閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

よそ猫・れにんぐらぁど

2008-01-17 09:18:15 | 日々

(例によって意味のないネーミング。
今は「サンクトペテルブルグ」ですけど、旧名のほうが
重厚で冬っぽい語感なので…なんとなく)

先日から、よその猫がときどき来ます。
家のまわりをぐるぐる回りながら、うにゃうにゃと鳴いて、
またどこかへ行ってしまいます。

すごく大きなオス猫です。アライグマかと思うくらい。
顔も大きい。シッポ太くて長い。
そして全身びっしり黒とグレイの縞模様。
ひとめ見て「うわあ、いい毛皮だ!」と言ってしまいました。

うちの猫たちが階下で変な声を出すので、
のぞいてみたら、そいつが縁側にでんと座っています。
さあ、どうする、さんちゃん。

これまで、こういうときは、こだまじいちゃんが
代表で出て行ってみんなを守ってくれました。
目下わが家のオス猫といえば2歳半の珊瑚だけ。
黒猫だし身体も大きいのですが、気は小さい。
それになんといっても経験不足…。

見れば、さんちゃん、窓ガラスをはさんで、応戦の構え。
番猫の使命感に目覚めたか?
いや、前半分はかろうじて向き合っておりますが、
後ろ半分はすでに逃げ出しかけている。
つまり、くにゅっと複雑に折れ曲がりつつ、
シッポをぼわぼわに逆立てて、固まっている。

れにんぐらぁど、横綱のごとく泰然としています。
しばし無言のにらみ合い。
じーっと座っている。
目をそらしません。
さんちゃん、床にへばりついて、うなる。
その声が心細げに裏返ってる。
あきらかに貫禄負けだ、これは。

「こらっ!」
わたしが窓をあけたので、
横綱、脱兎のごとく逃げました。
まだぼわぼわのおさまらないさんちゃんをつかまえて、
「さんちゃん、強いっ! えらいねーっ。さんちゃんの勝ちー」

だめだなあ、甘い飼い主で。
だけど、やっぱり、自信を持つことが大切だから、ね。
次回はがんばれ三太郎。

コメント
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