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元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

趣味的オーディオのすすめ。

2006-05-04 07:23:09 | プア・オーディオへの招待
 このブログを読んでくれている人は数として微々たるものだが(しかも、たぶんその半数ぐらいは私の知り合い ^^;)、もしも読者諸氏諸嬢の中でCD等を100枚以上所有する音楽好きで、しかしミニコンポかラジカセでしか聴いていない人がいるとすれば、是非とも趣味としてのオーディオを始めることをオススメしたい。

 よく“高い機器ばっかり買って、ソフトの数が少ないオーディオマニアなんて、お笑いぐさだ”と言う人がいる。私も同感だ。でも、ソフトをたくさん持っているのに、貧弱な機器でしか聴いていないのも、どうかと思うのだ。

 あまりにも使っている機器が安物だと、好きなCDの“本当の良さ”が分からないのではないか。音として得られる情報量が少なすぎるのではないか。そもそも、それじゃソフトが可哀想ではないか。

 “趣味のオーディオ”と言っても、そんなにカネをかける必要はない。たとえプレーヤーとアンプとスピーカーの基本3点入手するにあたって定価ベースで10万円程度しか出せなくても、十分良い音の機器が揃うのだ(状態の良い中古品や展示品処分等のアウトレット品を狙えば、もっと安く手に入る)。少なくとも、ミニコンポやラジカセとはまったく別の世界が広がることは保証する。

 “でも、10万円以上するミニコンポだってあるじゃん。それじゃダメなのか?”という意見もあろう。それに対し、私はあえてこう答えよう。“ミニコンポは、少々高くても、しょせんミニコンポだ”とね。ミニコンポは掃除機や冷蔵庫と同じレベルの“家電品(≒実用品)”だ。趣味としてのオーディオ用に使われる機器は“嗜好品”である。つまりは方向性が違うのだ。私が社宅で使用しているシステムなんて、今年やっとスピーカーを買い替えたけど、それでも定価の総額では高めのミニコンポとほぼ同じ。しかし、(機能的には負けていても)音自体は高級ミニコンポに大きく差を付けてリードしている。これが“実用品”と“趣味の製品”との完全な違いなのだ。

 趣味として音楽が好きなら、それを再生する機器が単なる“実用品”だったら物足りない。ソフトに興味があるなら、ハードにも趣味性を求めた方が数段楽しい。

 5月5日~7日に福岡国際会議場で「九州ハイエンドオーディオフェア&ホームシアターフェア」なんてものが開催され、私も足を運ぶ予定だが、あそこで展示されている高級機だけが“趣味のオーディオ”ではない。安価でも、自分なりのこだわりを持って機器を選ぶと、ミニコンポとは別次元の“趣味の世界”が開ける。音が良くなると、音楽を聴くのがますます楽しくなり、生活にも張りが出てくるというものだ。ちょうど、今の私がその状態である(爆)。
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