散歩していると色々な人との出会いがある。
その中で毎日のように逢う高齢のご夫婦が居た。
ご主人は電動アシスト三輪自転車で、少し離れた後ろを女性が電動アシスト自転車でゆっくりと走っていた。
逢うと必ず笑顔で挨拶をしてくれる。
それだけの関係だったが、ある事がきっかけで知り合う事になった。
それは、何時も二人で走っているのに、その時はご主人一人だけで走っていた。
何時も後ろを走っているご婦人がいない!
何処かで事故に遭い、前を走っているご主人が気付かずに走っているのではと心配して「後ろに奥さんがいませんが…何かありましたか!?」と声をかけた。
すると奥さんの自転車のバッテリーが上がって走れなくなったので、ショートカットして自宅へ帰ったとの事・・・ひと安心!
その時初めて年齢が分かった。
ご主人は98歳で年明けには99歳になると聞いてビックリ!
女性も91歳だと言う!
二人そろって毎日自転車で5kmの散歩(走行?)が出来るのは凄い!
そして、散歩道の近くにある自宅に立ち寄るよう強く誘われたのだった。
改めて後日妻とご自宅を訪ねた。
自宅は広大で綺麗に手入れされた庭と隣接した畑ではホウレンソウ等の野菜も作っていた。
柿が何本も植えられていて、沢山の柿が重そうに垂れ下がっていた。
そのホウレンソウを目の前で採り、しっかりと紐で結んでくれた。
たわわに実った柿もこの様に沢山いただいた。
庭にはミカンの木も4本ほど有り、食べ頃になった時に必ず来るよう誘われた。
体が元気なだけでなく記憶力もしっかりしており、料理も自分でするなど驚く事ばかりでした。
ご主人が作ったモロコ(小魚)の佃煮をご馳走になったが、そのレシピをシッカリと教わった。
それに、最初に逢って話した内容や私の名前など全て記憶していて、頭もしっかりしていて改めて私達もこう有りたいと思った。
散歩道は新しい出会いも作ってくれる!!