週末は早起き、それは東日本マスターズだから!
といっても、眠いものは眠い。二度の前科がある、京王線南大沢乗り過ごしだけは気をつけつつ、
100メートルスタートの一時間半前に上柚木陸上競技場に到着しました。
普通なら二時間前到着が目処ですから、遅刻の部類に入るかもしれません。
雨なのでスタンドに荷物が置けません。
階段下に空きスペースを見つけたら、親切なNさんに、
そこは審判に必要なスペースだからあとで追い出されると教えてもらいます。
相変わらず陸上競技のイロハに疎い私ですが、
倉庫に陣取った、N,K,M,Nさんたち東京マスターズ短距離勇士の間に入らせていただき、何とか居場所を確保します。
隣には81歳だというO塚さんがいらっしゃり、
親子三代で野球人生を送り75歳から走り始めたという話を聞き、
なるほど人の元気とはいろいろあるものだと、
昨晩会った文化元気人の父を思い出したりしておりました。
たら、アップの時間が足りない。
慌てて雨の中を、それでもせいぜい慎重に筋肉を暖めほぐし、
痛みの芽を取り除きます。
その間も、短距離走フォームの師匠Tさんとご挨拶、さらにはインフラ限界問題などを話しつつ、何とか流しまでは行き着いて、
コールギリギリに本部へ戻りました。
今日はここからが大変。
多摩の雨は山から近いからかにわかに激しくなり、
高い年代から順にスタートする中、
びしょ濡れになった81歳のO塚さんを気の毒に思ったり、
雨で火薬が塗れるのか、
ピストルの不発が続き、
競技進行が遅れに遅れます。
さて、M50の私は13組2コース、今年初の100メートル、走り込みも不十分のままの短距離競争です。
スタートも加速も後半のキープも、何もかもが不安で、体が動くイメージがわきません。
一方13秒かかるかな、などという不安だけはイメージしてしまうのです。
しかも、フライングまでしてしまいました。
私の不得意なタイプのスターターだったこともありますが、完全に緊張してます。
皆さん、ごめんなさい、とあやまると、やはり二度目のスタートはワンアクション後れます。
とにかく今のパワーを最大に生かすことだけ気をつけて、
足を地面に垂直に強く下ろし、
腕のリズムに合わせます。
意外に中盤過ぎまでは横並びに行ったのですが、
最後の20メートルが動きません。
視界の前方に胸が先行する二人のランナーを捉えつつゴール。
12秒97で、ギリギリ12秒台の記録を残すことができました。総合成績では八位。
走り幅跳びはそれから程なくして始まりました。
100のゴール後、走って砂場に向かいます。
そして今日最高の驚愕。
スパイクが無い!
走り幅跳びのスパイクだと思い込んでカバンに入れたのは、同じような色をしたMIZUNOのアップシューズだったのです。
流石にこれほどの間抜けをやると、脱力感してしまい、体はリラックスしました。
今日は練習とわりきり、いつもなら二本でやめる足合わせも五回やって、踏切動作を確認します。
100を走った後だけあって、
足は動くので、助走距離が最近の練習の時より、二メートルも後ろになりました。
とはいえ、スパイク忘れ間抜けアスリートに神様は甘くない。
いざ競技開始となると、
やっぱり足があいません。
二本ファール、そしてびびった三本目は4メートル98。
こちらはギリギリ5メートルに届きませんでした。
総合成績は、雨で強豪が参加を見合わせていたため、棚ぼたの三位。有り難くメダルを頂きました。
終わった頃には雨も上がってました。
昼も過ぎ、気象から七時間経ったお腹も減っています。
南大沢名物ミートレアで、
中華料理店の、スッキリ透明スープのチャーシュー麺をいただきました。
ギリギリとはいえ、良く動いてくれた筋肉タンパク質へのご褒美です。