フォッサマグナの示す地球の歴史に、山間の寒さも忘れる興奮を覚えた私たちは、
中部縦断自動車道の空いた道を北へ。ごはんを食べる時間も惜しんでやってきたのは
白州です。
サントリー白州蒸留所。彼女が13時50分からの工場見学ツアーを予約してくれていました。
森に包まれた工場は、案内から歩道まで実に整然としていて、きっちり髪をセットした紫色の制服も麗しい
スタッフが笑顔で出迎え、横断歩道には警備員が安全確保、場内はリチウムイオン電池で動くバスが
静かに走っています。
赤松がまっすく立つ歩道を上がり、ツアー開始まで20分あったので昼食を食べることに。
レストラン「ホワイトテラス」は、ウィスキーと相性が良い料理ということで、
和洋問わずの、面白いメニューです。
野菜カレー、天ぷらそば、お子様ランチ。
私たちは、ソーセージの盛り合わせ・・・スモークの香り高く香辛料は控えめ、
確かにウィスキーを邪魔しない肉の味を生かしたソーセージです。
もう一品はミートローフ。マッシュポテトの付け合せが味も彩りもよろしいお皿です。
トマトソースのすっきりした味わいが気持ちよく肉の味を引き立てます。
どれも軽やかだな、との感じを証明するのが、ご飯のおいしいこと。
とくに産地を自慢しているわけではないのですが、米粒がシャッキリと立ち、
歯ごたえがよく、お米の旨みがブレずに口に広がります。
きっと水が美味しいからだ、と私の結論。
さすが水のふるさと白州。
これだけでも得した気分です。
そしていよいよ見学ツアー。
「ウィスキー蒸留所ガイドツアー」「天然水ガイドツアー」があり、
私たちはもちろん、天然水ツアーです。
優しい声のガイド・佐藤さんに案内してもらって、
電気バスに乗り、森の奥にある工場へ出かけます。
白と青の見学コースは、ちょっと美術館みたい。
少し歩いては椅子に座って説明のビデオを見る方式で、
飽きさせず疲れさせず、なかなか工夫が行き届いています。
さすが今の時代、と思ったのがこの場面。
わかりますか?右下映っている人々は、私たち見学者。
森の映像に、見学者の画像を重ね合わせているのです。
森にいる雰囲気を上げる、細かい工夫です。
残念ながら、工場内の設備は撮影不可だったので、
ぐるぐるとラインを忙しく回る、人のほとんどいない水の梱包ラインも
お見せすることはできません。
そうして工場見学を終えると、最後は試飲会です。
まずは最新CMを見せてもらうのですが、
私たちの感覚は、ずっと昔の「南アルプス、てん、ねん、すい」のフレーズ。
勝手に口ずさみながら、冷えた「サントリー天然水」をガラスコップに一杯。
そして、メーカはわかりませんが外国製の「硬水」と比較して
日本の軟水がすっきりしていることを味わい分けました。
工場内には、バードサンクチュアリもあります。
カラの集団が花の間を飛び渡る姿が見られました。
森と水をいろんな方法で楽しませてくれる白州工場見学は
入場料もガイド料も駐車場費用すらかかりません。
さらには、お土産付き。
あ、これは、今回のお土産一式です。
工場からの帰り、絶対寄ると決意していた甲府「まるじゅう」のパンも
たくさん買いました。甲府「丸政」の駅弁ももちろん。元気甲斐が売り切れていたのは残念ですが、
風林火山も、煮アワビまで入った豪華ご飯主役弁当で美味しかったです。
で、話は戻り天然水のお土産。
一人にボトル一本。私は「スパークリングレモン」
彼女は4月に新発売となった「天然水&朝摘みオレンジ」
もらっちゃいました。
後ろのグラスは、森の売店で買ったウィスキーグラスです。
さらにはインターネット予約特典で、動物イラスト入りのクリアーファイルまで
いただきました。
これだけサービスされれば、明日出かけるスーパーの棚で、
きっと、六甲のおいしい水ではなく、「南アルプスの天然水」を
手に取る私たちがいることでしょう!
と、少しはサービス返しができたかな。