大阪の名門私立高校の「清風高校」。
私が高校受験の時、併願しようと思った私立高校の一つ。結局、明星高校を受験したので、清風高校とは一切の縁はありません。その清風高校が、自殺者が出てしまい1億円の賠償を求められています・・・
ことの詳細がわからないので不用意なことはいえませんが、カンニングをした生徒が人格否定をされて、無理なペナルティをおわされ、カンニングをした2日後に自殺しそうです。
ネットを情報を鵜呑みにはできないのですが、教師5人に囲まれて、母親同伴で叱責された模様。カンニングについての処分は以下の通り。
・全科目0点
・家庭謹慎8日
・写経80巻
・反省文作成
・反省日誌
・心得書写
・学校推薦は行わない
う~ん、、、これで、どうして自殺するのでしょう?先生に叱責されたとしても親同伴。それほど酷い内容なら親が反論すればいいし、死ぬほどの内容なら、何も監禁されている訳じゃないんだから「失礼します!」と部屋から撤退すればいいだろうに。
全科目0点が厳しいのなら、放送大学も訴えられます。本学も、不正をすれば全科目0点となるので。カンニングという校則違反をしたのだから謹慎処分も納得できます。写経80巻と聞いたときは、阿弥陀経80巻はムリ!と思ったのですが、わずか270文字程度の般若心経だそうで。カンニングするような生徒は推薦できないのは当然。
そもそも、清風高校は仏教精神に準拠し、厳しい教育をしていることは周知の事実。停学すれば写経は必須。ネットではイジメで200枚とか、中には1000枚という情報もありました。80巻=2万字強なら、謹慎8日で十分完成できるし。
で、処分の内容は妥当なところと思っているのですが、問題は「卑怯者」というワード。
生徒の遺書には「死ぬという恐怖よりも、このまま周りから卑怯者と思われながら生きていく方が怖くなってしまいました」などと書かれていたとのこと。卑怯者とはインパクトがあるように思えますが、清風高校では朝礼で『カンニングは卑怯者がすることだ』という訓話を常日頃していたそうで。なら、卑怯者といわれても仕方がないと思えるのですが・・・
逆に、カンニングをする人をどう呼べばいいの?悪いことをしている人を、ルールを破った人を、マイナスイメージを想起させる言葉以外で、どう呼べばいいのでしょう?どんな言葉であったとしても、叱責する言葉なら自殺を誘発するし、かといって、悪いことをした生徒を指導しなければ学校教育は成り立ちません。
昔の科挙ならカンニングは死罪。もちろん、今そんなことを言えば時代錯誤はなはだしいと言われるでしょう。しかし、カンニングがまかり通れば、真っ当に学習している人が損をし、結果、その正直者の人生を狂わせることがあるのを見逃してはなりません。カンニング程度で・・・という風潮が、カンニングしている人の内申点を嵩上げして、正直者が指定校推薦の枠を逃すなんてことがあれば教育の崩壊です。
なんだか、「清風高校叩き」の中で、カンニングが正当化されているような気がしてなりません。「努力は必ず報われる」というストーリーが守られないと、まともに学習することが担保されないので、この風潮は首肯できない訳で。