鉄板コースの信州旅行は、帰りのあずさも松本発16時58分と決まっています。なのに時間が足りないのは何故だろう、とマサムラのプチシュークリームを頬張りながら考えます。
まずは、陸上競技場での練習が長引きました。三段跳びが思いの外に面白く、けどままならず、もう一本もう一本と試していました。
特にホップのスピードと放物線の高さ次第で、ステップの蹴りが全く違って来ます。
走り幅跳び並みに高くホップすると、衝撃が大きすぎて全然ステップが出来ません。
なので、ホップを水切りの石イメージで低く、しかし早く跳ぶと、ステップもはずみで続けることができました。
そしてジャンプへ。ほとんどスピードがなくなった中で、何とか砂場へ足をつこうと下半身を前に大きく投げ出します。
これが自然に出来るのが面白かった。走り幅跳びだと着地の足が伸びないのは何だったのだろうと思うほど、三段跳びなら着地がうまくいくのです。
仮説は2つ思い浮かびました。一つは、スピードが遅いから体がコントロールしやすかったから。
もう一つは、スピードがないなかでのジャンプでは、踏み切り時の起こし回転が小さく、上半身が前に突っ込まず、前に出した足が地面と水平近くに保つことができたから。
この2つの仮説、走り幅跳びをやってない人には全くわからないでしょうし、
ちゃんと学生時代に指導を受けた人なら、出来て当然のことなので、
いずれにせよご免なさいな仮説であります。
そうなると、試すしかありません。
走り幅跳びの全助走ジャンプもやることにしました。彼女は横で、「好きなだけやれば」とニコニコしています。御免、と思いつつ助走に入ります。
スピードを上げすぎずジャンプ!空中で足を前へ出す意識を強めます。いつもよりはいい、と思いましたが、見ていた彼女の判定は『足が下に落ちている』。つまり、ちょっとスピードを落とした位では、コントロールが自由になるわけではありません。
では、もうひとつの課題検証へ。
今度はスピードを上げながら、踏み切りと同時に上半身を地面と垂直な位置に保つイメージを描きました。
ジャンプ!
空中で前方が揺れずに真っ直ぐ見えました。上半身が安定している証拠です。
すると、前に出した足も地面と水平を保ちます。着地はスッと砂の表面をなめるようにして、滑り込みました。
彼女の判定も丸印、自分でもこんなに気持ちいい空中動作と着地は未体験でした。
文章まで熱中するくらいですから、練習も予定時間を15分越えてしまいました。いかんいかん、でも汗と砂まみれなので温泉は入りたい。幸い浅間温泉までは車で5分ほど、昼御飯は我慢してもひとっ風呂と出掛けたのですが、これもお気に入りの硫黄が濃い仙気な湯は駐車場が一杯で、細い道では路上駐車も出来ません。
無念と思いつつ予定変更、まみれたまんまでショッピングセンターの片倉モールへ走りました。
松本のスーパーは、いつ行っても出物があります。その上に、地の野菜や、名物お揚げ、大好きな久星さんのかりん糖も種類か豊富です。
今日もなぜかアメリカン味のカップヌードルとか、キャンベルとコラボしたスープ麺をしかも二桁台の安価で見つけて、大お得気分です。
滞在20分ほど、電車まで一時間半あるので、ようやく昼御飯を食べることにしました。
きっとソバでしょうと思ったあなた、ハズレです。
翁堂という老舗の洋食喫茶がお目当てです。ここのポークステーキは厚さが二センチ近くあってしかも柔らかいので、ガッツリ行きたいときには最高な上、
喫茶店でもあるのでシートがゆったりとしているので一息つくのにもピッタリです。
新しいメニューもありました。フルーツセーキが四種類、勿論グビグビいただきました。とはいえ、厚いステーキは焼くのに時間がかかります。
食べ終えると、クラフトとお菓子の町と勝手に私たちが呼ぶお買い物散歩は30分ほど、それでも漆器と陶器を一件ずつ覗き、マサムラの洋菓子、畷通り歩き、パンのスイートで明日の朝ごはん、さらには女鳥羽川沿いに昨年6月に出来たかりん糖の久星のアンテナショップまで見つけたので町論入ると、タイムアップ。
老舗和菓子の開運堂と、彼女の好きな洋服やさんは諦めました。
レンタカーなのて、ガソリンも入れねばならず、駅に着いたのは発車二十分前でした。
旅まで滑り込みの着地、お後よろしくあずさに乗って、シュークリームにかぶり付き、
カスタードと生クリームきミックスされた
、甘く美味しい口幸せ!と二人で微笑み、
直後に爆睡したのでした。
ああ、信州はやめられない!