日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

福井ご飯

2018-04-30 07:52:01 | 旅行記
福井の旅で食べるご飯は三回、朝昼晩が一度づつですから、大切に慎重に考えなければなりません。

一食目の昼は、希望の店には入れませんでしたが、長年期待していた『越前おろしそば』をグワシと頬張り、辛み大根と粗挽き蕎麦の野性味溢れる格闘を口の中で観戦しました。

二食目の夕飯は、福井市内で探します。
昼と同じく越前の名を冠する越前ガニが頭に浮かびますし、
七時を過ぎて繰り出した、日曜日で閉まっているシャッターにも、
赤い甲羅に長い足のにくい奴が、
こちはカニの地と主張しています。
とはいえ春四月にカニを採ることの出来る漁師はいません。
というわけで、季節を問わない福井の名物には、越前ではなく欧州の名が冠されています。



『ヨーロッパ軒』は洋食屋さんです。
閉店20分前なのに20人は待っています。大人気なのは、ご当地名物ソースカツ丼の発祥地だから。



箸で摘まんで噛み切れる程よい厚みのトンカツは、
細かい粒子のパン粉を後を曳かずに旨味だけ残すような、ソース界でいえば微糖の甘味で、
煮物に馴染んだ日本人の口に馴染む洋食に仕上がっています。
肉三枚とどんぶり飯、力飯ですなぁ。



福井最後の朝ご飯はホテルのバイキング。
ご当地を大切に、朝もおろしそば!で締めました。



時代はダイナソー

2018-04-29 19:19:57 | 旅行記
永平寺では仕上げに『典座』様の、命を頂く食の心を説くビデオまで見て、タップリ2時間過ごし次の目的地へ向かいます。



ダイナソーです。



福井県立恐竜博物館です。
勝山市は古生代の地層が現れているので、化石の発掘調査地として日本でも有数の場所。
一度来たいと思っていた博物館の一つです。



入り口は三階、展示は一階から始まるので、まずはエスカレーターで下降しますが、
これも時代を遡る感じを出す演出でしょう。



まずは恐竜の歴史を学びます。
セカイカクチノ恐竜化石のレプリカが所狭しと並ぶので、
ぐるりと古代生物の囲まれて、
なんとものび太の恐竜探検記な雰囲気です。

お客の大半は小さな子供を連れた家族連れ、嬉しそうな声が響くのですが、
ここにもある演出が。



実は建物の形が恐竜の卵のようなドーム型で、
声が何重にも反響して木霊となります。
映画やテレビのの異次元もの演出で良くやるパターンですが、
子供がとても楽しそうに上げる声が尾を引いて聞こえてくると、
時代をさかのぼった空間にいる感覚になるのです。
他にも様々なアイディアを、館内で楽しむことができます。



レストランのメニューは恐竜になぞらえたものが一杯です。
アイスココアにはザウルスのアート。
食べませんでしたが、ハンバーガーはバンズが恐竜の足形だそうです。

外に出れば、



恐竜登り、もうすぐ端午の節句ですものね。

ああ疲れた、



座るベンチの隣には恐竜博士。
こちらも遊んで



イグアナの変性ですが、まあ進化の一つと言うことで。



展示を作り上げた方たちの努力に敬意を表するのに十分な2時間を過ごした私たち。
日も随分低くなって、
福井駅近くの宿に入るのが、
六時半になってしまいました。




永平寺で変わったのか?

2018-04-29 17:09:47 | 旅行記
曹洞宗大本山永平寺。
ゆく年来る年で、小学二年生の時に画面で見たのが最初のように記憶してます。



杉の巨木を仰ぎ見る石階段の参道。雪は一部にだけしか残っていませんが、十分に敬虔な心になります。



七堂伽藍を巡らせて頂きます。
仏堂、法堂、僧堂などなど。



斜面に立つ仏殿はやはり階段でつながれています。



修行中の僧侶が、この階段を雑巾で丹念に拭き上げるシーンを何度か見ました。
滑りそうなほどに良く磨き上げられています。



参加しようと思っていた坐禅は、
法要の関係で今日は不催行とのこと、残念。
でもそのおかげか、
堂内のあちらこちらで、何かを運んだり、幕を畳んだりするお坊様の姿を拝見して、
修行の地の感を強く記憶したのでした。



それにしても、緑のグラデーションが空まで続く、
心も晴れる参拝です。




禅に向かう旅

2018-04-29 11:50:11 | 旅行記
今年の大型連休はテーマ型の旅行です。
初日は金沢駅からレンタカーを借りて永平寺へ向かいます。

テーマは禅、なのですがまずは精進料理から。
でも数ヶ月前から調べていた『けんぞうそば』は、開店30分後の到着では話になりませんでした。



2時間待ちといわれて諦めて、永平寺参道沿いの『りうぜん』さんへ入りました。
藤棚が嬉しいお出迎え。そう言えばこの季節の旅行では、しばしば各地で藤のカーテンをくぐります。今日は快晴、色が降り落ちます。

 

お寺由来のゴマ豆腐と、越前おろしそば。





辛い大根を太い野趣あふれた蕎麦が受け止める、イメージを持って口に蕎麦を運びます。

大盛をあっさり平らげて、心は穏やか。
いよいよ永平寺に向かいます。

隣のハワイアン

2018-04-22 15:17:49 | ふさおまき(オス)日記
訳あって、今日は走りません。
家からウォーキングで代々木公園~表参道~外苑前~乃木坂を経て東京ミッドタウンにやってきました。

昼ご飯は、ウォーキングにせざるを得ない原因のため、『糖朝』でお粥と清湯麺です。



痛んだお腹をケアするためには寝るのが一番、ということか。
ビルの狭間の芝生に寝転びまどろむこと一時間。



緑のそよ風にのって、聞こえてくるのがアロハミュージックというのも、
私たちを午睡に引き込むのでした。


尾張名古屋に遊ぶ

2018-04-08 19:47:35 | 旅行記
仕事を終えた金曜日夜に名古屋に来ました。



崎陽軒のシュウマイ弁当に焼き鳥三本をご褒美に新幹線で一時間半。
品川駅は随分食べ物屋が多くなりました。

名古屋に来たのは、
御園座のこけら落としと、高麗屋襲名披露口上の見物です。





私が見たのは昼の部。
寿曾我対面が一幕。
そして籠釣瓶花街酔醒(かごつるべ さとのえいざめ)。
演目の間に、二代目・松本白鸚と十代目・松本幸四郎の襲名披露があります。
様式美を演じる役者たちが、口上になると少し落語家のようなギャグを入れながら、
代を継ぐ高麗屋の二人を寿ぐのが
微笑ましくありました。

ちなみに新生御園座は、なかなか細部に凝っていて、
幕の内は『膝のせ弁当』と言って、幅30センチ位の、座った膝上にジャストサイズの大きさでした。





芝居が終わった後は、
尾張徳川家の威勢を知るべく、徳川美術館を訪ねました。





江戸期の国宝や重要文化財が多いのは、やはり徳川御三家です。
輿入れ道具の見事な蒔絵とか、
源氏物語絵巻とか、
見ものです。
閉館時間一杯まで、楽しませて頂きました。









徹底桜

2018-04-01 17:01:47 | ふさおまき(オス)日記
開花後に穏やかな日々が続けば、桜もご機嫌なまま盛から散り際へと進みます。

朝に都心の競技場で眺めた後、
午後からは高尾へ。
『森林科学園』という、谷地に全国各地の桜を植えた、なかなか興味深い森があります。保存林と呼ばれていますが、解説文には、遺伝子解析情報まで書いてあり、
『この桜はどんな系統の桜で、どこから持ち込んで植えた桜か』が
分かるようになっています。





ヤマザクラ、カスミザクラにマメザクラ、そしてそれぞれの交雑種。
薄いピンクに紅さした色、
葉っぱが花に添って出るものにも、緑だったり赤紫だったり。
もちろん開花期も違うので、
満開もあれば散り際もあり、
さらには八重桜や蝦夷系のサクラのように、ようやく蕾が膨らみ始めたものもあります。



四月物語は初夏に始まる

2018-04-01 11:40:23 | ふさおまき(オス)日記
四月一日の日曜日、織田フィールドは一般開放で平成最後の年度初めを迎えます。

半袖で汗ばむほどの陽気に、桜香を胸式呼吸で走ります。
動的ストレッチをゆっくりこなして、ドリル~ランを芝生の上で60メートル×6本。
トラックにでての流しは、120メートル130メートル140メートルと少しずつ距離を伸ばして三本。
全ての動きのポイントは、着地の力点です。
母子球と小指の付け根で同時に地面をつかむと体のブレが抑えられると、
昨日小守スポーツのトレーナーに教わりました。
確かにまっすぐ進むと、起きあがった体を高い位置に保つのも早くなります。


さて、休憩中のトラック周りは、花見客で埋まり始めています。
しかし見上げれば、花びらは盛りを越えて、ケヤキの若葉が瑞々しく輝きます。
趣は初夏の四月一日。



命つなぎ力を涵する桜 力をつけ後に花咲く欅 木々の謀に多様の希望を見る年度初日