日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

蕎麦に続き味噌、らしくある

2021-12-11 22:40:00 | 旅行記
蕎麦に陶然とした後は、気ままにブラブラしたいなと感じながら、ふと思い出した事がありました。
知人が教えてくれたお味噌の醸造元がこの辺りにあったはずです。ググってみると200メートルしか離れていません。
すぐ着く、と計算しつつ、曲がる角を間違えたりして5分もかかるのは方向音痴のご愛嬌とうもの。






石井味噌さん、売店とレストランがあり恐る恐るのぞいていると、蔵を見学しないかと誘って頂きました。






背より高い大きな杉の樽が並んでいます。
年に一度、2月から3月の間に仕込んで、後は数ヶ月ごとにかき混ぜ発酵を促していくそうです。






今時の味噌蔵は金属のタンクに原料を入れて加温する事で、数ヶ月有れば製品になるんですけどね、と笑う職人さんは、この時期でも半袖で、綺麗に筋肉が盛り上がっています。
こちらでは一年、もしくは三年かけてようやく出荷となるそうです。
信州の大豆と水と空気に育まれた三年物はどんな味がするのかと楽しみにしながらお土産をひとつ買いました。









信州そばの旅 浅田さんへ

2021-12-11 14:44:00 | ふさおまき(オス)日記
真面目な蕎麦屋さんです。
浅田さん、10年ほど前に初めてきた時は、レンタカーをうまく止められずにいた私たちを、店主自ら誘導灯を振って案内して下さいました。

できますものは、二八と十割に焼き味噌茎ワサビ。でも求道的な緊張感は微塵もありません。
今日も開店前に着いたというのに既に5組ほどの列があり、10分前に中へ入れてくれました。





長野県の指導だからと、大きな一枚板のテーブルに、広く間を開けて座らせてくれます。注文も入店順に、これまた店主自ら取り、大盛りできますか?と尋ねる客には、「たくさん盛ると、最後の方が美味しく無くなりますから。足りなかったら追加して下さい」と丁寧に訳を説明します。
そして厨房に向かってオーダーを通すのですが、はて、跡継ぎでもできたかと訝しむと、すぐに自ら中に入り、釜に蕎麦を泳がせます。ほとんど間をおかずに引き上げ湯切り盛り付け、奥様とお見受けする女性が間髪入れずテーブルへ運びます。
まさに流れるよう。

一枚だけ写真を撮らせて頂き、何もつけずたぐります。
そばの凄烈な香りが、纏ったこの地の地下水と共に、口の中で弾けます。
自然に目を閉じて、口の中の心地よさを封じ込め、やはりコチラのお蕎麦は最高至福と、味わえる自分の幸せを実感します。






一枚食べ終わるにさほど時間はかかりません。蕎麦を提供する作業が一瞬空いた隙にお支払いをして、ただただ美味しかったです、としか言えないのももどかしく、外へ出ました。
するともう、壁沿いだけではなく、通りを挟んだ向こうにも待っている人たち。
お先に。皆さんにももうすぐ幸せな時間が訪れます!










あずさ 西へ向かう

2021-12-11 09:58:00 | 旅行記
8時ちょうどのあずさ5号は2年ぶり。
離れるあなたもいない師走の週末に新宿から西へ。振り子の如く車体が大きく揺れたカーブで車体の角度が変わり、陽光が眩しくなって目を上げると、小海線への乗り換えアナウンスが耳に届き、車窓から冬の光景が現れました。




小淵沢です。
まだ稜線だけにまぶされたような雪が、山の名の由来となった幾つもの頂きを際立って見せてくれています。

久々の信州、一人旅はゆったりと始まります。