旅行リポートに夕食のメモがないのは良くありませんと、
ふさおまき(めす)からこんこんと諭されました。
反省、です。
食は喜びを標榜する私たち、感謝を込めて記憶をたどります。
昨日、つまり12月30日の奈良周り中の昼ごはん。
二寺一社を回るうち、昼2時近くなりお腹はぐうぐう、
だけれどもその分夕食にも近くなりますから、あまり
沢山食べるわけにもいきません。
その上、私たちの奈良名物として記憶にあるのは、茶粥と
三輪そうめんくらい。奈良トラベル計画担当の(めす)も
昼食の欄は、行き当たりばったりとなっています。
なんと無計画な!と憤慨する私の腹を、奈良公園近くで
ポーという煙突から噴出す音で客を誘う焼き芋の屋台が
呼んでくるのですが、サツマイモの入った箱には宮崎産の
文字が・・・やっぱり地元産とか地元名産の気概が欲しいと
後ろ髪を引かれるまま、意外に高くまできていた寺社地帯から
町並み保存と商業振興で知られる奈良町に向かって坂を下ります。
不思議な出会いというのがあるものです。迷える子羊2匹を
呼んでくれたのは、猿沢の池へと曲がる角にたっていた看板。
「奈良うどん 無塩麺」ん?????ん????????ですね。
奈良うどん、なるほど聞いたことはありませんが、伊勢うどんとか
京うどんとか、吉田うどんとか、うどんは地名と絡みがいいのも
事実。しかも、うどんなのに塩が入っていない??謎の一振りは
魅惑の調味料です。
坂を下り数分、見つかりました。
さりげない店構え。入りやすいですね。
早速お邪魔します。
ご主人と奥様とお母さんとお知り合い、といった布陣の
店内は落ち着いたたたずまいで、清潔かついい空気です。
うん、これはいけそうと察しがつきました。
私が頼んだのは海老天うどん。
彼女はきざみ揚げうどん。
ここの「奈良流」は写真には見えない隠れたところにあります。
丼の底にとろろ昆布がどっさり敷き詰められ、客はまずは
底から数回箸でかき混ぜるのがお作法だそうです。
汁自体、しっかりとしたかつおほかお魚の出汁がでていますからとろろの
味で補う必要はない感じもするのですが、どちらかといえばこれは食感の
エンターテインメントなのだと察しました。
謎の無塩うどんは、しっかり関西風もっちり系で、程よいところで
つるんと流れてくれます。この程よいところで抵抗しないのが讃岐うどんとの
違いだと私は理解しているので、奈良うどんはそういう範疇で成功していると
口は賛辞を送っています。
海老天は2本ついていて、ちゃんと目の前で揚げたて。
この値段ですから、うま味がしっかり詰まって身もしっかりとまではいきませんが、
丁寧な揚げ方なので、てんぷらうどんのてんぷらとして、出汁をすってさらに
美味しくなる衣の厚みがあります。もちろん、海老とさよならして汁で泳ぎだす
ほどには分厚くないという、研究をされているのが好感です。
ああ、なんか今日のメモはえらそうだなあ・・・一日たつと妙に客観に
なるから、人間の味覚なんていい加減なものだと煙にまかせてください。
てんぷら860円、きざみ740円だったかと思います。
あ、麺はかなり沢山のもり具合でした。
で、その後なぜか駅前でたこ焼きを食べて、これがヒット。
焼きたて、中心トロリ、で6個180円。粉ものシリーズ、味とコストの
2連打の奈良でありました。
京都に帰って夕食は5時間後。
東華菜館へ一直線、というのは昨年のブログ参照!といいたくなる
一年前の記憶が異様に濃い、大好きな「中華ポテト」が揚げたて
ぱりぱりで食べられたからです。
この中華料理店は北京を標榜します。
広東の薄味になれた東京住まいとしては、味のパンチに目を開く思いです。
それでもありませんか、普段はお行儀良くしていてもときに思いっきり
弾けてみたいことが?
そんなときに良い中華です。テーブルを囲むのも、みんな常連さん一家という
かたばかりで、家族が元気に歓声を上げてパワーを使いながら栄養補給する
感じ、つまり味の輪郭がしっかり描かれているからこそ、一年を丸く治める
家族の団欒にも負けないのです、って勝手な解釈かもしれませんが。
私たちが頼んだのは、
①芙蓉蟹
②酢豚
③五目炒飯(写真を撮影するの忘れました)
④中華ポテト
味もはっきりしてますが、量もはっきりしています。とにかくビッグサイズ。
なかなか食べきれないのが残念です。
芙蓉蟹はとろりとしたいため具合がやさしくカニを包みいい感じ。
酢豚はごろんと揚げた豚が存在感抜群で、周りの野菜は瞬間素揚げでシャキシャキ
アクセント、この揚げ方だと野菜の味も強く残っているのです。
五目炒飯は、一粒一粒に味がしっかり回っています。
油もしっかり回っているので、さすがに食べ切れませんでしたが・・・
そして、最後に出てきたのがお待ちかね中華ポテト。
じつは最後に出てきたというのが味噌なのです。昨年はメニューに
中華ポテトの文字を発見したのが嬉しくて、ほかの料理と同時にオーダー
したところ、2番目くらいに出てきてしまったのです。
それが記憶に残っていたふさおまき(めす)が、店員にくりかえして
「中華ポテトはデザートで」と言ってくれていました。
そしていただいた一年越しの揚げたサツマイモ、あめがけ。
幸せでしたア。あめがけが飴になるほどにかっちりピッカピカ。
シャープな糸が引き、口の中で歯を基盤にして上に下にツララとなる
ほどで、楽しくてなりません。
熱さもしっかり含んでいるものですから、焼けども覚悟。
口にほおばる愉快を幾重にも感じて、一皿残すことなく平らげたのでした。
ふさおまき(めす)からこんこんと諭されました。
反省、です。
食は喜びを標榜する私たち、感謝を込めて記憶をたどります。
昨日、つまり12月30日の奈良周り中の昼ごはん。
二寺一社を回るうち、昼2時近くなりお腹はぐうぐう、
だけれどもその分夕食にも近くなりますから、あまり
沢山食べるわけにもいきません。
その上、私たちの奈良名物として記憶にあるのは、茶粥と
三輪そうめんくらい。奈良トラベル計画担当の(めす)も
昼食の欄は、行き当たりばったりとなっています。
なんと無計画な!と憤慨する私の腹を、奈良公園近くで
ポーという煙突から噴出す音で客を誘う焼き芋の屋台が
呼んでくるのですが、サツマイモの入った箱には宮崎産の
文字が・・・やっぱり地元産とか地元名産の気概が欲しいと
後ろ髪を引かれるまま、意外に高くまできていた寺社地帯から
町並み保存と商業振興で知られる奈良町に向かって坂を下ります。
不思議な出会いというのがあるものです。迷える子羊2匹を
呼んでくれたのは、猿沢の池へと曲がる角にたっていた看板。
「奈良うどん 無塩麺」ん?????ん????????ですね。
奈良うどん、なるほど聞いたことはありませんが、伊勢うどんとか
京うどんとか、吉田うどんとか、うどんは地名と絡みがいいのも
事実。しかも、うどんなのに塩が入っていない??謎の一振りは
魅惑の調味料です。
坂を下り数分、見つかりました。
さりげない店構え。入りやすいですね。
早速お邪魔します。
ご主人と奥様とお母さんとお知り合い、といった布陣の
店内は落ち着いたたたずまいで、清潔かついい空気です。
うん、これはいけそうと察しがつきました。
私が頼んだのは海老天うどん。
彼女はきざみ揚げうどん。
ここの「奈良流」は写真には見えない隠れたところにあります。
丼の底にとろろ昆布がどっさり敷き詰められ、客はまずは
底から数回箸でかき混ぜるのがお作法だそうです。
汁自体、しっかりとしたかつおほかお魚の出汁がでていますからとろろの
味で補う必要はない感じもするのですが、どちらかといえばこれは食感の
エンターテインメントなのだと察しました。
謎の無塩うどんは、しっかり関西風もっちり系で、程よいところで
つるんと流れてくれます。この程よいところで抵抗しないのが讃岐うどんとの
違いだと私は理解しているので、奈良うどんはそういう範疇で成功していると
口は賛辞を送っています。
海老天は2本ついていて、ちゃんと目の前で揚げたて。
この値段ですから、うま味がしっかり詰まって身もしっかりとまではいきませんが、
丁寧な揚げ方なので、てんぷらうどんのてんぷらとして、出汁をすってさらに
美味しくなる衣の厚みがあります。もちろん、海老とさよならして汁で泳ぎだす
ほどには分厚くないという、研究をされているのが好感です。
ああ、なんか今日のメモはえらそうだなあ・・・一日たつと妙に客観に
なるから、人間の味覚なんていい加減なものだと煙にまかせてください。
てんぷら860円、きざみ740円だったかと思います。
あ、麺はかなり沢山のもり具合でした。
で、その後なぜか駅前でたこ焼きを食べて、これがヒット。
焼きたて、中心トロリ、で6個180円。粉ものシリーズ、味とコストの
2連打の奈良でありました。
京都に帰って夕食は5時間後。
東華菜館へ一直線、というのは昨年のブログ参照!といいたくなる
一年前の記憶が異様に濃い、大好きな「中華ポテト」が揚げたて
ぱりぱりで食べられたからです。
この中華料理店は北京を標榜します。
広東の薄味になれた東京住まいとしては、味のパンチに目を開く思いです。
それでもありませんか、普段はお行儀良くしていてもときに思いっきり
弾けてみたいことが?
そんなときに良い中華です。テーブルを囲むのも、みんな常連さん一家という
かたばかりで、家族が元気に歓声を上げてパワーを使いながら栄養補給する
感じ、つまり味の輪郭がしっかり描かれているからこそ、一年を丸く治める
家族の団欒にも負けないのです、って勝手な解釈かもしれませんが。
私たちが頼んだのは、
①芙蓉蟹
②酢豚
③五目炒飯(写真を撮影するの忘れました)
④中華ポテト
味もはっきりしてますが、量もはっきりしています。とにかくビッグサイズ。
なかなか食べきれないのが残念です。
芙蓉蟹はとろりとしたいため具合がやさしくカニを包みいい感じ。
酢豚はごろんと揚げた豚が存在感抜群で、周りの野菜は瞬間素揚げでシャキシャキ
アクセント、この揚げ方だと野菜の味も強く残っているのです。
五目炒飯は、一粒一粒に味がしっかり回っています。
油もしっかり回っているので、さすがに食べ切れませんでしたが・・・
そして、最後に出てきたのがお待ちかね中華ポテト。
じつは最後に出てきたというのが味噌なのです。昨年はメニューに
中華ポテトの文字を発見したのが嬉しくて、ほかの料理と同時にオーダー
したところ、2番目くらいに出てきてしまったのです。
それが記憶に残っていたふさおまき(めす)が、店員にくりかえして
「中華ポテトはデザートで」と言ってくれていました。
そしていただいた一年越しの揚げたサツマイモ、あめがけ。
幸せでしたア。あめがけが飴になるほどにかっちりピッカピカ。
シャープな糸が引き、口の中で歯を基盤にして上に下にツララとなる
ほどで、楽しくてなりません。
熱さもしっかり含んでいるものですから、焼けども覚悟。
口にほおばる愉快を幾重にも感じて、一皿残すことなく平らげたのでした。
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