校正刷り。
「ゲラ」とも申します。
ゲラの語源は「galley」で、これは昔の活版印刷で
活字を組んだ組版をいれていた浅い木箱のこと、らしい。
さらにその語源をさかのぼれば、古代ローマの奴隷が漕いでた
「ガレー船」に行き着くらしい・・
(そうだったんだ・・5分前まで知らなかった!)
「銀河鉄道の夜」でジョバンニ少年が働いているのが
活版印刷所・・といえば、イメージ浮かびますでしょうか。
裏返しの活字をぎっしり並べて、版画の要領で
インクをつけて刷ったのが昔の印刷です。
で、要するに、原稿を活字にするとこうなるよ、と。
これで間違いないね、刷っちゃっていいのね、と。
それをチェックするのが「校正」であります。
上の画像は、よく見えないようにしてありますが(笑)
校閲さんの赤ペンがあっちこっちに入っており、
どこにどうルビをふるかという指定などもしてあり、
その間に著者も色鉛筆でなんかかんか書き込んでいるので、
見た目にはキレイではありません。
それでも、データ入稿ができるようになってから、
校正はとても楽になりました。
活字を1つ1つ拾うジョバンニ君はもういません。
パピルスに葦のペンで書いた時代からはじまって、
印刷製本技術はとんでもなく進化してきたけれど、
ヒトがヒトの頭で考えて書いたものだという点では
何も変わっていない。
むしろ退化したんじゃないか・・
とか、言われないようにしないと。
しかし、galleyが「ゲラ」になったのって、
machineが「ミシン」になったより古いのかな・・などと、
またまた余計なことを調べてみたくなってしまったり。
(いつどんな本になるかということは、
またあらためてお知らせいたしますね)