アキレス腱炎に悩んで3ヶ月、諦めて1か月。
新潟全国大会前の完治、ということですが。
昨年は治ると信じ込み、
完治しなくても当日だけは体が動くに違いないと念じて、まるでデフレスパイラルのように痛みが腰やハムにも広がったので、
今年は別の手を考えました。
硬いトラックでの練習や、フルパワーの跳躍はやらない。
一方、体のバーツは丹念かつ頻繁に鍛えておく。
ケアを一定量一定時間以上に習慣化する。
というわけで、夏の旅行を挟んでこの1ヶ月は、二十年ぶりにジムの会員になりらほぼ毎日通って、すっかりトレーナーとも顔見知りになりながら、
朝は血圧測定と五分の有酸素バイクに朝ドラ分のストレッチに始まり、
背筋、腹筋、胸筋、大腿四頭筋、三頭筋あたりを引き締める程度にウェイトマシーンと戯れて出勤。
夜は流石に毎日とはいかないながら、コアファンクショナルというフィットネスBRAFTの提案する、インナーマッスルスタジオレッスンには毎週駆けつけ、
時にはトレッドミルをフル回転させて、走る足の動きを忘れないように努めました。
で、本日二週間ぶりの土曜休日。
彼女は富士見る都留の地へ、五千分の一地図片手に破線の道を仲間と歩くというので6時前に起き出し、
炊事洗濯アイロンゴミだし家事の週末四点セットを済ませて、
久々の競技場トレーニングに臨んだのでありました。
意味づけを文章にするとえらく大層になるので書いてる方は面白いのですが、
それよりも、一ヶ月ぶりに立つ四百メートルトラックは
とにかく広く、走ると堅く、鍛えたはずの脚の筋肉は軽く跳ね返され、
レスポンスはどんどん遅れることに焦りを覚えたりして。
でも、ここで『コナクソ』という生来に身についた意志喚起の言葉を念じれば、
アキレス腱への負担は必定です。
焦らず焦らず、と気持ちの火消しをして、せっかく身についたストレッチの習慣をグランドでも実行し、
これも久しぶりの腿上げドリルなどに小気味良さを感じたりしながら、
いよいよコースに入り、
ようやく短距離走の練習に入ることができました。
流しは大きく、スピードとパワーを上げながら、
脚はどこまであがり、腕はしっかり引けるのか、
確認確認。
とはいえ、70メートル過ぎると筋力が持たず、息を入れ直して体幹を立てるのがやっとになって、意識は飛びます。
二本目三本目と、チェックポイントを変えながら、
まあ体の動きは一ヶ月前より、悪くなって無いことと、
アキレス腱の違和感は消えないけれど、
なんとか百メートルを支え続けてくれることは分かりました。
この必要最低限をキープしたことを感謝して、
一週間後の新潟では、イメージに違いパフォーマンスをすべく、残りの日々を丁寧に過ごそうと誓う秋の空、でした。
以上、八王子は上柚木陸上競技場からでした。
今から踵を返して、家も通りすぎ、有楽町朝日ホールに向かいます。