閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

発明ジャパン

2011-11-24 10:05:52 | 日々

前のホームベーカリーの失敗話で、
「羽根を取り付け忘れたまま焼いたらどうなるのか」
という疑問に、「やらかした」お方から回答をいただきました。
それは「食パンを3分の1くらいにしたサイズで、
かっちかちのぼっろぼろなシロモノ」になったとか。
そして、「とても切ない人生のお味」でしたとか。
どんなものか味わってみたい方は、どうぞお試しを。


そういえば、何の気なしに「内釜」と書きましたが、
家庭用パン焼き器って、発想も形も、炊飯器に似てますよね。
(全自動洗濯機にも似ている・・)
もしかして、ご飯を炊く日本人が発明したのでは?
と思って調べてみたら、やはりそうでした。

パナソニックのウェブサイトに、この商品の開発にたずさわった人の
試行錯誤の長い道のりと苦心談がのっているのですが、
これが、かなり面白い。(→こちらで読めます)
このメーカーのを買わなかったのがちらっと悔やまれるくらい(笑)

難しいだろうな、とわたしも思っていました。
ご飯は、米をとぐ。浸水する。炊く。
とぐところだけ人の手でやってもらえば、
あとは熱源を電気にしてタイマーつけて・・と、およその見当はつく。
だけど、パンですよ。
こねる。発酵させる。成形する。焼く。
これをひとつの容器の中だけでやってしまおうというのは、
普通に考えたら「無理!」なんじゃないかなあ。

開発スタッフは日に50個のパンを試食し、
テストに使った小麦粉は3年間で1.5トンにのぼったそうです。
さらに、出来上がったパン焼き器を、こんどは
パンの本場である欧米諸国に売り込みに行く。
その自信と度胸!

もちろん日本で発明されたものはパン焼き器だけではなく、
もっと難しい、もっと貴重な発明がいっぱいあると思うのですが、
とりあえず、閑猫は「猫でもわかる」日常台所範囲内で、
日本の技術ってすごいのねー、と大いに感心した次第。



うちの猫は、ホームベーカリーで焼いた食パンが好きです。
市販のパンはバターでもつけないと興味を示さないのに、
これは何もついてなくてもぱくぱくと召し上がる。
(ほんのちょっとしかあげませんけどね)
特にリッチな配合で焼いているわけではないし、
理由はよくわかりません。
うちのパンはキャットフードに似てるんじゃないか・・
という説は、とりあえず却下。

 

業務連絡または私信 >Rさんへ

角川文庫の「完訳グリム童話」(関敬吾・川端豊彦訳 全3巻)ですが、
古い角川文庫「グリム昔話集」(訳者同じ 全6巻)と、基本的には同じでした。
ただ、旧版に入っている「初版にあって、後の版で削除された話」
(「包丁を持った手」「小夜啼鳥とめくらとかげ」など、40篇ほど)
は新版には入っていませんでした!
ぜんぶ入れたら、6巻を3巻に詰めこむのは無理だったでしょう。
もともと、子どもが読むことは想定していない本なので、
(文学書というより一種の研究書かもしれない)
3ページ改行なしだったりの、ぎゅうぎゅう詰めですから。

訳文は、ところどころ微妙に訂正されています。
(「股引」が「ズボン」になったり・・せりふの「べらんめえ口調」も
全体にややひかえめになってる気がしました)

もしまだ入手されていないようでしたら、ご参考までに。

 

本日の水玉。

南天に点点点。

南天も千両も、今年はたいそう実のつきが良いです。

  

コメント
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