犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

ブラジル便り~助言さまざま

2008-08-09 00:33:34 | その他諸国便り
 出張に来る前,ブラジル駐在経験者からいろいろ恐い話を聞きました。

 会社の車は防弾車

 駐在員は誘拐防止のために定期的に通勤径路を変える。

 殺人事件は多すぎてニュースにならない。

 人通りの少ない夜,赤信号は徐行で通過する(止まると襲われる)…。

 そして,親切な助言も。

 夜間の一人歩きは厳禁。

 スーツやカバンなどは避け,なるべく汚い恰好で歩く。

 時計は安物をしたほうがよい…。

 でも,実際来てみると,そんなに恐い感じではないですけどね(少なくとも昼間は)。

 アジア諸国で社用車は日本車が多い。ところが空港に迎え来たのはシボレー。噂に聞いていた防弾車です。窓をコツコツと叩くと,厚みと固さが違うことが実感できます。

 サンパウロの街を走る車は,韓国と違って大型車は少なく,たいていは中型~小型車。ところが日本車が少ない

 フォルクスワーゲン,ルノー,プジョー,フィアットなどのヨーロッパ車が目立ちます。

 たまにトヨタやホンダを見かけるぐらい。聞けば,日本車は長らく輸入禁止されていて,解禁されたのは数年前だそうです。韓国の事情と似ています。

 韓国車はなし。一時,安さを武器に韓国車が入ってきたそうですが,故障の多さで抗議デモがおきたりして,今,韓国車を買う人はほとんどいないようです。

 駐在員がいろいろと親切な助言をしてくれる。

「信号はありますけど,ちゃんと左右をよく見て渡ってください。」

「ここは一方通行ですが,反対側も見てください」

「道を渡るときは,交差点じゃないところのほうが安全です」

 とにかく車についての注意事項が多い。

 ブラジルの車はウインカーというものを使いません。いきなり右左折してくるので,慣れていない日本人は危ないと。確かに道を曲がるときも,駐車している車が発進するときも,ほとんどウインカーを使わない。使い方を知らないのでしょうか。

 狭い道なのにけっこうなスピードで飛ばす。右左折のときもスピードをあまり落とさない。韓国以上に危険そうです。

「あと,歩道は下をよく見て歩いてくださいね」

 段差が大きかったり,穴が開いているので足をくじかないように,というのが理由の一つ。

 そしてもう一つの理由は,あちこちに異物が落ちていること。

 犬の散歩をしている人よく見かけますが,たいていは手ぶら。「ウンチ処理セット」をもっていません。その結果,路上はウンチだらけ。

 ただ,気候が乾燥しているので,コロコロのものが多く,それほど不潔感はありません。

 「あ,あと,犬鍋さん。ブラジルの人は愛犬家が多いですから,「犬を食べる」なんてまちがっても言わないように。軽蔑されて仕事にならなくなります」

(……。)

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