日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

末廣ラーメン本舗は京都・新福菜館がルーツだそうな

2011-01-30 23:01:19 | ふさおまき(オス)日記
ごくごく寒い日曜日、トレーニングを終え昼ご飯を食べるないまま、
高田馬場へスポーツマッサージを受けにまいりました。
柔らかい手さばきが、心地よく筋肉のほつれをのばしてくれる
馴染みのトレーナーさんにたっぷりいたわっていただき、
血が巡り始めるとお腹もすきました。

寒いから北海道ラーメン、というのはあながち間違った選択では
ないはずで、なぜなら旭川ラーメンが露骨に演じるように、
彼の地のラーメンの多くは、スープの上に脂の膜が張り
さめにくい仕掛けになっているからです。
で、伝統のえぞ菊もありますが、学生時代の記憶では
やけに量が多かった印象が深く、今の私の胃腸では
悲しい戦いになります。で、数年前は好きだった味源で
縮れ麺にみそスープをギュルリと絡ませてすすり上げようと
頭にイメージして、早稲田通りから明治通りを曲がったのですが、
そこは東京でも指折りのラーメン激戦区・高田馬場!
新規の店が増えれば、姿を消していく店もあるわけです。
味源、その店は他のラーメンに取って代われられていました。
ひょっとすると単なる営業方針の変更なのかもしれませんが、
アイヌ的雰囲気を漂わせていたかつての店の雰囲気はみじんもなく、
入ってみようとさえ思えない造作だったため、
踵を返して向かったのが、表題の末廣ラーメン本舗高田馬場店です。
本店は秋田ということですが、ここに入ってきたのは、表ののれんに「新福菜館」よりと字が記してあったからでした。
東京で新福系と出会うのは、物産展をのぞけば2度目。1度はあった大久保の店は、半年後に行ったら跡形もなかった
ラーメン店の悲哀を味わわせてもくれていたのですが、こちらは2周年記念で大盛りも無料サービスと
なっていますから、激戦を戦い抜いているのでしょう。
3時をすぎていますが店内は半分ほどが埋まっています。
私の頼んだのは、ラーメン並680円に煮卵追加100円。
東京にしては安めの設定ですが、出てきたラーメンの風景はまさに京都駅の近くて遠いあの店と
同じような黒いスープ、そして甘い醤油の香りが漂います。
若干白い脂の膜が見えるのは、秋田本店の主人が、新福菜館に教えを請うた後、秋田独自の
工夫も加えて現在の味に行き着いたと店内の能書きに書いてある歴史の証明なのでしょう。

麺は中太ストレート、肉は薄くそぎぎった3枚肉、ひらひらとスープに絡んで、
麺と一緒に食べても違和感がありません。
や、悪くありません。
京都に行ってしか食べられなかったものを東京で食べられるのは必ずしも嬉しくはないのですが、
スープに凝ったといい、個性を競ったといって、お客の夢を凌駕しすぎる行ってしまった
店が多分に業界を席巻する、波乗りたちの食のようになったラーメンに
おいて、このような醤油のこくです、わかったね、と明示してくれる味は、
とても落ち着いて食べることができ、思ったほど脂っぽくなかったこととも
相まって、再び足を向かわせることになるだろうと思いつつ店を出たのでありました。
って、十分自分が語ってます。

では、日曜日ももうすぐ終わりです。


2011年1月30日 55分 走れて嬉し

2011-01-30 12:05:33 | マスターズ陸上(オス)
昨日のダッシュと腿上げ特訓で、大腿四等筋が
滅茶苦茶な腫れ具合で、関節もへたり気味です。
だから、今日は2月27日のリレーマラソンに向けて
長距離トレーニングにしました。

久々の代々木公園周回走は、正直2周目までがひどくつらい。
わかっていても体は動かず、どすどすと着地する音が
自分に聞こえてくるようです。
しかも今日は、都心でも最高気温が5度くらいにしかならないというほどの
極寒の日。分厚く着込んでますます体は重くなっています。

10分37秒→10分8秒→10分2秒と少しずつタイムを上げて、
それでもターサーを履く足は、軽快なレスポンスというより、
あまりに軽くて繊細な靴をもてあまし、踏み崩すような
走りをしています。
だから4周目は、少し体幹に意識をもちこみ、軸を安定させ、
腰から太もも、そしてかかとまでが一直線になる瞬間を
作るようにして、少しでも地面からの反発をまっすぐ効率よく
受け止めるように工夫してみました。
9分55秒。うーん、リズムの走りだと今はキロ5分が限界ですね。

そして最後の一周。
これはもう、循環器を鍛えるためと割り切って、
着地ごとにたたく走りを始めます。そうすれば
タイムをあげるのはそれほど難しくはありませんが、
どうも一人だけでは2キロが続きません。
8分15秒で最後を乗り切り、あとはクーリングダウン。

合計55分07秒が、ほぼ1年ぶりの長距離トレーニングの
第一歩となります。
やあ、血が全身巡って息もさわやかな感じがするのは、
さすがに有酸素運動、短距離のぶっ倒れる感じとは
また違う体の機能があることの実感です。

雲ひとつない快晴の空の下、楽しい休日となりそうです。




2011年1月29日 武士の家計簿

2011-01-29 23:35:20 | 映画
ずっと見たいと思いながら、いつの間にか終わっている映画が
多いのですが、この作品は12月4日公開にもかかわらず、まだ
ピカデリーで上映が続いていました。
今日は彼女がお母様とおでかけ。
私もいつもならマッサージに行くところですが、予約がとれず、
ではと「武士の家計簿」に予約を入れたのでした。
14時からの回。
シネコン最上階のもっとも小さな小屋での上映ですが、
ほぼ満席になっていました。
客層は、ゆとりのある方々。それは年が上だったり、
交際暦が長そうなカップルということなのですが。

お話はかなり単純です。
刀ではなくそろばんで幕末の加賀藩を生き、頭角を現した
親子三代。算術に馬鹿ほど没頭する姿が、時にあだとなりながら、
結果的には出世につながり、だけど維新という乱世には
また別の力が働き、時代は流れ、だけど家族は強く結びついている。
個性をわかりやすく切り出し、ストーリーに時の流れも加えて、
おもしろおかしく話は進み、ときに親子の情愛に涙が出ます。

おとこの3代を、中村雅俊、堺 雅人、伊藤祐輝。
おんなは4代を、草笛光子、松坂慶子、仲間由紀恵、藤井美菜
が演じます。

すごく薄い読後感ですが、なんとなく暖かい気持ちになる
といったところでしょうか。
歴史的には日が当たりにくい算用方を、資料とともに浮かび上がらせる
というストーリー性と歴史的役割に使命を感じすぎたように
思えはしますが、まあ森田芳光監督ですから、私の世代には
これもまたよしと思えるのではあります。




2011年1月29日 春の基礎トレ まだ続く

2011-01-29 23:09:34 | マスターズ陸上(オス)
土曜日です。練習しなきゃ。
あ、もちろんランニング。
10時に代々木公園へでかけ、今週もSコーチの
トレーニングを受けることができました。

大きな目標は、内転筋とハムを鍛え、強固な足腰に
バネをつけて、安定してパワーある短距離走をできる
体に仕上げることです。
その階段を一歩づつあがるため、まだ冬なので基礎トレとなりました。

①林間土道でテンポ走 50m×3本を3セット
 スピードよりを出そうと力んで足を後ろに跳ね上げすぎているので、
 けった足をすばやく前に返す意識を強め、膝から下は着地時以外
 楽にして、特に振り出し時は大きく前に投げ出せるようにしようと
 意識しました。

②芝生斜面 登りで腿上げ
 単純タイプ5本+膝下振り出しタイプ5本
 バウンディング11本
 ずいぶん格好良く足が上がっているとほめられました。
 両足とも、着地時に親指の付け根で地面を押すよう注意して、
 外へ流れないようにしているのをわかってもらえたようです。
 努力の成果を見つけ出してくれるのはことのほか嬉しいもの。
 やる気を出させる指導をしていただいて幸せ気分です。
 

③西門アスファルト坂道 テンポ走
 70m×5本
 一本目でまた力んで動きが小さくなっていたので、
 2本目は股関節の開きとピンポイントでの着地、
 力を逃さないプッシュを心がけました。

④筋力トレーニング
 レッグカール5回上下×5本×③セット
 手押し車30m×3本+腕立て


いや、ハムが相当鍛えられました。
今日はその後10分座ると太ももがしびれてしばらく
まっすぐ歩けません。
まあ、体が大きくなっていく証拠として慣れるようにしましょう。


2011年1月23日 丹沢山塊 大山に登る一日

2011-01-23 19:14:00 | ふさおまき(オス)日記

今週末、二人そろって休めるのは日曜だけ。
昨晩から、日曜は何して過ごそうかと相談しつつ
決めきれないまま眠りのそこへ。

目覚ましは6時30分に合わせていたけれど、
目覚めぬままに7時30分になっていました。
プランの一つは山登りになっていまして、
近いところでは高尾山、陣場山、でも久しぶりに丹沢もいいねと
言っていたのでした。
丹沢はアプローチに家から2時間かかるので、ややぎりぎりなので
ありまして、しかも私の太ももは昨日の坂道トレーニングで
張りまくり炎症のため、若干後ろ向きなきもちになっていました。

しかーし。
そこは(ふさおまき メス)の実力。有無を言わせず起き上がると
「行くよ」の一言を発して、山ウェアに着替え始めたのでした。
これでは従うしかありません。
「さわやか自然百景 月山」を見ながら冬用下着にズボン、
そして厚手のアウターを着込んで、寒さ対策はばっちり、
もちろんカイロも腰にペタッと貼り付けました。

8時06分に参宮橋→成城学園で急行に乗り換え、たったままうつらうつらしつつ
9時20分に秦野駅着。バスに乗って蓑毛の登山口についたのは9時55分のことでした。

電車の中ではもう山に登る人は全員出かけてしまったに違いないとおもうほど
どこにもリュック姿を見なかったのですが、さすがに登山口では
同好の士が、荷物を入れ替えたり、靴紐を結びなおしたり、
地図を広げたりと準備に余念がありません。
私たちは、早速すこし言い争い・・といっても大山に登るのに、
下社を通るルートでいくか、直接山頂の奥社にアタックするルートでいくかと
言うことなんですが。眠い朝はこういうこともあります。




まあ、分岐点できめればいいやと歩き始めて、
ようやく栄養補給、秦野駅前ミスドで買ったチュロスに熊ちゃんエンゼルクリーム
を頬張ると、少しは気持ちも膨らんできました。
寒い中で腹減らすとろくなことがない証拠ですね。

しばらく林道を行き、分岐点では大山山頂に直接向かうルートをとります。



これが後につらいこととなるのですが、まあそれはそれとして
まだ薄暗い林をのったりくったりと斜行しつつ登って行きますと、
突然ゲートが出てきました。左右5メートルにわたるアルミの門は、
こっちにくるなという感じで、そちらを避けた道に歩を向けると
少し年行った夫婦に声をかけられました。
どちらへ行くのですかと丁寧に聞いてくれるので、大山ですよと答えると、
笑いながら、じゃあこのゲートの脇から抜けて入るのがただしいのですと、
親切に教えてくれました。
そうです。
ゲートはあくまで、林道パトロール車以外入るなと書いてあるだけで、
隣の指示票には、こちら大山と記してあります。
ああ、これは助かりました、よく登られているのですね、などと愛想返しを
しながら、私たちのほうが歩きは早そうなので先を行かせていただきます。

そして30分ほど歩くと、汗がひどくなってきました。
厚いアウターの下には厚手のフリースを着込み、その下にはウール混のシャツ、
そして冬山アンダーです。着すぎなのは承知ですが、朝の電車がつらかったから
ついつい分厚かったのです。いったん足を止めて、フリースは丸めてザックにいれ、
アウターはザック外のゴムに引っ掛けます。
それにしても、今日は(めす)の調子がよろしい。
私が普通に歩いていると、ちっとも距離が開きません。
山は訓練。昨春から、富士山日帰りをはじめ、箱根に高尾にと
2週とあけず高校の友人たちと山行を繰り返してきた彼女は、すっかり
斜面を登るためにプッシュするハムの力と、股関節の可動性を
獲得していたというわけです。
おかげで、躍起となる私は、ほとんど地面を見つめたまま、息を止めるように
力を蓄えて地面をけらなければ高度が稼げません。
それに、ちょっと油断すると左の足首が外に回旋してたれてしまう、
根性なしの車に弾き飛ばされた後遺症足は、相変わらず石や根にひっかかり、
そのたびに集中力を取り戻さなければなりません。

だから、無口に登る私を責めないで・・・
なんてことをお構いなしに彼女は、仕事の話や親戚のことや
いろいろと話しかけてくれるので、飽きないといえば飽きない、
上の空で聞き流す性悪の夫なのでありましたが。


1時間すこしで、ヤビツ峠からの道と合流し、山道に人は増えます。
そしてこのあたりからは、かなりの急登です。
そう、最初に上り口からのルートをどちらにするかと悩んでいたのは、
下社でお参りするかどうかの信心問題と、大山直接登頂にすると
時間も短いけれど斜度もきついという、山登り必然の摂理が待っているからで
ありました。



しかし、元長距離ランナーの杵柄は、ここまでの時間で体のパワー回路を
円滑に動かし始めていたので、酸素の供給ルートは確保済み、
急な登りにも、前行く人を飛び越えるくらいの勢いは出すことができました。
最後のひと上りは、子供と年甲斐もなく競争して、
一歩だけ先に、山頂神社鳥居にたどりつき、あの人速いといわしめてご満悦に
なったりもしました。

そして山頂からは絶景の相模湾が見渡せます。



江ノ島も光に包まれる海沿いで、今日は一万人のランナーが
湘南マラソンを駆けているはずです。
ガンバレー、などとエールを送りつつ、ここでおにぎりの昼ごはんを
いただきます。
出発からちょうど2時間、昼11時55分です。


休憩なしの2時間で、きっとプッシュアップの効果も
ハムストリングにたまったことでしょう。
左足首周りの靭帯も、程よく柔軟性をアップしているようです。
登りのトレーニングは走りにもぴったり、うれしいことです。

12時30分、行きとはちがう北へ下りる道を進みます。
北斜面は見晴らしよいけれど、これが結構な急斜面です。
一歩一歩の衝撃が膝と太もも前面に襲いきて、
1時間もするとかなりふらふら。
途中の落葉が斜面を埋め尽くす谷の下から、鹿が走っていく足音を
楽しむことはできましたが、
不動尻につく2時間後には、膝が崩れそうになり、
そこから林道をいく40分はもう走るしかないかもしれないと
やけっぱちになるほどに腰までふらついてくるのでした。


(ゴールまで後一歩のところにある山上隊道、中を歩いているときは真っ暗です)

15時20分に広沢寺温泉着、バスに乗って15時50分に本厚木へ。
そして御褒美のたい焼きを頬張って、16時24分のロマンスカーで
足を伸ばして17時09分新宿について、17時30分に参宮橋、
マクドでテキサスバーガーのジャンクを腹に投げ込んで、
ようやく家に着いたのでありました。

山の空気はおいしいと、たっぷり体をきれいにした私たちでした。