雨の午前中は、彼女と新宿に出かけてGWの旅行をJTBでご相談。
天気が悪いからか、お客さんもまだ少なく、希望の宿もみんなリザーブができて、
これであと2ヶ月の道のりを越えていける、祝祭ができたわけです。
昼を過ぎて、伊勢丹前PJ地下にできた丸亀製麺で、ぶっかけうどんにイカ天をつけて
讃岐らしい元気なうどんが口で跳ね返ってくるのを楽しんだ後、仕事に行く彼女を代々木まで送って、
私は山手線で原宿に向かいました。
雨は上がってますが、気温はきっと10度まで上がっていないでしょう。
ダウンにスキージャケットを着ていて、どうにか過ごせるくらいのところです。
13時前に織田フィールド着、身を震わせながら着替えてクラブハウスをでると、
Sコーチがちょうど到着です。
低気圧の性で偏頭痛とやる気がふるわない日に、コーチがいる幸せです。
あとは指示通りにトレーニングをすれば、私の体が強くなるのですから。
明日の東京マラソンの話などを交わしつつ、ウォーミングアップの体操とJOGを済ませると、
今日は動き作り、それも私に欠けている足の返しのスピード体得のトレーニングを命じられました。
場所は競技場の100mフィニッシュの先にある、いわば選手は惰性で走る「直線の余分なスペース」を使い、
ラダーを並べます。
陸上競技をやっている人なら良く使う道具ですが、用は縄ばしごを敷いて、その一段一段の間に足を着地しながら
前へ進む練習です。リズム良く小刻みに足を動かして走らなければならない、そう、「ならない」動作にさせることから
動き作りといわれるのです。
ここからは怒濤です。マンツーマンですから。
・小刻み走 20m×10本
・小刻み+もも上げ意識 20m×10本
・横向きもも上げ刻み 20m×5×左右
とにかく、大腿四頭筋で引き上げ、ハムで返すを繰り返すと、まあその反応の悪さにがっかりします。
ただ、計30本も続けると、いわゆる体幹の腸腰筋などを動員する体の位置がわかってきます。
神経の連係もできて、ああ効果あり、と実感します。
続いて取り出したるはゴムバンド。腰に巻いて後ろから引っ張ってもらいながら走ります。
まずは坂5m+平地5mを10本
平地10mを10本
なるほどなるほど、後ろからの負荷があると、着地時の加重が比較にならないほど実感できます。
足を地面に奥だけではなく、地面を強烈に押す加減がよくわかるのです。
そして最後は歩道橋で15段の階段をもも上げで10本。
ここまで一本一本すべて全力ですから、腰から下、ハムとふくらはぎは完全に突っ張っています。
腰の後ろの筋肉も引っ張られています。
だけど、ちょっと自分の筋肉の位置というか、伸びる方向が変わったような気がしています。
微妙なバランスなのですが、動き作りでまた一つ、新たな可動範囲を開発できたと思われます。
ここまでおよそ1時間30分。
Sコーチとわかれてダウンジョグと体操を終え、クラブハウスに戻ると、
マスターズ陸上の盟友、といいますか東京マスターズ短距離のトップを行くNKSさんと
お話しさせていただく機会ができました。
超理論派で、よく丁寧な助言をしてくださるこの方は、
どうやら私の練習を見ていてくれたらしく、新たなアドバイスをしてくださいました。
動き作りをしながらも、若干重心が後ろに残ったままなのでは?という指摘です。
重心が後ろで、足の返しが遅れるものだから、足首で踏ん張ろうとする私の癖があらわれ、
時に故障にも結びつくともおっしゃいます。
このあたり、自分にも思い当たるところはあって、思い悩むところもありますので、
まずは素直に聞いてしまいました。
なるほどなるほど、重心が残るのは腰がひけた位置にあるということで、
それを腹側の筋肉で前に送って、そうすると腰~膝頭~母指球が一直線になって、
地面をたたくのがもっと短時間になる・・・
体感を書くのは難しいのですが、とにかく強い着地が短時間になればタイムが短縮されるのは
理解できます。
今日は2人にアドバイスをもらって、体も変わってちょっと得した気分です。
帰りは代々木公園駅方面に向かって、ご褒美のカフェラテをいただきながら、
冷えた体をあたためて、高村薫を一時間読んで、ありがたい土曜の午後を過ごすのでした。