古代マヤ文明の遺跡に、レリーフで残された暦がある。
紀元前3114年から始まる長い長い暦だが、
それは2012年の冬至あたりで終わっているという。
だから2012年で世界は滅びる・・という噂があるそうだが、
その考えは変だと思う。
うちのカレンダーは、今年の12月31日までしかないけれど、
だからって、そこで世界が終わるとは、誰も思わないでしょ。
カレンダーって、もともと、そういうものではないかしら。
1年が、365日だろうと、187万2000日だろうと、同じこと。
わたしは、カレンダーが終わりに近づくと、新しいのを買う。
古代マヤ人が暦を神殿の壁に彫ったのは、おそらく
それを「来年も、再来年も」使うつもりだったからだ。
もしも本当に彼らが「終末の日」を知っていたなら、
その暦は、もっとはっきりしたカウントダウン形式になっただろう。
過ぎた日付を1日ずつ消していく、とかね。
そして、終末と「その後」についての想像と心構え的なものが、
文字や絵にして、たくさん残されているはず。
わたしが王様だったら、きっと、そうしたでしょう。
さてさて、もう11月。
そろそろ、来年のカレンダーを入手しておかねば。
(ほらね、そう思っている人は、「来年」があることを
いちおう疑っていないわけですよ)
ひとつだけ残っていたおしろい花。
すこしかすれた色が、絞り染めのよう。
おしろい花の1年も終わりに近づいたが、
根は残るし、種もたくさんたくさん出来た。
こうして循環する生命。