春のホコリがたつ週末、
うちのチットは電車の中で、
珍しいくつ(靴)をはいている男性を 見かけました。
サドルの切れ込みに本物のコインが挟まった、コインローファーです
「
小さめの銅貨だったから、多分1セントコインだと思う。
自分で
👞
その男性は、20代半ば。
中肉中背・控え目な印象ながら、
イギリス系のトラッドカジュアルに
他人と被らないお洒落に自負を抱いている風だった
と 言います。
「ちょっとやり過ぎな部分もあったけど、心意気があっぱれだね」
と、
うちのチットはかんしん(感心)するとともに、
急に、ある曲を 思い出したそうです。「コインローファーは選ばない」。
1980年代後半~90年代にブレイクした、大江千里さんの曲です!
~出だし~
くたびれたシャツを大きめに着た
こだわりを少し見せるのがコツさ
お洒落すぎた頃を照れちゃダメ
肩を張るきみが訳もなく素敵
高校生のころ、仲が良かった友だちのお兄さんから、
「○○ちゃん(※チット)は、男の繊細な気持ちが まるでわかっていない これを聴いて勉強したほうがいい。
特に、モテない男の気持ちが分か
と、押し付けられたCD。
💿
「私、モテない男の気持ちなんて一生分かりたくないです。」
そう・言いたいのをこらえて
きいてみた 大江さんの曲は・・
たしかに、フラレた歌や恋人との破局
、片想いの歌が 多かったけど・・
そこには、
決して表には出ることのない正直な男心が ストレートに、
「繊細な男心というものは、超繊細な女心と同じなんだ」
ということを
うちのチットに 知らしめたのでした
大江さんの曲には、
・心情を吐露した魂の叫び系の詩と、
・どこか日本ぽくない、小説タイプの詩
の、2タイプがあり、
後者は、オシャレな世界を小出しに見せてくれる、すすんだお兄さ
っていうフンイキを もつもので、
その後チットは、お兄さんの背中を追いかけるように
2年くらい 聴き込んでいました。
ここ数年、いつも読んでいるNewsweek(雑誌の電子版)に
、
ニューヨーク在、
うちのチットは、
あの頃にかんじていた、ちょっと先を行く音階や
「SAVVY」という聞きなれない英単語が 歌詞に紛れ込んでいた
大江さんの作品
今さら なっとくしつつ・・
なつかしいお兄さんに 再会したような気分で、
コラムを 読んで