日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

2011年1月23日 丹沢山塊 大山に登る一日

2011-01-23 19:14:00 | ふさおまき(オス)日記

今週末、二人そろって休めるのは日曜だけ。
昨晩から、日曜は何して過ごそうかと相談しつつ
決めきれないまま眠りのそこへ。

目覚ましは6時30分に合わせていたけれど、
目覚めぬままに7時30分になっていました。
プランの一つは山登りになっていまして、
近いところでは高尾山、陣場山、でも久しぶりに丹沢もいいねと
言っていたのでした。
丹沢はアプローチに家から2時間かかるので、ややぎりぎりなので
ありまして、しかも私の太ももは昨日の坂道トレーニングで
張りまくり炎症のため、若干後ろ向きなきもちになっていました。

しかーし。
そこは(ふさおまき メス)の実力。有無を言わせず起き上がると
「行くよ」の一言を発して、山ウェアに着替え始めたのでした。
これでは従うしかありません。
「さわやか自然百景 月山」を見ながら冬用下着にズボン、
そして厚手のアウターを着込んで、寒さ対策はばっちり、
もちろんカイロも腰にペタッと貼り付けました。

8時06分に参宮橋→成城学園で急行に乗り換え、たったままうつらうつらしつつ
9時20分に秦野駅着。バスに乗って蓑毛の登山口についたのは9時55分のことでした。

電車の中ではもう山に登る人は全員出かけてしまったに違いないとおもうほど
どこにもリュック姿を見なかったのですが、さすがに登山口では
同好の士が、荷物を入れ替えたり、靴紐を結びなおしたり、
地図を広げたりと準備に余念がありません。
私たちは、早速すこし言い争い・・といっても大山に登るのに、
下社を通るルートでいくか、直接山頂の奥社にアタックするルートでいくかと
言うことなんですが。眠い朝はこういうこともあります。




まあ、分岐点できめればいいやと歩き始めて、
ようやく栄養補給、秦野駅前ミスドで買ったチュロスに熊ちゃんエンゼルクリーム
を頬張ると、少しは気持ちも膨らんできました。
寒い中で腹減らすとろくなことがない証拠ですね。

しばらく林道を行き、分岐点では大山山頂に直接向かうルートをとります。



これが後につらいこととなるのですが、まあそれはそれとして
まだ薄暗い林をのったりくったりと斜行しつつ登って行きますと、
突然ゲートが出てきました。左右5メートルにわたるアルミの門は、
こっちにくるなという感じで、そちらを避けた道に歩を向けると
少し年行った夫婦に声をかけられました。
どちらへ行くのですかと丁寧に聞いてくれるので、大山ですよと答えると、
笑いながら、じゃあこのゲートの脇から抜けて入るのがただしいのですと、
親切に教えてくれました。
そうです。
ゲートはあくまで、林道パトロール車以外入るなと書いてあるだけで、
隣の指示票には、こちら大山と記してあります。
ああ、これは助かりました、よく登られているのですね、などと愛想返しを
しながら、私たちのほうが歩きは早そうなので先を行かせていただきます。

そして30分ほど歩くと、汗がひどくなってきました。
厚いアウターの下には厚手のフリースを着込み、その下にはウール混のシャツ、
そして冬山アンダーです。着すぎなのは承知ですが、朝の電車がつらかったから
ついつい分厚かったのです。いったん足を止めて、フリースは丸めてザックにいれ、
アウターはザック外のゴムに引っ掛けます。
それにしても、今日は(めす)の調子がよろしい。
私が普通に歩いていると、ちっとも距離が開きません。
山は訓練。昨春から、富士山日帰りをはじめ、箱根に高尾にと
2週とあけず高校の友人たちと山行を繰り返してきた彼女は、すっかり
斜面を登るためにプッシュするハムの力と、股関節の可動性を
獲得していたというわけです。
おかげで、躍起となる私は、ほとんど地面を見つめたまま、息を止めるように
力を蓄えて地面をけらなければ高度が稼げません。
それに、ちょっと油断すると左の足首が外に回旋してたれてしまう、
根性なしの車に弾き飛ばされた後遺症足は、相変わらず石や根にひっかかり、
そのたびに集中力を取り戻さなければなりません。

だから、無口に登る私を責めないで・・・
なんてことをお構いなしに彼女は、仕事の話や親戚のことや
いろいろと話しかけてくれるので、飽きないといえば飽きない、
上の空で聞き流す性悪の夫なのでありましたが。


1時間すこしで、ヤビツ峠からの道と合流し、山道に人は増えます。
そしてこのあたりからは、かなりの急登です。
そう、最初に上り口からのルートをどちらにするかと悩んでいたのは、
下社でお参りするかどうかの信心問題と、大山直接登頂にすると
時間も短いけれど斜度もきついという、山登り必然の摂理が待っているからで
ありました。



しかし、元長距離ランナーの杵柄は、ここまでの時間で体のパワー回路を
円滑に動かし始めていたので、酸素の供給ルートは確保済み、
急な登りにも、前行く人を飛び越えるくらいの勢いは出すことができました。
最後のひと上りは、子供と年甲斐もなく競争して、
一歩だけ先に、山頂神社鳥居にたどりつき、あの人速いといわしめてご満悦に
なったりもしました。

そして山頂からは絶景の相模湾が見渡せます。



江ノ島も光に包まれる海沿いで、今日は一万人のランナーが
湘南マラソンを駆けているはずです。
ガンバレー、などとエールを送りつつ、ここでおにぎりの昼ごはんを
いただきます。
出発からちょうど2時間、昼11時55分です。


休憩なしの2時間で、きっとプッシュアップの効果も
ハムストリングにたまったことでしょう。
左足首周りの靭帯も、程よく柔軟性をアップしているようです。
登りのトレーニングは走りにもぴったり、うれしいことです。

12時30分、行きとはちがう北へ下りる道を進みます。
北斜面は見晴らしよいけれど、これが結構な急斜面です。
一歩一歩の衝撃が膝と太もも前面に襲いきて、
1時間もするとかなりふらふら。
途中の落葉が斜面を埋め尽くす谷の下から、鹿が走っていく足音を
楽しむことはできましたが、
不動尻につく2時間後には、膝が崩れそうになり、
そこから林道をいく40分はもう走るしかないかもしれないと
やけっぱちになるほどに腰までふらついてくるのでした。


(ゴールまで後一歩のところにある山上隊道、中を歩いているときは真っ暗です)

15時20分に広沢寺温泉着、バスに乗って15時50分に本厚木へ。
そして御褒美のたい焼きを頬張って、16時24分のロマンスカーで
足を伸ばして17時09分新宿について、17時30分に参宮橋、
マクドでテキサスバーガーのジャンクを腹に投げ込んで、
ようやく家に着いたのでありました。

山の空気はおいしいと、たっぷり体をきれいにした私たちでした。





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