クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

「沈黙~サイレンス」映画感想

2017-02-05 | 映画

 死後、「永遠の楽園」たる・天国へ行く・・


それは、

つらい現世を全うするために

人々が信じた、もうひとつの世界・・ 

 仏教のみならず、キリスト教でも、信じられていることです


 せん(戦)国時代に来日した、フランシスコ=ザビエルにより

伝えられた

キリスト教ですが

 西洋文明のかけらも知らない・日本人にも けっこう信じられ、

 みじかい間に ばく(爆)発的に、信者をふやしました

 しかし、それも、さこく(鎖国)とともに きんし(禁止)されていったは、

みんなの

知るところです。

 先日、うちのチットが見に行った、映画「沈黙-サイレンス-」

は、

そんな、日本における

初期クリスチャンたちの、

くなん(苦難)の歩みを 

知らしめる、

 ふきゅう(不朽)のキリスト教文学を、原作としています

 <遠藤周作の「沈黙」を、マーティン=スコセッシ監督が映像化しました


映画のぶたい(舞台)は、

キリスト教だんあつ(弾圧)が

もっとも きびしかった

江戸時代初めの

「長崎」。


ものがたりは、

 「宣教師のリーダー」としてがんばっていた・フェレイラが、

ごうもん(拷問)にたえかねて

キリスト教をすてた

という

ショッキングなニュースをうけ

弟子の2名が

日本にやってくるシーンから

はじまります

 その2名とは、ポルトガル人の「ロドリゴ」と、「ガルペ」

で、

このうち、

ロドリゴが、主人公です。

 二人は、五島列島から みつ(密)入国して、かくれキリシタンの里に

ひそみ、

「禁教令下」でも

信仰をすててない日本人たちに

かんげい(歓迎)されます


 しかし!まもなく・みっこく(密告)され、逃亡生活に入って

あげく、

役人につかまる・・。


主人公ロドリゴは、

 日本人キリシタンたちが、なぶりごろされたり

 相ぼう(棒)・ガルペが、日本人信者とともに、海に沈められるのを 

見せつけられ、

しだいに 

しょうもう(消耗)します・・

 その後、ながさき(長崎)の牢でも、

かつての師・フェレイラから

「転べ。(棄教しろ)」

すすめられたり、

 ごう(拷)問用の穴を 見せつけられるなど、

あらゆるいやがらせで、

きょくげん(極限)まで

追いつめられて

しまいます・・


いっしょうけんめい・祈っても

何もしてくれない。。

 (神さまっているのかな)と、

その存在まで

うたがいはじめた・ロドリゴを、

かろうじて

せんきょうし(宣教師)としての

プライドが

支えますが、

 「明日にでも、自分が拷問を受ける番か・・」という夜に、

 となりの牢から きこえてきた・大きないびきと思われる音が、

 実は、自分のために、身代わりで 穴吊りにされている

日本人信者の

うめき声だと知って、

 ロドリゴは、ついに、ききょう(棄教)し、「踏み絵」をふむ

という

ストーリーです。。


 マーティン=スコセッシかんとく(監督)は、この小説を

かなり研究し、

日本人への

布教のむずかしさの 本しつ(質)に

せまるべく、

がんばりました


 映ぞう(像)表現も、キャストも、いわかん(違和感)を

かんじさせないよう、

かなり、

気をつかっています

 でも、もしかしたら、原作をよんだことのない・お客さんにとっては、

この映画は

ざんこく(残酷)で、

長すぎるだけの作品、

かんじるかも、しれません。。

 えんどうさん(遠藤周作)の手による、原作小説をよみ、

あらすじを

はあく(把握)して、

「神の沈黙」ってなんなのか

くらいは

考えてからいかないと、


むいみ(無意味)だと思います


http://chinmoku.jp/


 かえってきたチットは こんなことを言いました。


命の危険にさらされるなら、

 踏み絵なんて、踏んでおけばいいのに・・。

 って、

 昔は思ってた。

 でも!

 今は、どんなことをされても

 棄教しようとしない、信者の気持ち、わかるよ


 私だって、『クリンを棄てろ!』、『クリンを踏め!』って

言われても、

絶対に できないもん

殉教するよ


「うちは、クリン教徒だもんね 「そういうこと
































コメント (8)
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三途の川の渡り方(瀬戸内寂聴解説)

2017-02-04 | うんちく・小ネタ

 人は死んだら、どこへ行くのか?


それは、

生きている者にとって

決してわからない、

えいえん(永遠)のなぞ(謎)で 

あります。。


 チットといっしょに、一昨日から実家に泊まっていた

ミニクリンが、

 「お父さんは、『四十九日』をすぎたら、お墓に入るらしい。」

という

あらたなじょうほう(情報)を もちかえりました

 

・・・・・・

 

 (うちのお父さんは たしか、空にのぼって、


 金星になった はずなんだけど・・) 


 きけば、世間いっぱん(一般)には、しじゅうくにち(四十九日)という

ぶっきょう(仏教)ルールが

そんざい(存在)し

 にんげんは、死後7日目に、「三途の川」をわたって

7日ごとに おさば(裁)きを、うけるらしい。。

 そのけっか(結果)、このあと・どこに行くのかが

49日目に

決まるらしいのです


 そういえば先日、BSのお正月とく(特)番で、

「池上彰×瀬戸内寂聴対談」

というのを

見たのですが、

 そのとき、にそう(尼僧)・じゃくちょう(寂聴)さんが、

今どきの

「三途の川の渡り方」

について、

おしえてくれました


いわく!

 「・・今はね、お年寄りがたくさんいるでしょう?

昔と違ってね、

あんなにたくさん

死ぬ人がいたら、

三途の川をわたる時も

渡し舟なんかじゃ 乗り切りませんよ。

フェリーですよ! 

今は。」


だそうで、

クリンたちは わらいました


 しかし、ふと。(・・・・もしかして お父さんも、今、大勢の人と 

フェリーで

川をわたって、

えんま大王の

おさばきをうけている 

さい中だったり・するんだろうか


・・・・・


クリン、

にわかに

しんぱい(心配)になったのです


 やはり、どんな世界にも、「抜け道」というものは あるみたいで

生前の

行いが良かったは、

さんずの川を

わたる時も、

キレイなはし(橋)で

なんなく・わたることができるし

 えんま大王たちのしんさ(審査)も、「スピード裁判

おわるらしい

です。


(・・・・

 なあんだ

 じゃあ、お父さんはもうとっくに 天国について

ちゃんと

お星さまに なっているね






 



















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