せっかく見つけた、かわいい恋人を
死なせてしまった
「光源氏」。
しばらくは、
本当におち込み
けんこう(健康)を 害してしまうほど・・。
ゲンジは、
「運命の少女」と 出会います。
むらさきの上(かんじ:紫の上)です
むらさきの上は
宮さまの娘ですが、
母の身分が低く
北山のお寺に あずけられていました。
このとき、
まだ「10歳」 でしたが、
こんな所に うもれさせては
もったいない 女の子。
さらに
「初恋の人・藤壺の宮」の めいだと
わかると、
光ゲンジは たまらなくなり、
「この子を引き取って、
藤壺の宮のような、
完璧な貴婦人に育てたい」
と
ネツボウ(熱望)します
この上ない・きふ(貴婦)人に 成長します
・美しさ、
・思慮深さ、
・やさしさ
どれをとっても、まんぞくの、
「光源氏の、理想の女性」
世間からも、
「源氏の君の 一の人」と みとめられました。
ゲンジの 女性関係に
なやむことになるのですが、
どんな時でも
山あいに咲く、かばざくらのように
ハッとする・みずみずしさを
心と
すがたに
もちつづける、
「物語中、最高の花」です
(※次回は、末摘花です)