閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

MOTION DISPLAY & PEDAL CAR展

2008-01-05 14:40:48 | 日々

東京駅丸の内地下の「行幸地下ギャラリー」にて。

モーションディスプレイというものは初めて見ました。
アメリカで宝石店のショーウィンドゥに飾られた
電気仕掛けで動く小さいお人形。
日本では昭和の中頃という時代。
30個くらいあって、カップルや結婚式のシーンが多い。
つまり「当店のダイヤの指輪をどうぞ!」という宣伝ですね。
時間決めで端から3分間ずつ作動するので、
ガラスに張りついて横移動しつつ見る。
面白い。

宇宙旅行に出かける新婚カップル。
海底で人魚に求婚しているダイバー。
大きなダイヤを囲んで「品質」や「幸福度」を調べる鑑定団。
馬に女の人を乗せて走るデイビー・クロケット。
(「テネシー生まれの快男児~」と歌いそうになってしまう。
年がばれる。いや、もうばれてるけど)
不思議の国のアリスをモチーフにしたもの。
不思議なほど可愛くない小人たちや天使たち。
などなど、いろいろ。
どれも凝りに凝って作ってあるけれど、
稚拙なのか精巧なのかよくわからないところが良い。

たとえば、こういうの。
美女が丸太にくくりつけられている。
その丸太は回転のこぎりの歯に向かって移動中。
のこぎりを操作しているのはいかにも怪しげな
手品師みたいな格好をした悪党。
危うし乙女の運命やいかに!?
というところで、勇敢な若者が窓からあらわれ、
間一髪、のこぎりを止めるのであります。
めでたしめでたし。
婚約指輪のお求めはぜひ当店で!

助けられる役の美女は美しくも可愛くもないし、
若者も貧相でダイヤなど買えそうにない顔つき。
しばらく見ていてやっと意図がのみこめる。
悪党だけがにこやかで立派で目立っている。

ひととおり見て、まだ見ていたかったけれど
遅くなるのであきらめる。
「人形って、怖いんじゃなかったっけ?」
とMに言われる。
怖くないです、こういうのは。小さいし。
というか、人に見せてもらうのはぜんぜん怖くないの。
ただ自分では所有したくないだけ。

もうひとつの展示のペダルカーは
アンティークの子ども用「一人乗り足こぎ自動車」で、
子ども用とはいえフェラーリありプジョオあり、
こちらもなかなか見事なコレクションでした。

コメント
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