、嬉しそうに声をかけてくれる、
人なつこい愛らしさも兼ね備えるランナーでした。


時間がないから、一気に下山して、
次のお目当へ。



岩木山の周遊道路はまさにトウモロコシ街道。
何軒もの農家さんが、お店を出して、
ゆでたて焼きたてを食べさせてくれます。



特大サイズが、今日の昼ごはんです。
ガブリとかじりつく、朝取れのみずみずしい、トウモロコシ。
コーンマシーンと化して、どんどん粒を齧りとって行きました。

ここでものんびりする間も無く、
弘前市内に戻ります。
お買いもんしたい店がありました。
ブナコさんのショールーム。
ブナ材を使った、食器やインテリアを扱っています。



オシャレなお店ですが、店内の様子は撮影しておりません。



さらに、地方都市を探せば見つかる、老舗の喫茶店もはずせません。
「ひまわり」さん。
小さい間口ですが奥は深いのです。



私は熱々ミートパイ、彼女はサンドイッチ。
どちらも絶品、特段珍しい材料を使うわけではなく、
パイ生地や餡、パンにバターが良いのでしょう。
もちろん新鮮ですし。
スピーカーから流れる管弦楽などを聞いて、
今日唯一、ゆっくりした時間を過ごします。



しかし、このノンビリが自分たちの首を締めることにもなります。
三内丸山遺跡に着いたのは、太陽の角度も低くなり、
閉館1時間前、帰りの新幹線にも1時間半前となっていました。



実は、ここに球場を作ろうとした時に、次々と埋蔵物が出てきたため、
特別史跡になったそうです。ガイドの優勝さん(本名です。忘れないでしょ、というご本人の弁もありました)に色々教えられましたが、
土の下は本物、地上はロマン、という名言が記憶に残りました。
埋蔵物から、栗とカヤを使った住居だった事は分かっていても、
どんな形の建造物だったかは誰にも分からないそうです。



この、高さ20メートルはある大木6本を立てた建造物もその1つ。



地下に掘られたこの基盤の大きな穴が見つかり、
このような祭祀的な巨大な建造物に違いないと、
復元に挑んだそうです。



太古の時代に思いを馳せ、
さあ、もう一軒!



青森市美術館です。
オシャレモダンな外観。



青い木々、の照明。
最大のお目当は、奈良祥智さんの大きな白い犬。



時間がないので、走って回る美術館でありました。
でも、ご満悦!



面白く、楽しく、体感タップリの秋田青森路です。








山とブナと霧の後は、滝見物でお肉に遅刻の青い森旅3日目

2019-08-12 19:15:12 | 旅行記
夏休みの旅行、3日目は白神エリアを広く回りながら、ブナの原生林を歩き、緑陰にポッカリと瞳を開いた湖群を周いたり、深浦港ではマグロ丼を頂いておりました。



整備された遊歩道の方が、何百年の年輪を刻んでいるであろうブナの巨木を、ずっと間近に見る事ができます。



地殻変動でせき止められた湖群が、十二湖。最も名を知られている青池は大人気。



ただ、池の水に出入りが少ないため、落ち葉が表面を覆います。その点は、湧壺と名付けられた池の方が、流入する小川の水流で、浮かんだ葉が少なく、整った水面の表情を見る事ができます。



水を通して見る、せき止められた時に沈んだ樹木。
そして、水面にうつる池に張り出した緑の陰。
虚実入り混じった池の風景は、幻想的です。

日本海側に広がる原生林と湖探索を1時間ほどで終えると、
白神山地の東を目指しますが、
実は砂利の林道しか最短距離にはなく、
ぐるっと北側の山裾を回って行くこととなります。

途中の深浦港の海の駅。


マグロの水揚げが青森一というこの地で昼ごはんを頂きます。


贅沢に赤身が並ぶマグロ丼と、魚介スープもスッキリとした縮れ麺のラーメンです。
食後は、もう少し北に行った海岸で磯遊び。
香ばしい炭焼きのイカも我慢できず。


そんな事をしていたら、
目的地に着くのがおそくなりました。



暗門の滝に向かう橋、影が長い!16時ですから。
それでも、彼女のお母さんもお勧めの滝を見逃すわけにはいきません。



カニの横這いとまでは言いませんが、
崖迫る小道を上流に30分ほど辿ります。
ちなみに、ヘルメットは入り口で貸し出しがあります。



第1の滝。


さらに崖沿いの階段を20メートルほどリフトアップすると第2の滝。


我を忘れて遊んでいたら、
弘前で予約していたレストランに間に合いそうにありません。
お電話したらお席の時間を融通してくださったのです一安心。
30分遅れで『磊』さんへ。





青森牛、仙台牛の食べ比べ。疲れた体にはお肉が一番。
お腹いっぱいです。

その後、3日目のお宿、弘前アートホテルにチェックインした後に、
ミスタードーナツに行ったことは内緒ですが、
まあ良く遊びました。
テレビでガダルカナル戦の終戦特集番組を見て、
早めの床につきました。




ブナは緑と霧の中

2019-08-10 20:38:50 | 旅行記
今回の東北旅行を決めた最大の目的にして、
今年初の長時間運動です。

白神岳は標高1235メートル、登山口から1000メートル以上の標高差を歩きます。
日本初の世界自然遺産に登録されたのは1993年のこと、同時に世界遺産となった屋久島は仕事で通い詰めましたが、
白神山地は訪ねる機会がありませんでした。
それだけに楽しみなのですが、何と言ってもこの地が登録された大きな理由である、ブナを中心とした原生自然が残っていたのは、
あまりに奥深く人の手が入るのを拒んだからだと聞いていたので、
自分の体力が持つかどうかに不安もあります。



歩きはじめこそ緩い森の坂道で、
鬱蒼と茂る木々の間を黙々と歩いて行ったのですが、
すぐに急登が続くようになります。



道半ばともならないところで、すでに最後の水場です。
スポンジのようだと言われるブナが作った大地を通った甘露水を、一口頂き、先を急ぎます。



時折佇む道標が頼りです。



山頂まで6.5キロの道が、普段の距離より長く長く感じます。
途中から雨も降り出して、ゴアのヤッケを着るも、汗は滝の如し。体力はどんどん奪われて、
苦手な低気圧に気力まで持っていかれて、足にも力が入りません。



幻想的なブナの森に笑われているような。
時折下に落ちている、まん丸のブナのドングリに和みも覚えますが、
何より森林限界を越えて、
少し霧が晴れて視界が得られた時の気持ち良さは、
疲れが深いから尚更です。



山頂手前の避難小屋とお手洗いが見えてきました。



山頂まで4時間、10時30分の到着です。



朝ごはんがわりに、お宿で作ってもらったオニギリをいただきます。



昨日秋田駅で買ったバター餅がデザートです。



帰りは楽々、のはずです。



森を眺める余裕も出てきます。
ブナばかりだと思う思っていたら、1000メートルを超えたあたりには、ダケカンバも見つけました。
一方で、降ってくると青森ヒバも。



霧のカーテンをもうすくなって、光のニンフが舞い降ります。



下りは3時間、キツイ下り道に登山靴の中で足が滑り、
指先にマメと内出血ができましたが、
それ以上に膝周りの押さえが効かなくなって、
何度かコケてしまったのが、
長時間の運動に耐える体作りを怠った私と、
高尾山から陣馬まで長距離縦走でトレーニングを積んだ彼女の違いでした。



下山のご褒美は、十二湖駅オリジナルの青池ソフトでさ。



ラムネ味の爽やかな味で、疲れが減りました。



十二湖では、ビジターセンターに顔を出して、何故か北海道から移植したイトウを見物して、
今日の白神詣では終了です。