けんちん汁を食べた クリンたちは、
その後
けんちょうじ(建長寺)に
向かいました
「鎌倉五山・第一位」というだけあって、
さすがに
さんどう(参道)も
にぎわいますが、
中に入って 見てみると、
けんちょうじの けいだい(境内)は
思ったよりも
シンプル
かざり気がなくて
どっしりしていて、
一言で いうなれば
もち入り・けんちん汁
みたいな、
おもむき。
ぜんでら(禅寺)のせいしん(精神)が あらわれる、
しつじつ・ごうけん(質実剛健)な
ガランです
さて、そんな 「建長寺」の ご本ぞん(尊)は
かなり 大きな
おじそうさん
ですが、
それを見た
うちのチットは、
「・・・建長寺に 地蔵菩薩って、
不思議な感じがする。」
と
首をかしげました
おじぞうさま、と言えば、
まよい・苦しむ
だれしもを
救う、
やさしさ・いちばんの
仏さま
「地獄の責め苦」
に
あえぐ人さえ
もれなく
救おうとして がんばる、
セーフティネットな
仏さま
庶民の さいごのよりどころ、みたいな
お方です。
ふつう、
ぜんでら(禅寺)にいるのは
「釈迦如来像」
だそうで、
つまりチットは
「武士が帰依した、鎌倉きっての禅寺に
お地蔵さんって
どういうわけなのかな??」
と
思ったようなのですが、
このぎもんは
まもなく
とけました
「建長寺縁起」によると、
けんちょうじがある、この場所は、
かつて
ざいにん(罪人)の
処刑場であり、
死体がゴロゴロしている、「じごくがやつ(地獄ヶ谷)」
って
よばれる
おそろしいところ だったらしい。
そんな
ざいにん(罪人)たちの
たましいを 救うために
ずっと いらっしゃったのが、
ここの
おじぞうさま、なのです。
・・・・・
五山中、もっとも いんしょう(印象)ぶかい、
仏さまとの出会いに なりました