日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

蕎麦集落、って響くよね

2015-06-07 16:00:19 | 旅行記
チェックアウトギリギリまで温泉を楽しみ、スタッフの皆さんと紅葉の季節に再来を約束しつつ、車を市街に走らせます。
名店『あさだ』さんの前に行くと、しばらく土日休業の札が下がっています。
残念。
そこで、今度は松本駅を越えて西の山へ。



唐沢の蕎麦集落にある『水舎』さんが彼女のチョイス。松本平を見渡すこの場所に来ればのびのびとできます。それにネーミングが、そば喰いの気分を盛り上げてくれます。


こちら、八割そば。


こちらは粗挽きそば。ぐっと歯ごたえが強まり、野趣あふれる強い香りです。
甘めの汁にひたして、思いっきり頬張ると、お腹を一杯にしていく幸せ感があふれます。

おいしかった!

『空山』

2015-06-07 11:05:36 | 旅行記
お気に入りの立湯『雪月花』がお掃除中でした。



仰向けになって、頭を枕木に載せた視界には、広葉樹の色シャワーが降り注ぎます。
見上げた軒先には、5つ並んだツバメの巣。雛が一羽、親待顔です。
不思議なのは、こんな人の近くに巣を作りながら、親は戻って来ず、私が湯上がりに背を向けた途端、チーチーチーとエサをやる声が聞こえて来るのです。


パンケーキとベネディクト

2015-06-07 10:04:59 | 旅行記
朝です。風呂です。ご飯です。



テーブルに一番最初に届いたのは、粗挽き人参ジュース、リンゴジュース、そして定番蜂蜜ヨーグルトドリンク。ドリンクの種類が増えて、ヨーグルトドリンクの量が減ったのはファンとしてチト残念。



朝風呂で乾いた喉、すぐに飲み干します。
窓を大きく切ったテラス席で、彼女はエッグベネディクト。あ、画面に入ってない!もちろん、オランジソースから流れ出す半熟の黄身が夢の続きと言わんばかりに濃厚でした。




私はパンケーキ。
岩の間を走るせせらぎや、セミにかわずの鳴き声も響く、標高1050メートルの山間です。



 

笑うフレンチ

2015-06-07 06:32:11 | 旅行記

明神館はさよこさんからのお葉書には『フレンチがリニューアル』と書いてありました。いつもモダン和食というカテゴリーのお食事を頂いていましたが、今回はよい機会だとフレンチをチョイス。浴衣をシャツに替え、ジャケットを羽織ろうとしたら、彼女からやりすぎだと指摘を受けて、そういえば足元はスリッパなのがアンバランスではあります。

レストランは四階、黒服の上品な女性が出迎えてくれます。こういうのが、フレンチらしい劇場空間のスタートです。
相変わらずお酒を嗜まない私たちは、オールフリーで乾杯してさっそくコースに入ります。

メニューをみると全部で八品、お皿のタイトルではなく、それぞれの主な素材が書いてあるのが面白いところです。



シェフのメッセージにはこうあります。『主役が100%ではなく、皿にのっているもの全てが100%』食べる方も意欲を持たねばなりません。


マコモ茸をあぶって黄身とビネガーが気泡で膨らんだベアネーズソースで。食感フワフワ。



会田の卵60℃。石は巣。卵の殻が器になって、トウモロコシのメレンゲが蓋する下にトロッと黄身が現れます。殻が割れないようにきおつけながら、スプーンでかき混ぜ、渾然一体にしてから口に流し込みます。



キクイモ、のタイトルで戸惑いました。ホタテ貝のソースとして、甘味に滋味を加えた根菜ならではの旨味を生かしたキクイモのマッシュを使うのです。何という組み合わせ。その発想を知るも楽しく、食べながら、この取り合わせは何だろうとずいぶん頭を使いました。
そして何故美味しいかを舌が探り出したとき、シェフの仕掛けた周到な味のマジックに思わず笑ってしまうのです。


信州牛も、焼いてパリパリの葉っぱやソテーされたアスパラに埋もれて、混声合唱の一員として、ロゼの肉色が微笑んでいるように見えるのです。



タップリ二時間、食後に温泉に入り部屋に帰り着くと、もう何もできません。
本も開かぬままに、目はふさがり、10時過ぎにはシーツにくるまる繭の眠り人となったのでした。