我が母校のひとつ、明星大学通信制大学院でも
入学試験の合格発表がありました。
受験番号からすると、18人以上受験し、合格者は10名とのことでした。第1期の入試において、ゆみーさんからいただきました情報を総合すると、少なくとも13人+18人=31人受験し、6人+10人=16人合格という結果のようです。概ね、競争率2倍!本学は2人で1人しか合格しない大学院となってしまったようです。
従来の傾向からすれば、競争率は大体1.5倍程度。私の受験したときなんか、わずか1.3倍でしたから、2014年度の入試は格段に選抜は厳しかったと思います。全員合格させれば、概ね定員の30人になるにもかかわらず、あえて、定員割れを起こしてでも、厳格に合格者を絞る本学には脱帽です。それだけ、合格者の方々の能力が高いということですし、不合格者の方々も、それだけ厳しかったということですから、決して自暴自棄になったりしないでください。
大学院(修士レベル)の受験で勘違いしてはいけないこと。それは、知的水準が高い人が絶対合格しするのではないということ。そして、不合格者が必ずしも知的水準が低いわけではないこと。たとえ、知的水準が高い人であったとしても、指導教官が指導できないテーマを持ってこられた場合、その人は不合格になってしまう。あるいは、とてつもないすばらしい研究テーマでも、概ね2年でまとめきれないような膨大なテーマなら、その人は不合格になってしまう。逆に、ほどほどの知的水準であったとしても、指導教官が指導でき、2年ぐらいでまとめる範囲のテーマなら、そちらを合格とすることでしょう。
ゆえに、ノーベル賞級の研究テーマであったとしても「教育におけるIPS細胞の活用と・・・」みたいなテーマだと、本学においては、まず合格できないでしょう。「テーマが違うのでは・・・」あるいは「他大学の博士課程でやってください・・・」といった結論になると思います。だから、大学院を選択するときは、指導教官の研究分野等調査が必要となるわけです。そもそも、自分の研究テーマに近い先生がいなければ、合格も遠のいてしまうわけです。
私自身、最初の産業能率大学大学院では、そこまで考えずに受験してしまいましたが、明星大学大学院と放送大学大学院では、ピンポイントに指導していただきたい先生のゼミに入ることができました。ともに教育学の先生でしたが、教育学に無知な、銀行員という畑違いの私が合格できたのも、「先生にご指導いただきたい!」という熱意が通じたのではないかと思っています。当然のことながら、先生の書かれた本はすべて読み、あるいは面接授業を履修するといった「仁義」はきらせていただいています。
さて・・・前振りだけで1,200字を超えてしまいましたが、今回、一番うれしかったことは、個別に相談させていただいたSさんから合格の吉報をいただいたことです。メールで3回ほどやりとりさせていただき、4回目のメールが「合格」のご連絡でした。本当によかったです!例年と比べ格段に厳しくなった選抜をクリアされるために、どれだけご努力されてきたかを想像すると、「大変だったんだろうな~」と、なんだか、目頭が熱くなってしまいます。
ゆみーさんにしろ、Sさんにしろ、ご本人のご努力の結果が「合格」ということなのですが、その合格への軌跡において、拙ブログが少しでも役立ったというのなら、この、教育学知らずの、おろかな中年の戯れ言も、ムダではなかったと安堵しております。そして、このような後輩が続いていってくれるのなら、私が生きてきた価値もゼロではなかったのかな・・・と感謝しております。
ただ、合格できたのは時の運。たまたま、研究指導いただける先生がいたことと、研究テーマが合致したこと、加えて、試験問題において、自身が解答できる問題があったこと・・・等々、めぐりあわせがよかっただけなのかもしれないのです。合格できたことに感謝し、与えられた学習の場で、精一杯努力いただければと思っております(なんだか、上から目線の言い方ですが、私も来年度からM1なので、他人事じゃないんだよな・・・)。