
本日は私がよく聴き、かつまたオーディオ機器のチェック用に使うCDを2枚ほど紹介します。まずは、フュージョン系のギタリスト、ジョー・ベックが女流アルトフルート奏者のアリ・リャーソンと組んでポピュラーな曲を中心に演奏したアルバム「アルト」(Degital Music DMP CD-521)。発売は97年。
オーディオの展示会等でデモ用として使われることも少なくないこのディスク、やはり圧倒的に音が良い。二つの楽器が定位もバッチリに、地に足がついたような存在感で迫り、時折挿入されるパーカッションのキレも抜群だ。もちろん、音質だけではなく誰が聴いても楽しめる曲目とパフォーマンスである。
それと、以下の写真でも分かるように、ジャケットの裏には二人の自筆サインが記されている。これは二人が某大手CDショップでミニ・ライブをやった時に偶然遭遇し、その際にもらったものである。当然実演も素晴らしかった。

もう一枚は、バロック以前の作曲家たちの有名なメロディをあらゆる古楽器で演奏しまくったパニアグワ合奏団の「la Spagna」(BIS CD-163)。

たぶん私が所有しているCDの中では一番音が良いのではないか。生演奏をペア・マイクとテープデッキで一発録りしていて、当然ミキサーなんかは通していない。まさに実演からの直送便といった感じで、奥行き、定位、音のキレ、まさに申し分ない。特にタンバリンや鈴の高音系パーカッションの、目の覚めるようなアタック感は鳥肌ものである。これも、音楽としてはまったく難解なところはなく。親しみやすく、かつ楽しいメロディで、誰でも面白く聴ける。なお、BISはスウェーデンのレーベルで、このディスク以外にも優秀録音の目白押し。私の好きなブランドのひとつである。
では、今回はこのくらいで・・・・。また機会があったら別のソフトも取り上げます。