「すぴすぴしゅぴしゅぴしゅぴっ!」と、いつもと違う声で鳴きながら、
ちょっと開いた翼の先を下げ、ぷるぷるとこまかく震わせる。
ヒナが親鳥に餌をねだるときの動作によく似ているけれど、
やっているのはどう見てもヒナではなく、おとなの鳥だ。
これはヤマガラ♂の求愛ディスプレイらしい。
ヒナのふりをして相手の母性本能に訴えようという作戦?
それとも、子育て能力判定テストを兼ねている、とか?
先に巣立った子たちが自立したので、
あらたなペアで2度目の繁殖に入るのかな。
まだほよほよの巣立ちビナを連れ歩いている親鳥もいて、
ツィーツィーと呼び交わす声があちこちに響いている。
どこかなあと見上げると、たちまち敏感な親鳥にみつかって、
「ジャジャ、ビービーッ!」(うちの子に構うんじゃないよッ)と
おこられるのでした。
はるばる八丈島から来たオーニソガラム。
すんなり長ーくのびた茎、葉っぱは一枚もない。
何かに似ていると思ったら、そうだ、グリーンアスパラだ。
(どっちもユリ科。分類によっては、どっちもアスパラガス科)
ラテン名のOrnithogalumは、前半がOrnithology(鳥類学)と
同じ「鳥の・・」だけど、何か鳥にまつわる由来でもあるのかどうか。
(なんでラテン語わかるかっていうと、子どもが見ていた恐竜図鑑で
覚えました。ジュラ紀の小型恐竜オルニソレステス!)
これも知らないうちに咲いていた。
きょうは夏日だったので、ちょっと花びらがくったり。
えーと、カキツバタではなくて、ハナショウブかな、これは。
隣の花には、まだ子どもっぽいキリギリスがいて、
薄紫の花びらをうれしそうにちびちびかじっていた。
エディブルフラワ?
ニワゼキショウ(赤花タイプ)の三人娘。
まんまるの実が愛嬌。
ウツギ(卯の花)もようやく咲き出した。
いまがちょうど卯月、つまり旧暦4月。
ホトトギスも盛んに鳴いている。
何々ウツギという植物がたくさんある中で、この木のように
「ウツギ」が種名でもあり、総称でもある、というのは、
話題にするとき大変まぎらわしい。
鳥でいうと、カモメもそうだ。
「ユリカモメ」「セグロカモメ」など、いろんな種類があって、
シンプルに「カモメ」という名の鳥もいて、それら全体の総称もカモメという。
バードウォッチャーは、何もつかないただのカモメのことを、便宜上
「タダカモメ」と呼んで区別するのだが、正式名称ではない。
英語名だと、Common(普通の)をアタマにつけてあることが多い。
このウツギも、「ホンウツギ」とか「ナミウツギ」とか・・
ランク付けっぽいのがまずければ「ウノハナウツギ」とか何とか、
わかりやすいように改名しちゃだめですか?
ついでに、
十二か月に「子・丑・寅・卯・・」の十二支をあてはめていくと、
4番目が卯だから卯月になる、のは当然のような気がするけれど、
5番目が辰月→たつのつき→さつき→皐月、
6番目が巳月→みのつき→みなづき→水無月、
っていうのは閑猫の妄想にすぎないでしょうか。
(これ以外の月に適用できないから説得力に欠けるなあ。
十二か月の名称がワンセットでいっぺんに決まったとは
限らないと思うんですよね。「吉備大臣入唐記」を調べていて、
ふとそう思ったので)
本日の「いいね!」
まちぶせ (動画)
いやもう、こんな動画を見てるとキリがないのですが、
音楽がピッタリだったので、ついついシェア。