日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

クララはアルプス、私は上尾

2016-08-21 13:34:26 | マスターズ陸上(オス)
クララが車椅子から立ち上がったのは、都会から緑豊かなアルプスの牧草地に来たからなのは有名な話。
で、走るフサオマキが、アキレス腱炎症に悩まされ、先月の千葉マスターズをDNSにしたのを始め、一ヶ月以上トラックで走れずにいたことは、彼女くらいしか知らないクローズな話です。

本日8月21日は埼玉マスターズ選手権が上尾陸上競技場での開催で、恐る恐る出かけました。
ホントは昨日浦和駒場で足馴らし位はしておこうと計画はメモ帳にも書いていたのですが、朝からの大雨と雷に、穴蔵籠もりをしてしまいました。
つまり、一発勝負です。
上尾に来たけどフサオマキが走れずではクララに申し訳が立ちません。
普段より少し早めに着いて、競技場外周のジョギングコースをウォーキングから始め、ゆっくりジョグに入って二周。
アキレス腱は、板のように堅かったのが、かむ前のガム位にはなりますが、まだバネには程遠く、やれやれと思いながら、補助競技場に向かい芝生の上でゆっくりゆっくりストレッチをかけます。アキレス腱はもちろんですが、上半身の肩や腕、肩甲骨、骨盤周りに太もも前面後面、そして
脹ら脛や前頸骨筋まで、
最近トレーナーやヨガ系のインストラクターに習ってることを総動員して、
祈る気持ちで筋肉が広く動くように伸ばしていきます。

そして芝生で軽い流し、
さらに一コースだけタータンが張られた走路をダッシュ一本、うーん60パーセントだが、まあ何とかなりそうです。

競技場では、いつもの東京マスターズ仲間や、ワルさん、M本さんともご挨拶して、
午前中には、エントリーしていたM50の走り幅跳びと100メートルを終えたのでした。

という、上記五行の行間でお察し下さい。
クララを愛するフサオマキは立ちましたが、まだ歩け(走れ)ません。
置くような足運びでアキレス腱の伸縮を使わないと、こんな格好で足を回すんだという事が良く分かりました。
一方で、この一ヶ月に取り組んだweightとコアトレーニングは、体全体のバランスの良さをもたらしてくれています。

全国大会まで四週間、
今日の100メートル12秒82がバネの力を取り戻して12秒50に近づけば、走り幅跳び5メートル31センチも、決勝に残れるくらいまでは上げることもできるでしょう。
筋肉作りを続け、絞り込んだトラックトレーニングでアキレス腱の動きを広げながら、
最大限のケアで体が歪まないように注意して参ります。




フィンランドの家を見る

2016-08-11 20:56:53 | 旅行記
ヘルシンキで一日を過ごせる最終日です。

24番バスで海沿いを北へ20分、橋を渡った半島に
フィンランド各地の古い建物を集めた公開地があります。



スマホで撮影したのがこの一枚なので雰囲気が伝わらないなあ。
200年ほど前の建物もありまして、それぞれに家畜を飼っていたり、
麦を挽いていたりと、
開拓の歴史が語られています。
そうした30近くの建物が、
半島の白樺や松の木に囲まれて佇んでいます。
静かに静かに。
古い建物が、色の落ちた丸太や板でできていることもありますが、
とにかくゆったりと配置しているので、
丘の向こうにまた一軒、そしてまた一軒という具合。
自然にとけ込んでいます。

オープン前の早めに到着した事もあり、
すっかりタイムスリップした気分で、リスと戯れたりしておりました。






この歴史展示を抱いた半島から、2つ橋を渡って
次に訪ねたのが、『アアルト自邸』です。
フィンランドデザインの象徴ともいうべき方の仕事場兼自宅を見学します。
13時からのガイドツアーを待ち、案内を乞いました。





窓を大きく切り取って光を入れ、自然を常に見据えながら仕事を進めたと聞きました。



木の色と黒い家具の配置。
少しだけ鉄の柱を混ぜたり、
思わぬところから引き戸が現れたり。
シックと遊びが混然としています。



アアルトデザインと呼ばれるアールを描いた木の脚を持つ椅子も、この設計図に向かいながら生まれたんですね。




自然と仕事。
クリーン&グリーン。
静かな国の秘める力を垣間見た一日を過ごし、
ホテルに帰って七時過ぎ。



明るいから、走り出すのもご機嫌です。
夕方の散歩やジョギングを楽しむ地元の人たちに混じってトーロ湾を一周。
汗はサウナで流してから、
最後のディナーはホテルのレストランで頂きました。



スターターはサーモンスープ。
メインはそれぞれ



アヒルの煮込みと
チキンバーガーをチョイスしました。



明日の帰国便は17時15分なので、
まだ半日この地に遊ぶことができますが、
買いためたお土産も整理して、今日はゆっくり休むことにいたします。








フィンランドのデザイン性

2016-08-10 21:56:58 | 旅行記
空間の心地よさを支える、
見栄え良きデザインの数々を
写真にとってみました。



緑が多い事自体も都市デザインというものでしょう。
子供がたくさん集まる公園です。





再開発地の真新しいマンションだって、住んでみたいと、憧れ目線になります。



エレベーターのボタンだって、
さわってみたくなるような誘惑。



路面電車の停車場も、



映画館もホホー、とうなります。



郊外にある、marimekkoの工場にも足を延ばしました。
洋服や小物がおしゃれポップは当然ですが、建物も気を抜いたりはしません。







ヘルシンキで日本人が必ず行くだろう場所は、
marimekkoと陶器のアラビア、
そしてかもめ食堂。



5月にリニューアルされたそうです。
 

最後は、丘の上の巨人?
昨日、フェリーの上から見つけた建造物です。
地図で見ると⑩キロは離れてますが、とにかく目立ちます。
気になって、探しに来てしまったのです。



大きな給水塔なのでした。



国民食だと雑誌には書いてあります

2016-08-10 08:06:18 | 旅行記
国ごとの歴史と文化に根ざした料理がありますから、
レストラン巡りは面白いものです。
それほど高級な店でなくても、オーストリアならザッハトルテやウィンナーシュニッツェルが思い出深いですし、
ブドウ畑のレストランで頂いたガラスジャーに入った爽やかな果実ハーブジュースも記憶に残ります。

ヘルシンキでは、昨日マーケット広場の屋台で、クリーミーなサーモンスープに、鉄板で半身を豪快に焼いたキングサーモンも味わい深い地元料理です。
そして朝ご飯にはこんなものも。



左手前の楕円形のパイは『カレリアン ピーラッカ』と言うそうです。
ホテルのバイキングで、ホットケーキとともに並んでいました。
雑誌Birdのフィンランドを愛するライターたちの記事によれば、この国の国民食とまで書いてあります。
作り方は、ミルク粥をライ麦生地で包んで焼く。ムナボイというゆで卵とバターを混ぜたソースを乗せるのが定番、です。

ふんわりモチモチ、食感が面白い、卵バターでコクが深まるパイでありました。
フィンランドと言えばシナモンロール、しか知りませんでしたが、麦を生かしたお料理にも、色々知恵を働かせるものです。

秋風ランニング

2016-08-09 11:45:33 | 旅行記
涼しいどころか、9時のヘルシンキ街は海からの風で寒いほど、
ホテルをでたらアップもせずに走り出さずにいられません。



しかしその後は超のつく快適さです。



歩行者と自転車専用の道を市街地中心部まで走ると、すぐに湖沿いの道へ。
葦原が広がり、ヨシキリが風を切り、鴨が泳ぎます。

30分弱で目的地に到着しました。



陸上競技場です。



スタンドもクラブハウスもデザインの国らしくおしゃれ。
係の人に聞くと、自由に走っていいそうです。





道具も使い放題の上に、すでにセッティング済み。
走り幅跳びのピットは四カ所とも整地が済み、
踏切板も入っています。





板は試合で使えそうなほどきれいです。
日本だと、カマボコが作れそうなくらいに踏んだ跡が削られていますから。


妖精を探して森を行く二日目

2016-08-09 05:37:52 | 旅行記
緯度の高い国を初めて訪れる私たち。
夜が遅いのは予想していましたが、日がでるのも早く、
4時に目が覚めた時には、もう十分明るくなっていました。

そんなわけで、出発も早めに、ヘルシンキ中央駅から郊外行きの電車に乗って、ヌークシオ国立公園をめざしました。
電車を30分、
そこから丘道のワインディングロードをエンジン音ふかして車体を揺らすバス20分で公園入り口に来ますが、
共に時刻表ジャストでの進行。
フィンランド人は時間に正確な国民性のようです。



四つの湖を回る七キロのコースを選びます。
黄色いタグがあちらこちらの幹に貼り付けてあるので、迷うことはありません。
松や白樺に囲まれ、
氷河に形作られた、大きなうねりの地形を歩くのですが、
実は目線は下ばかり向いてます。

夏のフィンランドで森を歩くのは、これです。



ブルーベリーを集める人々もたくさん見かけました。
カゴを持って、道を外れて藪へ入り込むのは、
山菜採りと同じですが、
フィンランドの森にもクマはいるはず、ですよね。
不慣れな私たちは、道沿いで手を伸ばす程度しか勇気がありません。

それでも、爽やかな甘さを、指先を赤くしながら堪能しました。



森の恵みは国民みんなの財産という事で、誰でも自由にブルーベリー狩りをできるそうなのですか、
驚いたのはコースのあちこちにキャンプ施設があり、
とれたてのキノコや持ち込んだソーセージを焼いていること。
薪の倉庫も備えられていて、
親が子供に手伝わせて、薪割りをするのも自由なんです。

森と生きる自由。
以前、フィンランドの森を、日本の里山になぞらえて語る番組がありましたか、
なんとなく、その心を共有する事ができました。

その番組では、ハンターが木に手を当て、妖精に祈るシーンがありました。
自然を畏れ敬う気持ちが、何となく嬉しく、
森を歩く足もどんどんスムースになるのでした。







HELKAの朝食

2016-08-08 07:21:27 | 旅行記
ヨーロッパのホテルで朝ご飯を食べると、まず間違いなく嬉しくなります。
今回のHELKAも、これから迎える5回の朝に心地よい目覚めを約束してくれるブッフェモーニングです。

主食は迷いなくパンを選びますが、バゲットや角食の他にも、ごろんとした塊のパンが数種類カゴに入っていて、
パンナイフでギコギコやるのが楽しく、
今朝のブリスケットはモチモチ食感、小麦の味もしっかりして、
こくのあるバターをつければ、エネルギーの蓋が開きます。

サラダバーではフリルレタスと大ぶりなナス科の植物を。

コーヒーのエスプレッソマシーンからは、オーレをジュワッと言わせ、
小気味イイデザインのマグで頂きます。

レストラン自体の雰囲気もシックで陰影があって、テーブルの選び方でいろんな気分になれそうです。





初ヘルシンキ

2016-08-08 04:15:16 | 旅行記
家を出て14時間で、ヘルシンキ空港に到着しました。

乗ってきたのはフィンランド航空。



機内食の写真をまず。



一食目、彼女は薄切りビーフ。私は事前リクエストのローコレステロール食で、チキンです。



ペーパーやカップ、膝掛けもマリメッコデザインで、旅路を盛り上げてくれます。

二食目。


通常食の彼女にはお菓子もついた、チャーハン。
私は、薄ーい味の餡掛けパスタ、って名古屋風?



映画も二本、『スーパーマンVSバットマン』『クリード』見て、快適なフライトでした。

初めて来る国の空港を出た時の空気感は、何時も新鮮です。ヘルシンキは『爽やか』!
ホテルまでは車で30分、日曜のためか、渋滞もなくスイスイ、でも自分がどっちに進んでいるのかもサッパリ分からないのも、初めて来る国に共通した感触です。

今回は五泊します。
帰る頃には方向音痴も解消されているでしょう。
ホテルで荷物を解いてから、地図の読める女の彼女を頼って、ヘルシンキ市外をお散歩です。

大聖堂!



うん、ヨーロッパ!
写真には見えませんが、ちょっと潤んだ風が強めに吹いているのは、海がすぐそばだからでしょう。

緯度の高い国の夏らしく、18時くらいはまだまだ日がしっかり光を放ちます。
港や中央駅も巡って、
週末休暇から地方に戻るだろう若い軍人さんたちが並ぶ、
バスターミナルの地元ハンバーガーショップで、チーズがことに美味しいWバーガーを頂いて、
20時頃にはホテルへ帰りました。

ホテリHELKAさんは、交差点そばにたつ、五階建てのクラシックな建物にあります。
北欧の期待に違わず、デザイン性は抜群。



ベッドの真上には、こんな写真が広がります。


ベッド