クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

こまつ座「連鎖街のひとびと」感想

2023-11-23 | アート・文化

こまつ座の公演を 見に行ってきました。(※井上ひさし作品を演じる劇団です)

(恥ずかしながらクリンたち、こまつ座を知らなかったのですが、

うちのチットの教養ある知人のご招待により、昨年『貧乏物語』(戦前のマルクス経済学者・河上肇に関係するお芝居)を観に行ったんです

そこに出てきた女優陣のあまりに卓越した演技に、ものすごく・びっくりして

それ以来、こまつ座が気になる存在に・・

 今回自らとったチケットは、

「連鎖街のひとびと」っていう、お芝居です

~あらすじ~

太平洋戦争・終戦直後の大連・・

侵攻してきたソ連が 街を封鎖する中、帰国もできず取り残されていた日本人のお話。

 主人公?といえるのは、劇作家の男性2人

今度やる、ソ連の通訳将校の慰労のためのお芝居の台本を 書いています。

そこに、

その仕事を持ってきた日本人有力者

有力者の下で長年働いている中国人

日本人の若い音楽家と、ピアノ演奏者

女優

もと満州国文化担当官の男が 加わり

行きがかり上、みんなでそのぶたい(舞台)をつくりあげていく・・

という、

8人による、小さな空間のお芝居です。

 俳優さんたちはこまつ座の所ぞく(属)ではありませんが、

とにかく演技が上手く

8人が8人とも、自分にしかできない技、または自分にしか出せない個性を お持ちでした。

みなさん・役になりきっていたので、

とくにどの俳優さんが・・ということは 言えないのですが、

会場をどわっと 笑わせていたのは

ロシア人の長い名前が言えなくて「アレクサンドル〇〇▼□※●◎☆・・・ビッチ!」と苦し紛れに何度も発音していた、満州国のもと文化担当官、市川新太郎役のいしばし(石橋徹郎)さん

クリンは🐻、日本語のうまい愛され中国人、陳鎮中(ちんちんちゅう)役の加納幸和さんがものすごい手練れだと思いましたし、

チットは👩、紅一点の女優ハルビン・ジェニィ役のきりや(霧矢大夢)さんの歌声と華やかさ、20代に見えるのに49さいという若々しさに

「さすが宝塚・・」と、かんしんしきりでした。🌹

生舞台で観たことがあるのは西川大貴さん(※相変わらずイキのいい俳優さんです)だけでしたが、

クリンたち🐻、キャストを確認しないでおもむいたため、

あとになって、劇作家役の一人が、あの高橋和也(たかはしかずや)さんであることに

気づいて、、

「ええええええーーー『男闘呼組』の人~~~~

つい・声をあげてしまいました(今でもご本人だとは思えません。いや思えるか・・)

🌈

どの世界でもそうですが、

その道にじゅくたつ(熟達)した人って、すばらしいものです。

 

その道に打ち込んでいる人は もちろんすばらしい。

でも、

じゅくれん(熟練)のみ(魅)せるそれは、磨き上げられてきた価値ある芸、いや芸術です。

クリンは、

「芸」に「術」がつく場合って、こういうものだ、

と 

ふと 気づきました。

 

また、井上ひさし作品は、

暗い中にも 明るい希望の光がさしていて、さすがに、すてきでした。

 

(良いもの見たな~)って、

フワ~っとした気もちで、帰路につきました。🐻🚋

 

 

コメント (8)
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