クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

クリン名画館・26~浦田周社「三保の松原」と富士山

2013-06-22 | クリン名画館

ついに、「世界遺産登録」を はたした、

フジ(富士)山

Img_1522 じっさい・のぼると、キレイじゃないからか、

「文化遺産」としての とうろくですが、

とお目に見ると

本当に 

かっこいい山です

フジを見る、ビューポイントのうち、

外せない「三保の松原」も

外されかけましたが、

さいごは、いっしょに「登録」されました

Img_1509 <浦田周社「三保の松原」1991年>

東海の、

うららかさを たたえる

れきし(歴史)ある松林

その色と 明るさを 

表現しきったのが、

「静岡の版画家」、

うらたかねたか(浦田周社)さんの作品です

Img_1511 (←静岡のよき風景・満載)

かなり昔のことですが、

ぎんざ(銀座)で

うらたさんの作品てん(展)が

もよおされた日、

高校生だった・家のチットは

たまたま、デパートで 

作品を見て

日本の色で す(刷)られた「版画」の あざやかさに、

ひと目で やられて・しまいました

Img_1510 高校生の、ぶんざい(分際)でしたが、

どうしても、一つほしくなり

いちばん安かった桜の絵(2万円)を、

買うか・買うまいか

30分、なやんだそうです

けっきょく、

(お金を工面できない・・)

と 気づき

お母さんとの まち合わせ時間が来て、

その場を立ち去ろうとした。その時

受付のごふじん(婦人)が、

Img_1512 作品がのった、冊子をくださったのです (今でも時々、ながめてます

キラキラした、

東海の波

人気の少ない、昔話の浜辺に

なつかしさと 美しさをかんた

少女チットは、

時をへて

「清水の次郎長」と

「エボダイの開き」と

「静岡県立美術館」をあいする、

大人に 成長しました

そのチットは

制服で画廊ウロウロしちゃって、

  すごく緊張したの覚えてるけど、

 あの時この作品に出会えてよかった。

 見るたびに、静岡に住みたくなる。」

この作品のけしきが、

いつまでも保たれますように・・

って、

ねがっているようです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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クリン名画館・25~歌川広重の鯉のぼり

2013-05-02 | クリン名画館

こいのぼりが、

目に付くように なりました

Img_1102 (多摩センター三越前)

あちこちで

ひるがえる、こいのぼりは

5月の光に 似合います

Img_1132 「高さ333mにちなみ、333匹をかかげる、東京タワー」に 対し、

スカイツリーのふもとでも

大きなのぼりが かかげられ、

それは

「震災復興」を うたってるって

しんぶん(新聞)に 

かいて・ありました。

Img_1255 ・・・こいのぼりと、しんさい・ふっこうと、

どういう・かんけい(関係)が あるんだろう?

チットにきくと

「『鯉は、川登りして、最後は竜になる。』

 っていう伝説があって、

 それが 出世とかけられるんだけど、

200px100_views_edo_063 <歌川広重「名所江戸百景」より、『水道橋駿河台』>

最終的に

水をつかさどる竜神になるなら、

地震が引きおこす火災を

鎮火する

守り神 っていう、発想だね。

398px100_views_edo_063 「ほら、見て、右下のところ

鯉のぼりがあがっているのに、

五月晴れじゃなくて

みんな傘さしてるでしょ?

広重がこれを描いたのは、『安政の大地震』のすぐ後で、

背景の三崎町は

火事でずいぶん焼けちゃったんだよね

広重は、

消防士の家に生まれた人だから、

絵師になっても

火消し一家の一員としての 

想いを

鯉のぼりに こめるんだと思うよ」(チット談)

Img_1257 ・・・そうだったんだ。

だから、こいのぼりは

Img_6583 川にいるのが 多いんだ。。

 

 

 

 

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クリン名画館・24~橘小夢「幻太夫」

2013-04-10 | クリン名画館

昨日、紹介した、

「魔性の女展」の、「弥生美術館」は

東京は、文京区の

やよい(弥生)町に あります。

Img_0966 (弥生土器の発見の地)

向かいは、東京大学です

が、

その、目とはなの先に 

かつて、吉原に次ぐ「花街」、

Img_0964_2 ねづ・ゆうかく(根津遊郭)が ありました。

そこには

明治のはじめ、

まさに、夜な夜な

ましょう(魔性)をもって、男を狂わせた

「伝説の遊女」が いたそうです

その名は、

Img_0341 まぼろし・だゆう(かんじ:幻太夫)

<屏風絵:橘小夢、昭和30年頃>

幻太夫は、

この、ねづの地で

当時

かなり有名でした

ビボウも・さることながら

「地獄と極楽」を イメージした部屋で客をむかえ、

Img_0342 ドクロや亡者を、モチーフにした「打ち掛け」をきるなどの

セルフ・プロデュースが

当たったのです

くがい(苦界)にても・なお、

あだ花を 咲かせようとする

この太夫は

Img_0979 「室町時代の地獄太夫の再来か」と さわがれて、

人気でした

当時、売れっ子の「浮世絵師」だった

「月岡芳年」も 

入れあげて、

かの女を かきました

Tumblr_m5nydcewuy1qbn3ato2_250 (←やっぱり、ドクロと蜘蛛の巣柄)

うちのチット

この太夫が おもしろいらしく、

太夫の絵を見たいから

「弥生美術館」に たまに行きます。

何が・おもしろいかって、

太夫には

こんな、いつわ(逸話)が あるのです

Img_8697 「ある日、お大尽が、大松楼に上がりました。

太夫は、

『これはイイ金づる 何が何でもダンナにするわ

と 手練手管で がんばったけど

大尽は そのうち・通わなくなりました。

プライドを傷つけられた太夫は、

『あちきの真心・お受けくんなまし

と 

自分の小指を切って、送りつけたが 

返却されました

Img_0989 いたくないの

起死回生の狙いも外れた・太夫

でもめげずに

「小指の葬式」を挙げ、

坊さんを引き連れて

大々的に、大尽邸へ 葬列を組みました・・。」

(※大尽は三菱の岩崎弥之介という)

・・・・・

Img_0983 この、ねづの地に、そんな女子が・・

明治のやみの中、

太夫の

高らかな・わらい声が ひびきわたります

 

 

 

 

 

 

 

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クリン名画館・23~中原淳一「若きウェルテルの悲しみ」

2013-04-08 | クリン名画館

Img_0926 かがやきの、きせつ(季節)・とうらい(到来)

家にいるのが、もったいない

家ぞくは、出かけて いないけど、

このさい

一人でも、

春を見つけに 外出しよう

思い立った・クリンです

(どのくらい、春、あるかな~?)

Img_0933 出た!しんりょく(新緑) (中沢池公園)

Img_0935 わー、キレイ

来てよかった~

ここにあるのは、

Img_0934 たしかに、春の王国・・

 ウフ Img_0937 (←乙女

小一時間、

よつばのクローバーを さがすなどして

クリンは お家へ かえりました


「ねーチット

Img_0959 キレイなお花、たくさん咲いてたよ!」

服も軽くなるし、

 今からが一番いい季節だね。

 今日のクリンは、まるで、こんなだね

チットは、そう言うと

がしゅう(画集)を出して、見せました

Img_0344 <中原淳一「若きウェルテルの悲しみ」昭和33年>

・・・・・

白いぼうしと、

すてきなドレスで

木のまたに、こしかけた・女の子

Img_0938 (←ただ単に、腰かけてた・女の子

・・・・・・

Img_0953 ガサガサッ

Img_0951_2 ・・・・ (帽子出す

「もう一回、行ってくる

Img_0960  「もうすぐ、ご飯だよー」(チット)

 

 

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クリン名画館・22~いわさきちひろの雪の絵

2013-02-13 | クリン名画館

今朝、ちょこっとふった雪は

お日さまがあらわれると すぐ・きえてしまう、

まぼろしのような

あわゆき(淡雪)でした

Img_0373 <「雪の中を走るこども」 1970年>

あわゆきの下、

とうこう(登校)する 近所の子どもたち

半世紀前の

いわさきちひろの絵みたいに

ピュアです。

Img_0390 <東京・上井草、いわさきちひろ美術館>

Img_0374 <「雪の幻想」 1972年>

小さな人が 身にまとう

あい(愛)と かれん(可憐)さを、

えんぴつのせんと

「水彩絵の具」で 

一つにとかした、ちひろおばさんは、

自分が かんじていることと

みんなが かんじていることが

ぴったり・イッチ(一致)した、

しあわせな画家だった。

って

クリンは思います

 

 

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クリン名画館・21~斉藤清・北国の雪名画

2013-02-09 | クリン名画館

冷たい空気の中にかんじる、

春の やわらかさ

しかし、北国は 

いまだ ふかき・ゆき(雪)の中にあります

Img_0314 (春はまだ、とおいんだ・・

Img_0113 クリン、近所でしか 見たことないのですが、

北国の雪は

ぶあつくつもって、たいへんらしい

でも

角が丸くて、

Img_0311 かわいいらしい <「雪景色」>

Img_0114_2 毎日ふって、ゆきぐもり

その、くら(暗)い空の 下にうもれる

すみ(墨)色のけしきは、

どうしても 日本的です。

Img_0308 <「村はずれ」>

わし(和紙)に かかれた

白い雪・・

クリンも

こんなしずかな 雪を、見に行きたいな

Img_0318 「会津の冬」:昭和15年>

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クリン名画館・20~鏑木清方「一葉女史の墓」

2012-11-23 | クリン名画館

今日は、「一葉忌」

明治の作家、

ひぐち・いちよう(樋口一葉)が

若くして、亡くなった日です。

Img_9408 はたらきづめ だった、いちようを

とむらうためか、

「勤労感謝の日」と かぶってます

生きてる時、

お金にも困ってて

かわいそうだった、いちよう。Img_9428

・・・しかし

その文才は

多くの 才ある人を とりこにしました

Img_9169 明治の「美人画家」、かぶらき・きよかた(鏑木清方)も その一人

Img_8424 <「一葉女史の墓」明治35年>

上村しょうえん(松園)や

いとうしんすい(伊東深水)とともに

「近代美人画の大家」と よばれた

きよかたは、

「一葉文学」が、だあい好き

Tm_08050903 「たけくらべ」なんて、そらで言えたほどでした

だから、きよかたは

「一葉の世界の表現だけは、誰にも負けない

という

気合をもってたと、思います。

Img_9406 そんけいすべき・ライバル「上村松園」は、「正統派・大和絵の京女」が 大とくい(得意)

「伊東深水」は、

Img_9405 「商業ポスター風・華やかリアル」を

もち味としており、

きよかたは

そのどちらとも ことなる

「江戸情緒・浮世絵ライン」が 

売りものでした

みどり(美登利)を思わせる、

この女の子の

Img_9409 「黄八丈」や 「やたら縞の前だれ」という、

ハイレベル・江戸コーディネート

そして

「いかにも東京の墓地」たる しめりぐあいに、

実にカンペキな

こち(東風)が吹くのを

かんじるのです

(以上、かいせつは、チットでした)

http://www.taitocity.net/taito/ichiyo/ ←けっこうおもしろい一葉記念館(東京)。

 

 

 

 

 

 

 

 

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クリン名画館・19~デルヴォーの夢幻画

2012-11-10 | クリン名画館

おとなりの、「府中市美術館」で

2ヶ月間やっていた、

「ポール=デルヴォー」の 

てんらん会・パンフレットに、

クリンは 

ぎょう天しました

こ・ここに えがかれているのは・・

Img_9285 うちの近所の 中央こうえんじゃない

クリン家のそばにある

「多摩・中央公園」は、

Img_9274 大きなお池と 芝生の広場、

そして

「パルテノン神殿」な・たてものが

モチーフになっています

Img_9268 ベルギーの「シュルレアリスムの名手」が、

1944年にかいた、

「夜明け」という絵が

Img_9284 なぜに・今、こんなに

クリンと かぶるのか・・ Img_9272

りかいが、およばず

コンランします

Img_9275 <パルテノン多摩階上にて>

それに、

Img_9276 ここから見下ろす「駅前風景」は、

Img_9247 代表作のひとつ、「夜の使者」に

こうず(構図)と言い、

じめん(地面)と言い、

うりふたつ、

(のように見えます・・

Img_9277 でるぼーも、ここに来たこと・あったのかな・・

それまさに、

見る人・まどわす 「幻想画」

・・・・・

しかし、

ここは 「多摩センター」という名の

げんじつ(現実)世界

かいだんを下りると

Img_9280 キティちゃんと、メロディたちが

おどりくるう、

「クリスマスイルミネーション」の

点とう(灯)式の

まっさい中でした

Img_9281 3・2・1・メリークリスマース

Img_9282 (ピカッ

ああ、やはりここは

わが町・たまセンターで

  まちがいなさそうだ・・ Img_9283

 

 

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クリン名画館・18~エドワード=ホッパーの描くアメリカ

2012-10-01 | クリン名画館

「ハードボイルド小説」にしたしみ、

アメリカの

とかい(都会)の人々に

きょうみ(興味)を もちはじめた、

クリン

Img_8722 ウィットにとんだ、会話。

さびしい・男と女。

たしなみとしての、バー 

時に、ギャングなど。

そこには

「クールな光と、深い闇」が 

そんざいするようです

そんな・当地の ようそう(様相)を

次々・切りとり 色つけたのが、

「アメリカン・モダニズムの巨匠」、

エドワード=ホッパーです

510x278x11d34e5ed3e8120b8369b728 <代表作:ナイトホークス(1942年) >

20世紀・前半にかつやくした ホッパーは、

アメリカのまち(都市)が 

もっとも・みりょく(魅力)的だった

20世紀・前半を

たくさん えがきました。

 

550x434x80ad6d91e3d6cb0ce93247e1 その夜のふうけいは、どこにでも・ありながら

575x408x1551d083364fdfdc2c78c00d 人々の心をなでる ものでした。

本人は、

「アメリカン・シーンの画家という区分に入れられるのは

 我慢ならない」

とか

言ってたみたいですが、

アメリカ人たちは

画家のかいた、

アメリカン・シーンの

あたたかみや

うすらさむさが、

お気に入りです

575x420xd6614634f786b0991e62dffe モダン・アメリカ小せつ(説)に出てくる、

ホワイトカラーの主人公たちは、

こんなオフィスに いそうです。

664x416x6d7904043a506925ddaeedbf マーロウたちも、いそうです

そして、夜のオフィスの

でんき(電気)の明かりと

500x428x132081687922bb98e4c55c3b この・くうきょかん(空虚感)・・

夜の絵は

どの絵も

なにかしら、しずかです。

えいきょうを受けたクリンは、

しずかに たそがれてみました。

Img_8721 いざよい(十六夜)のたま(多摩)にて

 

 

 

 

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クリン名画館・17~小林古径「犬と遊ぶ」

2012-09-24 | クリン名画館

Img_8630 画集を見ていたクリンは、

「毛虫」とよんでた

草の名が、

「エノコログサ」だということを

知りました

Img_8425  <小林古径「犬と遊ぶ」大正13年>

ブラシみたいな長いホ(穂)の

エノコログサで、

白い犬に ちょっかいを出す

女の子

・・・・・

Img_8631 あそびたい時は、このホ(穂)で、チョッチョッって やればいいんだ

そして・・

<昨日夕方~夜>

Img_8622 (大相撲・千秋楽に、夢中のおにいちゃん)

チョッチョッ Img_8621 (フガッ

Img_8623 (NHK時代劇『薄桜記』に、夢中のおにいちゃん)

チョッチョッ Img_8620 「なんだよ~。」「あそんでよ~。」

 

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クリン名画館・16~速水御舟「晩蝉」

2012-09-08 | クリン名画館

あれだけ、うるさかった

セミのなき声が、 

すっかり 弱くなりました

そして ここにも、

夏の なごりをおしむ

一匹の 「油蝉」が・・

Img_8415_2 <速水御舟 「晩蝉」 1926年>

「写実と幻想」の画家、

ぎょしゅうは、

どんな・しぜん(自然)の 一こまにも

美を見つけ、

えがき出すのが

とくいでした

セミがとまった、クリ(栗)のえだ。

それは

夏から秋へとうつる 季せつ・そのもの

そう、ちょうど

Img_8408_2  今の季せつの いっしゅんを、

ぎょしゅうは 見つけて

かいたのです

昼は、「晩蝉」・ないてても、

夜は、すず虫・なくような・・

Img_8364 そんな・季せつの いっしゅんを、

ぎょしゅうは見つけて かきました

 

 

 

 

 

 

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クリン名画館・15~橋口五葉の裸婦「浴後の女」

2012-08-19 | クリン名画館

昨日は

ライウ(雷雨)により、すずしい午後になり

思い立ったチットは

わしつ(和室)で

お茶のおけいこを してました

Img_8072 (あついので、ゆかたでした)

花火や おまつりとともに

ゆかたは

日本の夏の ふうぶつし(風物詩)

いつも・キャピッている女の子も、

ふだん・なりふりかまってられない お母さんたちも、

ゆかたをきれば

「5割増」

そんな

日本女性の とくしつ(特質)を

目いっぱい・世に PRしたのが、

大正時代の日本画家、

はしぐち・ごよう(かんじ:橋口五葉)です。

Img_5104 <浴後の女(1920年)>

「大和絵」から

「洋画」にてんじた・ごようは、

後年、

「浮世絵」のけんきゅう(研究)に はまり

自分でも

かぞえきれないほどの

「版画」を せいさくしました

でんとう(伝統)のワザを ふみながら、

「西洋の写実」と

ラフ(裸婦)という・モチーフで、

あたらしい時代に うけ入れられました

この絵は

そんな・ごようの、「全盛期」の作品です

・・・・・

Img_8073

きても、ぬいでも

お色気・さいきょう(最強)・・

さっそく、クリンも

Img_8074 まねします

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クリン名画館・14~小村雪岱「深見草」

2012-05-24 | クリン名画館

「外科室」の作者 

泉きょうか(鏡花)の本は、

わりと

こむらせったい(かんじ:小村雪岱)が

そうてい(装丁)を手がけていることが

多いです

 

109755_2 <小村雪岱「青柳」>

小村せったいは、

大正から、昭和にかけて かつやくした

日本画家

さいたまけんは、

「川越市出身」の人らしい

ちょっと・小イキ(粋)な絵をかきます

 

Img_5319 <「深見草」(埼玉県立近代美術館蔵)>

「錦絵の祖、鈴木春信の近代画バージョン」

といえる

せったいの美人画。

<鈴木春信「雪中相合傘」(江戸中期)> 220pxcouple_under_umbrella_in_snow

チットは、

「加賀友禅の地に生まれた鏡花が、

 よく、雪岱を使ったもんだね。

 雪岱の絵は、

 いわば

 江戸小紋なのに。

首をかしげますが、

たんせい(端整)で

キレイなところが、

きょくど(極度)のキレイ好きだった、

きょうか先生の

おメガネにかなったんじゃ・なかろうか?

クリンは、すいさつ(推察)しました

Img_6862 ふかみそう(深見草)とは、ボタンの花のこと。

そういえば、

昨日行った、

「神代植物公園」にも

たくさん咲いてたね

Img_6865 なんと・ごうか(豪華)な、

百花の王・・・・   Img_6887

白・べに・ピンクの あざやかな花を

うっとりと

ふか見する、クリンに向かい

チットが言いました。

「ねえ・・クリン、

 牡丹のシーズンはもう終わってるよ。

 それは、芍薬。

Img_6885 えっ ちがうの??

 

 

 

 

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クリン名画館・13~土田麦僊 「春」

2012-04-29 | クリン名画館

明日は、みどりの日

このごろは、

どこもみどりが、キラキラしています。

 

お休みのチットとおにいちゃんとともに

クリンは近所の 「中沢池公園」に行きました。

天気い~い

Img_6622 中沢池こうえんは、

「公園の町・多摩市」の中でも、上位 

クリンたちが思っている こうえんです

水のせせらぎ

とりのなき声がきこえ

しすかで 里山ふう(風)。

Img_6609 のんびりするね~

「グリン、買ってきたホカ弁、食べようか」「うん!」

(パクパク)

Img_6611 かまどやの・のり弁を食べました(いつものベンチにて)

あ~、おなかいっぱい。Img_6619

たんぽぽや、

名も知らぬ小花が、いっぱいに広がって、

まさに春のらくえん(楽園)

きっと

日本ガカ(画家)の

土田ばくせん(かんじ:麦僊)も

クリンたちと同じ気もちで、

春の草花と

ジブンの子どもを 

がめん(画面)いっぱい・えがいたに

ちがいない。

<土田麦僊 「春」 1920年>

Img_5109 春の理想をえがきました」、と画家は言う。

時をへて、クリンも 

同じおもいです。

・・・・・

「あれっ!?グリン、公園の隣の畑、駐車場に変わってるぞ!」

「ええっ!?」

Img_6612 あ・・・

あの、あぜみちは?

びわの木は?

「ねえ、向こうの遊歩道も、舗装されてるよ!」(チット)

「ええっ!?」

Img_6613 なんで・・

子どもたちが、ザリガニをとる小川にも

人がおちないように

ヘンな手すりが ついていました。

Img_6620 「こんな、人の少ない公園に手を入れて、どうするんだよ。手すりをつけるなら、木にすればいいのに、あんなグレーの鉄にしちゃって、センス無いな。」

(・・・・

「落ち込むよなあ。

・・元気出せ、グリン。」「うん・・ Img_6616

 

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クリン名画館・12~田村彩天「暮春の雨」

2012-04-26 | クリン名画館

夕方、お茶のおけいこに出かける前、

チットは

こんなことを言っていました。

今日のお菓子は、あれがいいな。

 ひとつは道明寺、

 もうひとつは、つつじかさつきをかたどった 練り切り。」

やえざくら(八重桜)が咲くころになると、

チットはかならず・ショクハツ(触発)されて、

「道明寺桜餅」を

食べたがります。

Img_6543 こんなやつや

Img_6542 こんなやつをキボウ。

・・・・

でも、

おけいこなのに、そんなことばっかり言っててイイの

クリンがきくと、

「お菓子2個食べる楽しみがないとね。

 お稽古は心があらたまるんだけど、

 お茶の教室って、意外にいろいろ大変でね。

打ち明けました。

チットはつねに、

シシュクする・明治のすきしゃ(数寄者)

ますだどんのう(かんじ:益田鈍翁)の

考え方を 

さんこうにしています

どんのうは、

明治時代に大成功した、じつぎょう家

「三井物産」の人です。

そして、日本文化のヒゴ者で

こびじゅつ(古美術)の 目利きでもありました

そのどんのうのモットーは、

『茶是常識』。

「儀礼」が 一人歩きしたり、

お客を困らせるような茶道では、

いけないよ

って

言ってたそうです。

もちろん、テキトーでいいってことではなく、

お手前のけいこは いっぱいして、

おいしいお茶をたてて、

お客さんの立場に立った、

たのしいおもてなしを

目ざしなさいってことでした

Img_6544 <近藤道生「平心庵日記」には、どんのうのこと、たくさんかかれています>

そんな・すてきな 

どんのうに、

目をかけられてた・画家のひとり、

「田村彩天」は、

どんのうもあいした、うつくしい日本の

「一瞬の風景」を よく えがきました

Img_6540 <「暮春の雨」~1921年>

春のくれの 今日、

一日 外は雨でした。

Img_6534 <多摩・東中野公園>

まつば(松葉)によりそう

しんりょく(新緑)は、

さいてんや、

どんのうや、

日本人たちが 

みんなあいした うるわしい春のワンシーンです

その木にとまる、

長いシマシマ尾っぽの鳥さんに、

Img_6532 クリンはしたしみ・おぼえます

 

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