「ふしぎなはなや」という絵本は、1983年に(うわ、25年前?!)
月刊絵本「キンダーおはなしえほん」の1冊として書いたものです。
いちど市販本になったあと、長らく品切れ状態で、
中古本が定価より高くなってるのを知ってビックリしましたが…
このたびフレーベル館から新装版で出ることになりました。
絵は杉浦範茂さんです。
1978年から83年にかけて、3冊の絵本のお仕事をさせていただきました。
78年といえば、わたしはまだ学生で、絵本のテキストを書くのも
ほとんどまったく初心者だったわけですが、
一方、範茂さんはすでにベテラン、大人の紳士でいらして、
そんなヒヨッコの書く話を見事な絵本にしてくださった。
斬新なデザインと色の美しさは、何度見ても新鮮です。
「ふしぎなはなや」は、その3冊目。
範茂さんは、このために花のハンコをたくさん作ってくださり、
とってもカラフルで楽しい絵本になりました。
「絵を描くよりハンコに時間がかかった!」と
笑っておっしゃっていたのを覚えています。
ふしぎなはなや (おはなしえほんシリーズ) | |
竹下文子・文 杉浦範茂・絵 |
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フレーベル館 2008年(新装版) |