新しい図書館で 借りた本は、
チェコの作家、ミラン・クンデラの、
『存在の耐えられない軽さ』です。
映画化されたので、タイトルは世界的に知れわたっていますが
内容を知らないので、
作者の訃報が流れたこのたび、読んでみました。🐻 一言でいうと、男女の三角関係が三人の内面を中心に記された、
「愛の煉獄(れんごく)小説」です。
(※後から一人追加され、四角関係になります)
男は生来の浮気者で、本当は結婚なんかしちゃいけないタイプだけど、
ある無力でかわいい女にひかれて、所帯を持ってしまう。
でも、
息を吸うかのごとく浮気をし、妻となった女を絶えず悩ませ
そんなストーリー。 これがソ連の支配下にあって・体制を批判し
「国籍はく奪の憂き目」にあった作者の小説
で
それほど 注目されなかったのかもしれない。
しかしながら、
この作者、大学の先生もやっていたため
叙述が哲学的で・・
登場人物たちに、どうしようもない勝手心や、執着心など、
世話の焼ける愛を とろ(吐露) 宿業とか、本質とか・・
やたら、真実味を まきちらしてきます。
存在の耐えられない軽さは、耐えられない重さに あこがれる。
(ってことを言っているけど、、
・・ダメだ🐻 むずかしくて1回読んだだけじゃ、テーマをズバリ言い当てられない
)
「幸福と不幸は、両極にあって 交換可能である」
(この一文には、えらくナットク🐻)
人の悩みとは、自分だけにのしかかってくるように見えて、
だれの悩みでもある。
あなたは私、
私はあなた。
(藤井風?🐻)
そんなメッセージを 投げかけられたような、、 大人が心に浮かべる・ずいそう(随想)が、全部つづられた小説でしたね
(ちょっとしゃべりすぎ=書き過ぎなところは、作者が亡命先フランスの影響を受けているものと思われます🥖)