日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

鹿児島旅行の最終日はやっぱり雨

2015-05-04 10:20:33 | 旅行記

鹿児島旅行はゆっくり南下、最後のお宿は指宿温泉「白水館」さんです。

いくつもの棟が並ぎ、GWの家族連れで館内は大賑わいです。

窓からは絶景の大海原、なのですが、初日に写真で撮り忘れました。

で、翌朝。

なんでこうなるの?もちろん天気予報を見て覚悟は出来ていたのですが、目覚めて窓を叩く雨音を聞くと

すこしテンションは落ちます。

4日目まで余裕のないスケジュールを組んで渡り歩いていたので、最終日は歴史建築散歩、くらいで

行き当たりばったりを目論んでいました。

でも、ちゃんと考えないと雨に旅路がかき消されかねない、と一念発起(?)

したところ、でかけるのがここだというのが、我ながら。一緒に来てくれる彼女も出来た人間です。

指宿市営陸上競技場です。ホテルと目と鼻の先にありました。

雨でも高校生が走っているのに驚き、学校名が入ったTシャツに「諫早高校」と書いてあるのを見て感嘆。

高校駅伝、長崎県の名門校ではありませんか。

九州大会でもあるのかわかりませんが、しぶきを上げながら、カモシカのようにリズミカルに弾む走りに見惚れます。

とりあえずJOGを始めると、ここの競技場の特徴に気づきました。

400メートルトラックから緑の帯を挟んださらに外側に、2コース切られた走路、ここはJOG用で一周500mの表示があります。

これを使わないてはありません。

3日後の5種競技、1500m走だけ準備ゼロだったので、一回くらいは走り通しておきたかったのです。

3周までは彼女とjogしたあとペースアップ。

諫早高校生についていくのは無理ですが、離される距離が少しでも短くなるように、脚と腰を高く保つことを心がけました。

500m通過のタイムは115秒、あ、ダメです。けっこう突っ込んだつもりでも全くスピードに乗れずにいました。

2周目、3周目も上がることなく、下がることあり、5分50秒。

走りきっただけよしとしましょう。

 

雨はますます強まり、さすがの高校生たちもクラブハウスの軒下へ移動、

私たちは車に駆け込みました。

こういう時、暖房がありがたい。

見つけたスーパーで、お土産になりそうなお菓子や、さつま揚げを手に入れ、

さらに指宿道の駅でも特産品を物色。地元パン屋さんの出店があって

東京に帰ってからの朝ごはんも手に入れました。

道の駅、大賑わい。指宿人気なのでしょう。

 

12時30分を回って昼ご飯は何にしようかと考えます。

雨に濡れたTシャツは着替えましたが、芯は冷えたままです。

こんなとき、頭に浮かぶのは熱々の湯気。

そうだ、行きに見つけていた鹿児島市内に向かう途中のロードサイドに

あの店の支店があったはずだと彼女が記憶していました。

鹿児島ラーメンの老舗「ざぼん」サンライフ店さんです。

もちろん行列。私たちもすこし待ちました。

あったかーい。

とんこつなれど臭みのない、優しい味わいのスープが染み入ります。

チャーシューが甘辛にしっかり味がついているのがアクセント。

左のプラスチックケースに見えるのは、鹿児島ラーメンのお作法と言われる、大根のお漬物です。

いや、満足満足、とチャーシューメンを平らげてお腹をさする彼なのでした。

 

帰りの飛行機は17時30分に鹿児島空港を出発します。

それまでにもう一箇所、言っておきたいところがありました。

鹿児島市の西部にある、県内最大の薩摩焼き産地とされる

美山です。

慶長3年、島津義弘公が朝鮮から連れ帰った陶工たちによって

開かれた、とガイドブックにあります。

陶土を見つけ、その後ぬくもりと、白い輝きが美しい「白薩摩」を受け継いできた

沈壽官(ちん じゅかん)窯を訪ねました。

大名屋敷の展示かと思わせるほど、整っています。

生垣も綺麗に仕上がり、ガラス窓にも曇りはありませんが、

その中では今でも陶器を作る工場がありました。

いまも生きている建物をここまで清い空間に保っていられるとは。

窯元の、文化を受け継ぐ強い思いが、足を踏み入れただけで感じ取れます。

瓶、タイル、燃料の薪、その向こうの登り窯。

 

明治初期にはパリ万博をはじめ、産業展示会で活躍し、メダルを貰うなどして

世界の「SATSUMA」となり、日本の焼き物を広く知らしめた、という歴史もあるといいます。

こういう実感が、旅の重みというものでしょう。

 

その後も雨は降り続き、彼女が「美山」地区のサイトで調べていた

「炎舞陶苑」にもうかがいました。

雨の中、若奥様、奥様、ご主人が話し相手になってくれて、

店内をゆっくり拝見。

絵付けの色使いと丁寧な筆致が、この優しい目をしたご主人の指先から

生まれるのだと納得したりして、お茶碗を一ついただき

鹿児島旅行の大切な思い出としたのでした。

 

帰宅後は、毎度のお土産展示会!

いつもながら、食べ物にあふれます。

さつま揚げは明日のごはんかな。

そら豆が指宿の特産だとは知りませんでした。

3月4月が出荷のピークと資料にありました。

夕食後のアミューズメントにホリホリといただきます。

私は皮まで頂く派。

したの絵葉書が、炎舞陶苑のご主人が作った絵葉書です。

紙に包まれたなかに、お茶碗が入っているのですが、

いましばらく夢のなかにしまっておきます。

 

 

 

 

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
浜千鳥 (さあ)
2015-05-04 17:57:42
素敵な素敵な抹茶椀でした。茶筅要りますね。
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似合う (RY0)
2015-05-04 21:09:11
沈壽官窯で傘をさして歩く
緑服のさあさんは、カッパかムーミンか。
見とれていたので、茶碗を買う気にさせられました。
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