こまつ座の公演を 見に行ってきました。(※井上ひさし作品を演じる劇団です)
(恥ずかしながらクリンたち、こまつ座を知らなかったのですが、
うちのチットの教養ある知人のご招待により、昨年『貧乏物語』(戦前のマルクス経済学者・河上肇に関係するお芝居)を観に行ったんです
そこに出てきた女優陣、のあまりに卓越した演技に、ものすごく・びっくりして
それ以来、こまつ座が気になる存在に・・)
今回自らとったチケットは、
「連鎖街のひとびと」っていう、お芝居です
~あらすじ~
太平洋戦争・終戦直後の大連・・
侵攻してきたソ連が 街を封鎖する中、帰国もできず取り残されていた日本人のお話。
主人公?といえるのは、劇作家の男性2人で
今度やる、ソ連の通訳将校の慰労のためのお芝居の台本を 書いています。
そこに、
その仕事を持ってきた日本人有力者、
有力者の下で長年働いている中国人、
日本人の若い音楽家と、ピアノ演奏者、
女優、
もと満州国文化担当官の男が 加わり、
行きがかり上、みんなでそのぶたい(舞台)をつくりあげていく・・
という、
8人による、小さな空間のお芝居です。
俳優さんたちはこまつ座の所ぞく(属)ではありませんが、
とにかく演技が上手く
8人が8人とも、自分にしかできない技、または自分にしか出せない個性を お持ちでした。
みなさん・役になりきっていたので、
とくにどの俳優さんが・・ということは 言えないのですが、
会場をどわっと 笑わせていたのは
ロシア人の長い名前が言えなくて「アレクサンドル〇〇▼□※●◎☆・・・ビッチ!」と苦し紛れに何度も発音していた、満州国のもと文化担当官、市川新太郎役のいしばし(石橋徹郎)さん。
クリンは🐻、日本語のうまい愛され中国人、陳鎮中(ちんちんちゅう)役の加納幸和さんがものすごい手練れだと思いましたし、
チットは👩、紅一点の女優ハルビン・ジェニィ役のきりや(霧矢大夢)さんの歌声と華やかさ、20代に見えるのに49さいという若々しさに
「さすが宝塚・・」と、かんしんしきりでした。🌹
生舞台で観たことがあるのは西川大貴さん(※相変わらずイキのいい俳優さんです)だけでしたが、
クリンたち🐻、キャストを確認しないでおもむいたため、
あとになって、劇作家役の一人が、あの高橋和也(たかはしかずや)さんであることに
気づいて、、
「ええええええーーー『男闘呼組』の人~~~~」
と
つい・声をあげてしまいました(今でもご本人だとは思えません。いや思えるか・・)
🌈
どの世界でもそうですが、
その道にじゅくたつ(熟達)した人って、すばらしいものです。
その道に打ち込んでいる人は もちろんすばらしい。
でも、
じゅくれん(熟練)のみ(魅)せるそれは、磨き上げられてきた価値ある芸、いや芸術です。
クリンは、
「芸」に「術」がつく場合って、こういうものだ、
と
ふと 気づきました。
また、井上ひさし作品は、
暗い中にも 明るい希望の光がさしていて、さすがに、すてきでした。
(良いもの見たな~)って、
フワ~っとした気もちで、帰路につきました。🐻🚋